濱田被告が2008年ごろ開設していたホームページ(現在は削除済み、画像は一部加工しています)
父の家に突如掲げられた「濱田」の表札
両被告の公判では、被害者・Aさんの遺族である長男による供述調書が読み上げられた。
長男と父であるAさんは、2人とも音楽が好きで、仲の良い親子関係だった。学校の親子面談、進路相談にも関わってもらえるなど、仕事で離れて住んでいたが関係は良好であったという。しかし、祖母が亡くなったころから、その関係性は一変した。
長男はAさんからある日いきなり呼び出され、何の説明も受けずに何かの手続きをさせられた。後に、祖母の遺産である200万円を引き出す手続きだったことを知る。また20歳のころには、学費、生活費の送金を止められ、いきなり「親子の縁を切る」と言われた。
理由を聞こうとAさん宅へ夜行バスに乗って向かうと、家の表札にはAさんの名前はなく、代わりに「濱田」の表札があった。中からは女性が出てきて「Aさんは女と結婚とした」と聞かされた。Aさんからも「何でいきなり来たんだ、帰れ」と叱責された。その後、Aさんは長男からの連絡には応答しない代わり、「健康保険の扶養家族から外す書類を送れ」などという連絡だけは来たという。