親族から相続したマンションは売却していた
ひっそりはじめていた「終活」
福岡市で生まれ育ったタモリは、最近まで故郷に多くの物件を所有していた。
「タモリさんは親族から相続した100坪を超える土地に2階建てのアパートを建てていて、40年近く所有していました。
しかし、70代になった2019年に売却。2023年にも35年間所有してきた福岡市内にあった約50坪の土地を手放しています。家賃収入などもあったと思いますが、年齢的にも終活を考えて手放したのかもしれません。多くの物件を処分して、今は帰省したときに時折、地元のマンションを訪れるくらいだそうです」(地元の不動産関係者)
このほか、タモリは自身でコレクションしている約1万枚のジャズレコードも外部に寄贈するという。
今回、認知症について言及したタモリだが、かつて同じ中学校の後輩・森口博子(57)が“老い”について相談すると、次のように語っていたという。
《「以前は簡単にできていたことが、年齢が上がって時間がかかるんです」って相談したら、(タモリさんは)「昔できていたことが正解とはかぎらないから、今できることを一生懸命やればいいんだよ」と言っていただき、すごく楽になりました》(2021年9月12日文春オンライン)
タモリは福岡で保険外交員のサラリーマンをしていたときに、同僚だった2歳年上の妻と結婚している。下積み時代から現在にいたるまでともに生活してきた、いわば“糟糠の妻”である。前出のテレビ局関係者が語る。
「現在は都内高級住宅街にある豪邸で妻と2人暮らしですが、『笑っていいとも!』などのレギュラー番組を整理したのも『長年支えてくれた妻との時間を大切にしたい』というタモリさんの強い意向だったそうです。
ただ、最近は奥さんも足腰が弱くなったようで、タモリさんが買い物などの家事を手伝うことが増えたそうです」
愛妻のために“今できることを一生懸命やる”タモリだった。