部下とラブホテルから出てきた小川市長
「『仕事の打ち合わせ』ということだけを明確に示すメールのやり取りのみで『不貞行為ではない』とみなされるわけではなく、『不貞行為がなかった』ことが推認できる具体的な事情まであって初めて『不貞行為がない』とみなされることとなります。
当該の判例では、不貞行為そのものについて2人が葛藤しているメールのやり取りや、不貞行為がなかったことを推認する証拠がほかにも存在しており、かなり特殊な判断だといえます」
過去の判例では、2人がラブホテルなどを利用する前に、〈決して男女の関係にならないようお互いが気をつけること〉という文言が記載された契約書を取り交わしていたことなども、判決に影響したようだ。
小川市長は弁護士資格を持っており、県政に打って出る以前は、前橋市内の法律事務所に勤務していた。いくら打ち合わせ目的だとしても、“男女でラブホに行くこと”がどれだけリスクのある行為か、百も承知だったことだろう。それでもラブホに入らざるをえなかった事情とは──。