14日目の琴櫻戦には懸賞が52本もかかっており、勝利すれば大の里が記録を更新していたが、琴櫻の休場が決まったのが遅かったことで懸賞はすべて取りやめに。312万円分が幻の懸賞となった。相撲担当記者が言う。
「千秋楽の豊昇龍戦には1取組では最高の60本、それに森永賞の1本が増えて61本の懸賞がかかる。本割で勝って優勝すれば記録更新だが、本場所で負けて決定戦で勝っての優勝となったとしても更新にはならない」
もともとの記録は白鵬が15戦に勝って獲得したもので、今場所の大の里は敗れた4日目の伯桜鵬戦、不戦勝となった琴櫻戦で懸賞を獲得できなかった。13番分の懸賞での更新となれば、大の里に懸賞が集中する一強時代の証左とも言えるだろう。大の里の懸賞本数は初場所327本(1962万円)、春場所が274本(1644万円)、夏場所470本(2820万円)、名古屋場所486本(2916万円)と右肩上がり。この記録がどこまで伸びるか注目される。