爽やか笑顔の進次郎
「ダボダボB系」「普通の大学生」時代から代議士に
「初めて会ったのは彼が小学生のときです。純一郎さんの秘書がベルちゃんという犬を飼っていたんですけど、アレルギーが出るということで進次郎くんたちが預かったのがきっかけです。定期検診とか、風邪をひいた時には進次郎くんが必ず連れてきてね」
進次郎少年は地元ではずっと知られた存在だった。
「あの子、地元の私立に通っていたんだけど、『モテない時期がない』って当時から言われていました。本人は言わないけどね、まわりがみんなそう言っていた。
中学生になると、すっかり“しっかり者”になってね。意外かもしれませんが、お兄ちゃんが朝起きられなくて遅刻しそうになると、進次郎くんが『おにい起きろ!』って言って、一生懸命起こしていたんですよ。躾は厳しかったみたいですね。よく『うちはおやつがないんだ』とぼやいていて、コーヒーや甘いものをあげると喜んでいたのを覚えています」
“イケイケ”で目立つ存在だったのは、今も昔も変わらないようだ。さらにこんなエピソードも聞かせてくれた。
「たしか大学生のときは、駅前のプロント(喫茶店)でバイトしていました。その頃はダボダボのズボンとか、いわゆるB系の服を着て、サーフィンもしていた。ほんと普通の大学生みたいでしたよ。だから当時はそんな子が政治家になるなんて思いもしなかった」
代議士になった後も、この女性と小泉氏の交友は続いた。関係を繋いだのは妻・滝川クリステル(47)が飼っていた保護犬のアリス(ことし5月に他界)の存在だった。
「『この子に合うフードを教えてください』って、愛犬のためにわざわざ自分で相談しにきたんです。東日本大震災で被災した犬だから、健康には気を遣っていましたね。老犬だから足腰が弱くて、下の世話とかある中で、進次郎くんは忙しいなか責任をもって世話をしていました。子どもを前に抱っこしながら、犬を連れてフードを買いに来たこともあった。そのときは『すっかりお父さんになったな』と思いましたね」(同前)
“未来のファーストレディ”が飼う犬のため、自ら動いていた“総理候補”。この女性は終始、小泉氏が昔から垣間見せていた“行動力”や“責任感”を語ってくれた。しかし総裁選についての話題を振ると、こんな心配を漏らしたのだった。
「いま自民党は少数与党じゃないですか。彼は元々、野党時代に当選したから、そういう逆境には慣れているし、心の中では『どうにかなる』と思っているのかもしれない。でも、今の党の状況でトップに立つことはそれほど甘くないと思う。
総理はまだ早いのではないかと思います。もちろん、(総理に)なってほしいという思いはあるけどね。安倍さんが初めて総理をやったときみたいに、叩かれすぎてダメになるんじゃないかと心配です。本音を言えば、今回は“温存”してほしい」
続く記事では、小泉氏が地元の行きつけの寿司屋で漏らしていた「総理への本音」などについて、店主が語る。