週末、祝日を問わず通い詰めていたという

週末、祝日を問わず通い詰めていたという

「あの声で トカゲくらうか ホトトギス」

 それでもね。時代は動いているな、とも思うのよ。

 たとえば記者会見よ。強情っぱりでワンパターンの田久保市長の心境なら想像つくけれど、「妻帯者の職員とラブホテルに10回以上」の小川市長の胸の内は想像がつかないんだわ。記者会見の会場まで歩いていくときの心境を察するだけで、もう勘弁して!と思う。後からどんな責苦を受けようとも私なら逃げ出しているね。

 なのに小川市長は、「私が特定の職員と複数回ホテルに行ったことは間違いがありません。男女の関係はありませんが、誤解を招く軽率な行動であったことを深く反省しています」と謝罪した上で、男性職員とラブホテルを利用したと言う。ただのホテルじゃない、ラブホテルだよ。さらにさらに、待ち合わせ場所まで移動するのに公用車を使ったこともあると認めているし、ホテルの代金は私費で支払っていたとも言う。

 あ然として、「あの声で トカゲくらうか ホトトギス」という川柳を思い浮かべたわよ。見た目とやることにギャップがある人を皮肉っているんだけど、いや、待てよ、と思ったの。そもそも、男女関係を人前で語らされることに女性なら羞恥心を持つはず、というのが偏見だよね。もしかしたら、ほんとうにラブホに3時間いて何事もなかったのかもしれない。だけどなぁ。なぜ市長室で行わなかったか?と聞かれて、「私が泣いたり感情的になる姿を市役所の中では見せたくなかった」って、これはダメでしょ? 男女差とか、人それぞれの個性の問題じゃない。怒鳴るトップも嫌だけど、泣くトップはもっと嫌だよ。日に幾度となく「市長」と言って宮仕えの姿勢をとる職員からすれば、やってられないって。

 42才あたりってヤバい年頃なんだよね。いろいろな面で“曲がり角”を迎え始めたことを意識するせいか、ホルモンのバランスのせいか、私の知り合いのマジメ女が、まさか!という情事で周りを騒がせたのもこの年齢だったのよ。

 いずれにせよ、いま女性の管理職を増やそうというのが世の中の流れで、たしかに男女の比率がイビツだから、女性にスポットライトが当たりがちだよね。でも、もうそろそろ「女性候補者」のキラキラに目くらましされるの、やめない?……なんてね。恋愛も選挙もさんざん見た目で騙されたくせに何を言うか?の声がいずこから。はい、お後がよろしいようで。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2025年10月16・23日号

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