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「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】

司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ

司組長と傘をさす竹内照明若頭

 六代目山口組の若頭が交代してから半年を迎える。竹内照明若頭は組織改編を大幅に進めてきた。実話誌記者が語る。

「執行部の人員を一層し、大幅な若返りを図りました。特に自身の側近である若頭補佐が大幅に若返り、分裂抗争前から執行部に入っていたのが竹内若頭と森尾卯太男舎弟頭の2人だけになった。

 高山清司相談役が率先して若頭を退いたことで、竹内若頭の若返り人事がスムーズに行われたと評判です。高山相談役も若頭に就任した際は司忍組長の逮捕が目前と見られていた時期であったため、組織固めに奔走し、苦労した過去があると言われている。竹内若頭も高山相談役の助言を受けながら組織改編を進めているでしょう」

 業界関係者の間では「竹内七代目の誕生は近い」と見られているが、その前にはもう一つ大きな“問題”があると言われている。それは、神戸市灘区篠原本町にある山口組総本部の使用制限の解除だ。前出・実話誌記者が語る。

「元々は山口組中興の祖とも言われる田岡一雄三代目組長の住居が新築された場所です。田岡三代目が亡くなってから山口組が『総本部』として利用してきた。関係者から『篠原』とも呼ばれるこの場所で、これまで山口組の盃事、親戚・友好団体との会合、事始め式など数多くの行事が行なわれてきました」

 警察が「総本部」の使用を制限している背景には、激化する分裂抗争があった。決定的な一件と言われるのが2019年10月。六代目山口組の中核組織・弘道会傘下の組員が実話誌のカメラマンを装い、白昼堂々、抗争相手の神戸山口組の中核組織だった山健組(当時)の組員2人を射殺した。マスコミ、一般人にも被害が及びかねない危険性があり、事件翌日に兵庫県警は暴排条例に基づく使用制限の仮命令を下し、以降6年以上にわたって「総本部」は立ち入りが制限されたままだ。

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