松田聖子のモノマネでブレイクした
Seikoにとっての“生きる希望”
他人事のように受け止めてしまったと回顧するSeikoさん。その日は生きている心地がしなかったと振り返る。医師の勧めによって、現在も、抗がん剤治療などを続けているが、日々病気を受け止められていないという。
「肋骨に転移したがんが原因で、肋骨が骨折してしまって、かなり痛みが激しい。また、肝臓の9割ががん化しているので、その周囲の背中のあたりも痛むんです。
歩く時の振動も、椅子に座っている時も痛くて……、寝ている姿勢でないと身体が保てない。さらに検査してもらうと、肩の骨が一部溶けてカチカチになっていることもわかりました。痛み止めに使用している医療用麻薬も、効かなくなってしまっているんです」
緩和ケアで放射線治療もしていますが、日々やれることや出来ていたことが難しくなっていくという辛さ、食べられる物が減っていく悲しさ。好きだったコーヒーやチョコも、食べると砂をかじっているようで、まずく感じてしまうんです」
現在、一縷の望みをかけて臨んでいる抗がん剤治療だが、副作用も彼女を襲っている。
「熱が下がらず動悸もして、顔半分の左側が熱く、右側が冷たくなることがある。抗がん剤の副作用なんでしょうけれど……」
この状況でも、肝不全や心不全、あるいは口から物を食べられなくなった状態にならないと、入院できないのが現状だと嘆く。しかし、こんな過酷な状況でも、Seikoさんは希望を捨てていない。
