東京・港区にある高級フランス料理店「ラ・ロシェル南青山」
「100歳まで生涯現役、50周年は料理人人生の通過点」
「ラ・ロシェル南青山」のお客さんは、余裕のあるマダムが多いですね。マダムたちが男性を連れて来てくれるので、レストランビジネスは女性に好かれることが大事。季節の食材を使ったり、料理のプレゼンテーションに心を配ったり。そういうことに女性は敏感だから。常連客には著名人もいますよ。競輪解説者の中野浩一さん、俳優の柴俊夫さん、政治家の石原伸晃さん……みんなゴルフ仲間なんです。でも、著名人だからどう、ということはありません。お客さんはみな平等です。
閉店して、それっきりじゃないですよ。僕はまだまだ走る。次のステップを考えています。
ここは80席もある大きな箱だけど、次のプランは20席ほどに縮小してこじんまりした、1人5万円くらいの予算のプレミアムなお店をやるのが理想。具体的にはまだ何も決まっていませんが、僕はあと5年で独立50周年を迎えるので、それまでには次のステップを切り、50周年の際には花火を打ち上げたいですね(笑)。100歳まで生きて生涯現役でいくつもりだから、50周年は料理人人生の通過点です。
50周年には和太鼓を叩きたい。和太鼓は僕の趣味のひとつで、50周年のときには、その3か月前から特訓予定。趣味はほかにゴルフ、ロードバイク、ジェットスキー……。身体を動かすのが好きですね。ジムにも週2回通って筋トレ。料理も体力が必要ですから、ジム通いは若い頃からです。今は、料理は後輩の料理長らに任せ、運営会社の経営は長男が社長で僕は会長だけど、やっぱりトップが元気じゃないと、店全体の雰囲気が暗くなる。それに、仕事ばっかりじゃ息が詰まっちゃいますから。人生、楽しんだものが勝ちですよ。
