画像生成AIに「アーバン熊3.0」とだけ打ち込んでつくった画像
世論が認めない自衛隊による熊の駆除
人のいなくなった里山地域は、熊撃ちのハンターが活動できる。それならば人間の生活圏で繁殖したほうが「安全ではないか」と理解しても不思議はない。そんな「アーバン熊3.0」が登場すれば、日本はどうなるのか。想像するだけでそら恐ろしくなろう。
いずれにせよ、先進国の住宅エリアで人を恐れず、人を襲う「猛獣」が大量発生しているのだ。この状況を政府はどう考えているのか。
繰り返すが、大量駆除したところで放棄された里山と人工林が現状のままでは、数年で頭数は回復する。そして、より「狡猾」となって人間の活動域へ出てくるだけだろう。
最も効果的な解決策は、自衛隊の投入となる。熊を一撃で倒せる大口径の銃を持たせ、定期的に大量駆除を繰り返せばいいのだ。実際、外国の軍隊では、危険動物と害獣の駆除を精鋭部隊の訓練の一環として行っている。
現在の熊の生息域の多くは民間が所有する山地だ。そこで自衛隊の部隊が強力な武装をして実弾発砲する。ズルズルと何も決断できない間に、死者4名、重軽傷者多数を出した「十和利山熊襲撃事件」(2016年)のような悲惨な事件が全国各地で、何度も繰り返されてないためにも、このアーバン熊問題に対し、政府は即座に「大規模災害」レベルの認定を行うという、果敢な決断を下す必要があるのだ。
(後編了。前編から読む)
取材・文/西本頑司
