ブロンドに大きな青い瞳の“女子大生シリアルキラー”(Xより)
「4月に、アナが通う大学で『毒入りと思われるケーキが置かれている』との通報が警察に入った。届け出たのはアナ本人でした。彼女は自分が脅迫されていると訴えたあと、警察署を頻繁に訪れ始め、刑事たちは違和感を抱いたようです」(前出の国際ジャーナリスト)
現地の警察署長は地元メディアらの取材に対して、「被害者がここまで熱心に警察に通い、知識量の多さと過剰なまでの心配が異常だった」と語っている。捜査員たちは彼女を密かに監視し尾行。警察のデータベースを調べると、アナが通報者などとして、過去の他の死亡事件にもたびたび関係していることが判明した。そこから過去の死亡事件が再調査され、すべての線が一人の女子大生、アナへと収束していったのだ。彼女が稀に見るシリアルキラーであったことが明らかになった瞬間だった。
前出の警察署長は、「冷酷さ、反省のなさ、そして明らかな喜び。アナは犯罪を犯すことだけではなく、犯罪のそばに留まり、自分の行為の結果を目撃しようとしている」と語り、「アナは殺人を楽しんでいる。動機はさほど重要ではない。彼女は殺したいだけなのだ」とメディアに伝えたという。
“卒業論文”を完成させた法学部生の手に残ったのは学位ではなく、4人の命を奪ったという冷たい現実だけだった。
国際ジャーナリスト/久遠マリウス・レンジ
