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《ブラジルが震撼した女子大生シリアルキラー》サンドイッチ、コーヒー、ケーキ、煮込み料理、ミルクシェーク…5か月で4人を毒殺した狡猾な手口、殺人依頼の隠語は“卒業論文”

ブラジルにある大学の法学部に通うアナ・パウラ・ヴェローゾ・フェルナンデス(Xより)

ブラジルにある大学の法学部に通うアナ・パウラ・ヴェローゾ・フェルナンデス(Xより)

 ブラジルにある大学の法学部に通うアナ・パウラ・ヴェローゾ・フェルナンデス(36)。ブロンドに大きな青い瞳の“女子大生シリアルキラー”による事件は、ブラジル全土を恐怖に陥れた。

 警察によれば、彼女はわずか5か月間に少なくとも4人を毒殺。しかも犯行の過程で、双子の姉妹ロベルタと、友人の協力を得ていたという。捜査によって明らかになったのは、彼女たちがまるで“大学の課題”をこなすように殺人を遂行していた異様な現実だった。

 携帯電話の音声とテキストメッセージの記録から、アナとロベルタは殺人を「TCC」と呼んでいた。TCCとは、ブラジルの大学で“卒業論文(Trabalho de Conclusao de Curso)”を意味する頭文字である。メッセージの中には、〈TCCの報酬は最低4000レアルを請求するべきだ〉といったやり取りまで残されていた。まるで研究テーマを相談するかのように、彼女たちは殺害の計画、任務分担、報酬の分配を語り合っていた。

 現地の捜査当局は「費用や備品の購入には痕跡を残さぬよう現金のみを使用するように指示していた」とも明かしているが、その冷徹さには戦慄を覚える。現地の国際ジャーナリストが話す。

「警察によると、アナはまず犬10匹を殺して毒の強度と致死量を確かめ、自然死を装う手法を編み出したようです。使用された毒は、ブラジルで違法に流通しているネズミ駆除用の毒物『シュンビーニョ(Chumbinho)』とみられています。彼女の自宅からはこれと似た効果をもつ殺虫剤『テルブホス』も押収されました。掘り起こされた3体の遺体は、いずれも毒による肺の浮腫など典型的な中毒死の兆候を示していました」

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