温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
世界に誇る日本文化のひとつ、温泉。その歴史を紐解くと、日本では男女が同じ浴槽に入浴する“混浴”が伝統的なスタイルだったことがわかる。
現在、公衆浴場法に明確に混浴を禁止する文言はないものの、「風紀に必要な措置」として混浴は自治体単位で禁止されている地域が多い。そんななか、“混浴温泉施設”の存続を願い活動を続けているのが、温泉モデル兼YouTuberのしずかちゃんだ。混浴文化をなぜ推すのか、聞いてみた。【前後編の前編】
これまで全国で350か所もの混浴温泉に訪れたというしずかちゃん。まず、混浴温泉は「自然豊かな場所に多い」という。
「都市部ではなく、田舎の山奥に露天や半露天の形である温泉がほとんどです。中には脱衣所なども存在しない『野湯』と呼ばれる温泉などもありますが、こういった温泉は浴槽が男女で分かれておらず、ほとんど混浴になっています。
こういった自然豊かな場所で、男女の別なく温泉に浸かるのは、人間が自然の一部になった気がして、とてもリラックスできるんです。温泉に入っているときは当然スマホもいじれませんし、湯に浸かって他の人とする会話は、都会の息苦しさを忘れさせてくれます」(しずかちゃん、以下同)
週末になると山中の混浴温泉を目指して、小旅行に出るというしずかちゃん。女性単独で混浴風呂に入ることに、抵抗感や恐怖はなかったのだろうか。
