テリー伊藤一覧

【テリー伊藤】に関するニュースを集めたページです。

和久田麻由子アナ、人気の理由は?(写真/ロケットパンチ)
NHKアナ好き識者座談会 民放アナにはない魅力はどこから生まれるのか?
 ニュース番組や情報番組など、様々な番組で活躍するNHKのアナウンサーたち。東京五輪の開・閉会式での実況でも話題になった。そこで、芸能界きっての「NHKアナファン」であるテリー伊藤氏(71)、生島ヒロシ氏(70)、永島敏行氏(64)がその魅力を分析、和久田麻由子アナ(32)には「小宮悦子アナのような存在感」との絶賛、桑子真帆アナ(34)には「硬軟合わせ持つ」とし、井上あさひアナ(40)には「ゲストを引き立たせたつつ発揮する総合力はすごい」と評価した。そんな識者たちが、NHKアナの魅力がどこからくるのかという点について、語った。(全4回の最終回) * * *心ときめく3トップ永島:そもそもNHKのアナウンサーって、どこか民放とは違う魅力を持っていますよね。テリー:採用基準が民放とは違うんですよ。民放の女子アナがスポンサーを意識して採用されるのに対し、NHKは国民から徴収する“受信料”を意識する。それがバックにあるから、朝ドラのヒロインのように老若男女に愛されるキャラクターが求められる。例えば井上アナは美人だけど、やや控えめでしょう。民放基準では選ばれなかったかもしれません。生島:NHKと民放では 育て方も違いますよね。テリー:民放ではスケベなことを言うお笑い芸人に対応する必要があるけど、NHKの女子アナはそんな“荒れた場”がない環境だから、すくすく育ちます(笑)。永島:1年目でデビューする民放アナとは違い、NHKの場合、若手時代にはまず地方局に入って高校野球の地方大会の実況などで鍛えられると聞きます。生島:地方局にいる時はアナウンサーとしての訓練だけでなく、街の人との付き合い方や仕事とのかかわり方などをトータルで地道に学び、徐々に中央に近づいていきます。叩き上げが地方から中央に上るピラミッドができているんです。永島:井上アナにしても岡山出身で、鳥取や広島の放送局を経て東京アナウンス室勤務になったらしいです。そして女子アナといえども周囲から特別視されていない印象がありました。打ち合わせの席でもいちスタッフというか、目立たない。 実際に局員と飲みに行っても必ず割り勘で、みんな電車に乗って帰ります。井上アナも私鉄でNHKに通勤していると言っていましたし、花形のアナウンサーであってもNHKの職員という意識が強いのでしょうか。生島:民放のテレビ局員よりも控えめな生活を強いられている部分はあるでしょうね。テリー:それは間違いなくあります。今の時代って、“あざとかわいい”女子アナが受けていますよね。元TBSアナウンサーの田中みな実なんかは典型で、僕はよく冷やかしていたけど人気は抜群でした。でもNHKはそれを許しません。もしNHKに田中のような人がいたら上司が注意するだろうし、視聴者が受け入れない。キャピキャピする女子アナが民放に増えれば増えるほど、NHKの女子アナの輝きが増すんです。生島:NHKの採用基準が、いい意味での差別化になって功を奏しています。この先、ますますNHKの女子アナは貴重な存在になっていくでしょう。永島:そのなかでも今とくに光っているのが和久田アナ、桑子アナ、井上アナの3トップだったということですね。生島:僕もテリーさんも古希になったけど、この歳になって心がときめくのはこの3人ならでは。テリーさんがこんなに熱くなるのはめずらしいですよ(笑)。テリー:もちろんこの3人以外にもNHKにはまだまだ魅力あるアナが沢山います。これからもNHKアナのウォッチは続けていきますよ。【プロフィール】テリー伊藤(テリー・いとう)/1949年生まれ。演出家。日本大学経済学部卒業後、テレビ番組制作会社『IVSテレビ制作』に入社。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)、『ねるとん紅鯨団』(フジテレビ系)などのヒット番組を手掛けた。『出禁の男テリー伊藤伝』(イースト・プレス)が発売中。生島ヒロシ(いくしま・ひろし)/1950年生まれ。アナウンサー。1976年TBS入社後、ラジオ番組を振り出しに様々な番組で活躍。1989年に独立しTBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食・一直線』など多数出演。永島敏行(ながしま・としゆき)/1956年生まれ。俳優。1977年に映画『ドカベン』でデビュー。1978年には映画『サード』、『事件』、『帰らざる日々』で第2回日本アカデミー賞主演男優賞を受賞。『産地発!たべもの一直線』では井上アナと司会を務めた。※週刊ポスト2021年9月17・24日号
2021.09.14 07:00
週刊ポスト
座談会に参加した(右から)テリー伊藤氏、永島敏行氏 、生島ヒロシ氏
芸能界「NHKアナ好き」識者座談会 井上アナは「総合力がすごい」
 東京五輪での開・閉会式実況でも注目され、朝や夜の顔として活躍するNHKのアナウンサーたち──。芸能界きっての「NHKアナファン」である、テリー伊藤氏(71)、生島ヒロシ氏(70)、永島敏行氏(64)の3人が、その魅力について語り合った。今回は、井上あさひアナ(40)について。(全4回の第3回) * * *才色兼備の学級委員生島:永島さんはNHKの情報番組で井上あさひアナと共演していますね。永島:2009年から2年間、『産地発!たべもの一直線』という番組で共演しました。それまで男同士でガヤガヤやっていた現場に井上アナが加わった時は、才色兼備の学級委員が来たような感じで緊張しました(笑)。生島:井上アナはNHKを代表する昔ながらの正統派アナウンサーです。和久田麻由子アナ(32)や桑子真帆アナ(34)は話し言葉がベースで語りかけるようなスタイルですが、井上アナは原稿読みに特化した能力があって、夜のニュースをきっちり読める。『ニュースウオッチ9』のMCをやっていた時(2011~2014年)は、なんて完璧なアナウンス力だろうと感心して見ていました。東京五輪で銀メダルを取った空手の清水希容選手のように、すべての型が正確で美しい。テリー:すでにベテランの域ですが、僕は井上アナはこれからもっと大きくなっていくと思います。彼女は一見、控えめですが、これからその顔に陰や切なさが加わって味わい深くなるはずです。今後ますます視聴者が高齢化していくなかで、大学を出て2年目くらいのキャピキャピした女子アナが出てくると、「なんで彼女みたいな子がいきなり使われるの?」と反感を覚える人が増えるはず。そうなると、実力も経験もある井上アナがより一層視聴者に求められるようになる。永島:共演して感じたのは「引き立てる力」です。井上アナは冗談を言いながらも脱線しすぎることはなく、時間を計算しながら目配せし、ゲストを引き立たせたうえで大切なことはきちんと伝えていました。そうした総合力はすごかった。また、テレビで見ていると、自ら取材して自分の言葉で伝えるスタイルを確立しています。ただ伝えるだけではないジャーナリズム精神も感じる。生島:現在、井上アナは政治家などが集う『日曜討論』の司会をしていますが、まさに適役ですよね。「井上アナがいるから出演します」という政治家もいるでしょう。「彼女のインタビューなら受ける」と逆指名されることもあるかもしれない。永島:彼女は非常に真面目な方ですが、堅物ではないところも魅力です。子供が大好きでアナウンサーにならなかったら学校の先生になりたかったそうです。先ほどの桑子アナの例じゃないけど、もし教師になっていたら、映画『二十四の瞳』で高峰秀子さんが演じたヒロインのように美しく素敵な先生になっていたでしょうね。【プロフィール】テリー伊藤(テリー・いとう)/1949年生まれ。演出家。日本大学経済学部卒業後、テレビ番組制作会社『IVSテレビ制作』に入社。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)、『ねるとん紅鯨団』(フジテレビ系)などのヒット番組を手掛けた。『出禁の男テリー伊藤伝』(イースト・プレス)が発売中。生島ヒロシ(いくしま・ひろし)/1950年生まれ。アナウンサー。1976年TBS入社後、ラジオ番組を振り出しに様々な番組で活躍。1989年に独立しTBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食・一直線』など多数出演。永島敏行(ながしま・としゆき)/1956年生まれ。俳優。1977年に映画『ドカベン』でデビュー。1978年には映画『サード』、『事件』、『帰らざる日々』で第2回日本アカデミー賞主演男優賞を受賞。『産地発!たべもの一直線』では井上アナと司会を務めた。※週刊ポスト2021年9月17・24日号
2021.09.13 07:00
週刊ポスト
NHK桑子真帆アナの魅力を語り合う(写真/ロケットパンチ)
テリー伊藤氏のNHK桑子真帆アナ評「国民全員で総選挙したら1位かも」
 東京五輪の閉・開会式を実況で盛り上げたNHKアナウンサーたちは、まさに“公共放送の華”だ。その存在感や声、人柄などの独特な魅力について、芸能界きっての「NHKアナファン」であるテリー伊藤氏(71)、生島ヒロシ氏(70)、永島敏行氏(64)が語り合う。今回は、先日、入籍も発表した桑子真帆アナ(34)について。(全4回の第2回) * * *国民投票したら1位永島:生島さんは桑子真帆アナ(34)も絶賛しているとか。生島:彼女はとにかくフレンドリー。たまに言い間違いをしたりもするけど、僕は自分が結構やらかしちゃうタイプだから親近感があります。和久田麻由子アナ(32)も素敵だけど、愛嬌があって人間っぽい桑子アナが大好き。つい先日、小澤征悦さんと結婚しましたけどね。テリー:親しみやすさで言えば確かに和久田アナに勝るかな。息子のお嫁さんにするとしたら、完璧な和久田アナよりも愛嬌のある桑子アナを選ぶという人は多いかもしれない。国民全員が参加して、「好きな女子アナ総選挙」をしたら、桑子アナが1位になるかも。生島:その面で言えば、桑子アナはバラエティ向きだと思います。やはり桑子アナと言えば『ブラタモリ』でタモリさんと仲良く歩いていたあのイメージなんですよ。街ゆく人にも「桑子アナ、垢抜けたね」なんてイジられたりして(笑)。天然なところもあるから、一緒にいて楽しくて飽きないでしょうね。お酒の付き合いも良さそうだし。テリー:でも芯はしっかりしている。その部分をあえて見せない。生島:その通りです。実は硬軟併せ持つ人なんですよ。突拍子もない例だけど、もし桑子アナが学校の先生だったら、優等生も不良もみんなついていくと思う。真面目に進路相談しつつ、バカ話もできる。カラッとした太陽みたいなイメージ。永島:僕は『おはよう日本』に出ている桑子アナが好きですね。朝起きて寝ぼけた状態で彼女の顔を見ると、何となくほんわかとします。もうすっかり朝の顔として定着したのではないでしょうか。生島:今では老若男女を問わずファンが多いもんね。おばあちゃんのファンも多いみたい。テリー:だけど僕がやはり朝に見たいのは、和久田アナ。今はコロナで重いニュースが多くて、夜の報道番組はトーンが低くなるけど、朝は「おはようございます! お仕事頑張ってください」って姿勢だから元気が出る。夜の彼女にはどうしても笑顔が足りないから、僕は“朝まゆ”派です(笑)。【プロフィール】テリー伊藤(テリー・いとう)/1949年生まれ。演出家。日本大学経済学部卒業後、テレビ番組制作会社『IVSテレビ制作』に入社。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)、『ねるとん紅鯨団』(フジテレビ系)などのヒット番組を手掛けた。『出禁の男テリー伊藤伝』(イースト・プレス)が発売中。生島ヒロシ(いくしま・ひろし)/1950年生まれ。アナウンサー。1976年TBS入社後、ラジオ番組を振り出しに様々な番組で活躍。1989年に独立しTBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食・一直線』など多数出演。永島敏行(ながしま・としゆき)/1956年生まれ。俳優。1977年に映画『ドカベン』でデビュー。1978年には映画『サード』、『事件』、『帰らざる日々』で第2回日本アカデミー賞主演男優賞を受賞。『産地発!たべもの一直線』では井上アナと司会を務めた。※週刊ポスト2021年9月17・24日号
2021.09.10 07:00
週刊ポスト
和久田麻由子アナ、人気の理由は?(写真/ロケットパンチ)
和久田麻由子アナに「小宮悦子アナ級の存在感」 NHKアナ好き識者座談会
 東京五輪の開・閉会式で、演出とともに注目されたのがNHKアナの実況だった。和久田麻由子アナ(開会式)と桑子真帆アナ(閉会式)による落ちついた中継が、祭典に華を添えた。民放のアナとは違う、その独特な魅力はどこから来るのか──芸能界きっての「NHKアナファン」であるテリー伊藤氏(71)、生島ヒロシ氏(70)、永島敏行氏(64)が“イチオシ”を挙げながら語り合った。(全4回の第1回) * * *30年にひとりの逸材テリー:東京五輪開会式の和久田麻由子アナ(32)の実況は最高でしたね。中継の冒頭で国立競技場がパッと映って、「日本の皆さん、聞こえますか」と呼びかけた声がまるで風のように聞こえるビブラート。神の声かと思っちゃいました。やっぱり彼女は特別です。生島:いきなりベタ褒め(笑)。確かに世界中の人が見ているビッグイベントですから、局アナ時代にお祭り男と言われた僕が担当していたらハイテンションでやたら早口になっていたかもしれません。それでも和久田アナは落ち着いてしゃべるスピードをコントロールして、わかりやすく伝えていました。内心ドキドキしていたかもしれないけど、お腹からちゃんと声が出ていて、トータルバランスは見事。永島:役者からすると、感情を抑えたセリフは言いにくいし、人に伝えにくいんですよ。でも和久田アナは生中継で撮り直しがきかない緊張感のなかで、感情をあまり入れることなく、持ち時間を考えてきっちりと内容を伝えていました。非常に難しいことを淡々とこなしていた。テリー:和久田アナは30年にひとりの逸材ですよ! 僕は民放の女子アナと関わることが多いけど、彼女らは何となく半径5メートルくらいにいそうなカワイ子ちゃんのイメージ。でも和久田アナは「こんな子、街を歩いていないよ」と思わせる雰囲気があります。 立ち居振る舞いからアナウンス能力まで、たとえるなら『ニュースステーション』(テレビ朝日系)時代の小宮悦子アナのような特別な存在感がある。永島:役者目線で見ても彼女には本当に華があると思います。生島:そうなんですよね。僕はコロナでテレビをよく見るようになって、アイドルの一挙手一投足を見つめて追いかけるファンの気持ちがわかりました。和久田アナがテレビに出ていると思わず見入ってしまいます。こんな気持ちになったのはこの歳にして初めてです。テリー:和久田アナが『おはよう日本』を担当していた時に初めて見て、この子はブレイクすると思いました。2020年3月に夜の『ニュースウオッチ9』に移籍してから一段とステップアップしたよね。 この年の夏に髪をバッサリ切ってショートカットにして視聴者を驚かせたけど、本人も何か期するところがあったんじゃないかな。以降の彼女はもう別次元の存在感を放っています。生島:実はウチのタレントをつれてNHKに営業にいった時、玄関口で和久田アナとすれ違ったんです。つい「あっ、和久田さん」と口にしたら、向こうも「あっ、生島さん」と自然体で返してくれて、あぁ俺のこと知ってくれているんだと舞い上がっちゃった(笑)。高嶺の花に見えるかもしれないけど、すました感じのアナウンサーと違って距離感が近いのはとても好印象でした。テリーさんと会ったら彼女のほうから声をかけると思いますよ。テリー:ぜひ声をかけてほしいです(笑)。【プロフィール】テリー伊藤(テリー・いとう)/1949年生まれ。演出家。日本大学経済学部卒業後、テレビ番組制作会社『IVSテレビ制作』に入社。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)、『ねるとん紅鯨団』(フジテレビ系)などのヒット番組を手掛けた。『出禁の男テリー伊藤伝』(イースト・プレス)が発売中。生島ヒロシ(いくしま・ひろし)/1950年生まれ。アナウンサー。1976年TBS入社後、ラジオ番組を振り出しに様々な番組で活躍。1989年に独立しTBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食・一直線』など多数出演。永島敏行(ながしま・としゆき)/1956年生まれ。俳優。1977年に映画『ドカベン』でデビュー。1978年には映画『サード』、『事件』、『帰らざる日々』で第2回日本アカデミー賞主演男優賞を受賞。『産地発!たべもの一直線』では井上アナと司会を務めた。※週刊ポスト2021年9月17・24日号
2021.09.09 07:00
週刊ポスト
本橋信宏氏が新作を語る
『全裸監督』著者・本橋信宏氏が紐解く「出禁の男」テリー伊藤の半生
【著者インタビュー】本橋信宏氏/『出禁の男 テリー伊藤伝』/イースト・プレス/2750円 何かはわからない。が、何かとんでもなくギラギラしたものがそこには横溢し、映像化されるや世界的な大ヒットとなった、『全裸監督 村西とおる伝』。その著者、本橋信宏氏(65)には、村西と出会う前、IVSテレビ制作(当時)の若手社員だった伊藤輝夫、後のテリー伊藤と知り合い、一緒に働いていた時期がある。 本人及び周辺人物の証言を改めてかき集め、テレビが元気だったあの時代を再現してみせたのが本書、『出禁の男 テリー伊藤伝』。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』『ねるとん紅鯨団』『浅草橋ヤング洋品店』等、今のバラエティ番組の原型を全て作ったとも言われる鬼才は、意外にも夢も仕事もない〈負け犬〉から、そのキャリアを始めていた。 例えばかつて伊藤の薫陶を受けた元『電波少年』の土屋Pこと、土屋敏男氏が言う。〈伊藤さんが教えてくれたのは、要するに人間にとって大切なのは才能なんかじゃないと。ひとつのことを考える時間なんだと〉そう。天才とは何か一つのことを愚直に考えられる、生真面目さのことだった。「村西監督の次は伊藤さんか、うまくやったなあって言う人がいますけど、出会った時、村西とおるはただのビニ本屋ですから。伊藤さんだって私が20歳の頃、東早慶の芸能合戦みたいな番組に出て以来のお付き合いで、そのときは製作会社の無名のディレクターでしたから。 若い頃、私は人見知りが酷く、こんなに長く関係が続いたのは彼らくらいかもしれない。例えていえば、大昔に何気なく買った株がアマゾンだったみたいな(笑い)。それくらい裏も欲もないニュートラルな関係だから、向こうも脇の甘いところを見せてくれるんだと思います」 そんな近しい人の評伝を著者は「第1章 斜視」から始める。1968年の日大闘争で味方の投石が左目を直撃、特に手術もされぬまま眼球が55度外を向く外斜視に。視力を失っても、〈ボールを壁にぶつけて捕る〉我流のリハビリで平衡感覚を鍛え、看護師をデートに誘うなど、めげない姿を本書に綴る。「なぜ医者はちゃんと説明してくれなかったのかとか、八つ当たりしないんです。身体的なダメージって心に影を落とすし、伊藤さんはオシャレだから毎日鏡を見るじゃないですか? それでも誰も恨まないのは本当に凄いと思う。 あれは最初の取材の時かな、壁にボールをぶつけて捕るリハビリというのを、実演してくれたんです。その時、『あ、この本は成功するな』って確信したし、本来ノンポリな彼がデモに参加したのも、地方出身の友達の親御さんが苦労して工面した学費を不正流用した大学は許せないっていう、身近な怒りからなんですね。そこは東大闘争と日大闘争の違いであり、江戸っ子らしい義侠心でもあろうと」 そして大学卒業後、アパレル関係の就職に失敗した築地丸武の四男坊は、両親の勧めで寿司職人の道へ。だがこれも不器用で続かず、紹介に次ぐ紹介でIVSの創業社長と会う機会を得る。考え抜いてこそのブレークスルー こうして1974年、創業2年目の同社の電話番から始め、プロ野球の中止時に備えた〈雨傘番組〉でディレクターデビューを飾った伊藤は、『びっくり日本新記録』や『スターマル秘訪問!!』(マル秘は、○内に『秘』)等々で力を発揮。が、その企画力を見込まれた正月特番で視聴率6%と大惨敗を喫し、日本テレビを出入り禁止に。新天地を東京12チャンネル『日曜ビッグスペシャル・いじわる大挑戦』等に求め、さらなる限界に挑むのだ。「たこ八郎さんに東大生の血を輸血するとか、稲川淳二さんにワニの歯を磨かせるとか、今だったら絶対あり得ないですけどね。『全裸監督』があれだけ世界的関心を集めたのも、人が一生懸命生きてる姿って時にコミカルに映るからだと思うんです。当時はコンプライアンスという言葉自体なかったし、ひたすら面白い番組を作ることに情熱を傾け、それでいて芯の部分に哀愁や愛があるのが伊藤流演出術だと、元側近中の側近、松崎俊顕さんも証言していた。 最近はフランスや中国からも村西とおるを取材に記者が訪れ、『こんなにセクシーな人がいたなんて』と驚かれるらしいんですが、今では珍しい剥き出しで滑稽なくらいの熱量が、当時のバラエティにもあったんだろうと」 当時その下には先述した土屋Pや後の高橋がなり氏など錚々たる面々がおり、証言内容も読み応え十分。テレビに限らず社会全体が寛容だった時代と正しさに雁字がらめな今とを比べ、つい羨みたくなるが、伊藤氏当人はそうでもないとか。「流行を否定しないし、常に最先端の売れてる人を評価する一方で、30年近く前に、これからは金正日がくる! と日本ではほとんど知られていなかった人物に注目する。さすがに早すぎると思った『お笑い北朝鮮』(1993年)もあれだけ売れた。 伊藤さん自身が、大谷のようにテレビと本の二刀流ですし、本書に登場する人は全員、仕事に関しては誠実なんです。本来怠惰な私ですら時間を忘れて書き、いわゆるゾーンに入る瞬間はある。過剰労働を強いていいとは言いませんが、自分に圧をかけ、とことん考え抜いてこそブレークスルーは訪れ、彼らのように誠実に狂うこともできる、とは思います」 当初は演出家の自分語りを恥じ、「俺が死んだら何を書いてもいいよ」と言っていたという伊藤が、〈みんな、おれのこと語るっていっても、自分なんだよね〉〈自分の青春もオーパーラップしてる〉と本書を冷静に評する辺りはさすが。そこにはテレビやこの国の青春までが透けて見えるのだから。【プロフィール】本橋信宏(もとはし・のぶひろ)/1956年所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。フリーライター、写真誌『スクランブル』編集長、クリスタル映像スタッフを経て、1985年に『「全学連」研究』を上梓。『裏本時代』『素敵な教祖たち』等、サブカル系の人物評伝で注目され、2016年刊行の『全裸監督』は2019年にNetflixで映像化。今年6月にシーズン2も世界同時配信され話題に。『東京最後の異界鶯谷』等の街歩きシリーズも好評。近々歌舞伎町編が刊行予定。170cm、69kg、AB型。構成/橋本紀子 撮影/朝岡吾郎※週刊ポスト2021年9月17・24日号
2021.09.08 16:00
週刊ポスト
自宅で餃子をうまく焼く方法は?(左から小野寺力氏、玉城ちはる氏、テリー伊藤氏、塚田亮一氏)
自宅で餃子を焼くコツ「フライパンと対話し、五感を使う」のが大事
 巣ごもり需要の拡大により、ますます人気が高まっているのが、全国からお取り寄せできる餃子だ。餃子専門サイト編集長・塚田亮一氏、焼き餃子協会代表理事・小野寺力氏、無類の餃子好きとして知られるシンガーソングライターの玉城ちはる氏、食に造詣が深いTVプロデューサーのテリー伊藤氏が、自宅で美味しく餃子を焼くコツや、お取り寄せ人気について語りあった。玉城:ところで、お店のように焼けない時があり、それが悩みです。取り寄せた餃子を家で焼いて食べると「お店で食べた時は美味しかったのに!」と感じることがあります(苦笑)。上手に焼くコツが知りたい!塚田:冷凍で届いた餃子は、フライパンにのせるまで絶対に解凍してはいけません。最近は焼き方を表示している場合が多いので、しっかり守って焼きましょう。小野寺:フライパンと対話し、見た目、音、香りなど五感を使うことも大事です。玉城:調理器具によっても差があり、IHを使ってフライパンで焼くとムラができてしまいます……。小野寺:そんな場合は、ホットプレートでも上手に焼けますよ。伊藤:それにしても、全国津々浦々の人気餃子を1000、2000円程度で買えて自宅で焼いて味わえるのは夢のような時代ですね。塚田:コロナ禍を背景に餃子のお取り寄せ需要が非常に伸びています。三重の「ぎょうざの美鈴」の手延べ餃子など、人気が高まりすぎて注文しても数か月待ちという商品もあります。小野寺:3年前に調べた際は全国に約1500種類のお取り寄せ餃子がありましたが、現在は2000種類以上に増えていると思います。全国の人気店から餃子が家に来てくれるのがお取り寄せ餃子の醍醐味。各地の食べ方や多彩なタレも併せて楽しんで欲しいですね。【プロフィール】塚田亮一(つかだ・りょういち)/餃子専門サイト『東京餃子通信』編集長、餃子評論家。全国の餃子を食べ歩き、テレビの情報番組でも活躍。小野寺力(おのでら・ちから)/一般社団法人焼き餃子協会代表理事。通称・餃子ジョッキーとしてテレビにも登場。餃子文化の普及活動に努める。玉城ちはる(たまき・ちはる)/シンガーソングライター。無類の餃子好きで著書『餃子女子』を出版。コラボで商品化した『藍入り餃子』が発売中。テリー伊藤(てりー・いとう)/演出家、TVプロデューサー。コメンテーターやディレクターとして多くの人気番組に携わり、食にも造詣が深い。撮影/中庭愉生 構成/上田千春 フードコーディネート/甲斐優美※週刊ポスト2021年4 月30日号
2021.04.25 16:00
週刊ポスト
モチモチの皮はにんにく、にら、生姜の香りを閉じ込め、ジューシーな餡とバランスもいい(塚田)
自宅で食べたいお取り寄せ極旨餃子 全国厳選10品を食通が食べ比べ
 冷凍や輸送技術の発達により広がっていた「お取り寄せ」グルメの数々。新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要の拡大によって、それまで通販をしていなかった有名店が加わったことで、お取り寄せにトライする人も増えている。そこで、お取り寄せの中でも人気が高い「餃子」について、全国各地の10品をピックアップ。餃子専門サイト編集長・塚田亮一氏、焼き餃子協会代表理事・小野寺力氏、無類の餃子好きとして知られるシンガーソングライターの玉城ちはる氏、食に造詣が深いTVプロデューサーのテリー伊藤氏が試食した。塚田:今回の品評会ではお取り寄せができる全国各地の人気餃子10品を試食しました。いずれも冷凍で届き、ご当地の店の味を楽しむことができます。どの餃子が最もお好きでしたか?小野寺:美味しさで印象が強かったのが長野の「テンホウ」です。餡はあっさりしていますが、付属の豆板醤をタレに入れて味わった時の風味の膨らみ方が秀逸でした。三重の人気店「新味覚」も強烈な印象でしたね。比較的シンプルな餃子ですが、別売りの刻みにんにくを絡めて食べた時、さらに本場流に牛乳で流し飲み込んだ時の味の変化が大きく、驚きます。伊藤:僕は大のにんにく好きなので、餡のにんにくの風味が絶妙で旨かった北海道の「ぎょうざの宝永」、刻みにんにくを付属タレに加えて味わう「新味覚」に高評価をつけました。シナモンの風味が効いた「テンホウ」の餃子もよかったね。玉城:私が最も美味しく感じて好きだったのは栃木の「和の中」です。皮の厚み、キャベツの歯触りが残る感じが好みで、付属のタレのにんにく醤油の中に私も溺れたいと思いました(笑い)。秋田の「紅白餃子」も気に入りましたね。白はキャベツの甘味、赤はピリっと辛い風味と、味がしっかり分かれていて、どちらも私の好みの味でした。塚田:私も「和の中」は皮も餡もタレも美味しく、秀でていたと感じます。最も印象に残ったのは兵庫の「大鳳餃子」のマカロン餃子ですね。見た目も種類もインパクトがありました。伊藤:お取り寄せ餃子には「面白さ」というプラスアルファの要素もあると思うんです。その観点ではマカロン餃子は絶対にウケますよね! 9種類の味が揃っていて、家族でワイワイしながら楽しめる。餃子の概念を凌駕した商品だよね。【食べ比べた餃子10品を食通たちのコメントとともに紹介】和の中(栃木)『宇都宮餃子(30個入)』1375円  ※タレ付き塚田:餡は香辛料で奥深い味になっている。にんにく醤油タレが旨く、皮の美味しさを引き立てる。小野寺:小麦粉の良い香りと程よく香るスパイスが五感を刺激。にんにく醤油タレが相性抜群!玉城:甘味のあるキャベツがシャキシャキし、生姜も美味しい。にんにく醤油タレがめちゃ旨い!伊藤:シンプルな餃子で一般受けする美味しさ。にんにく醤油タレが絶妙な味。大きさも程よい。ぎょうざの宝永(北海道)『宝永餃子(スタンダード)20個入』980円 ※餃子のみ宝永餃子専用こだわりのタレ(200円)は別売り ※商品の出荷は5月以降塚田:モチモチの皮はにんにく、にら、生姜の香りを閉じ込め、ジューシーな餡とバランスもいい。小野寺:皮のもっちり感、にらのパンチ力が抜群。餡は肉々しくジューシーでタレなしで充分旨い!玉城:小ぶりに見えるが餡はずっしりとボリュームがあり、にんにく、にらのパンチが効いている。伊藤:にんにく、にらの風味が絶妙! 大きさもよく、誰もが好きになる味。取り寄せたくなるね!餃子の餃天(秋田)『紅白餃子24個セット』2376円 ※餃子のみ塚田:白は玉ねぎの甘さ、旨味が強く感じられ、赤はピリ辛。大人向けでビールが飲みたくなる味。小野寺:白のもちっとした皮は食感が良い。赤はピリ辛の皮が餡の旨味をしっかり閉じ込めている。玉城:赤は皮の程よい辛さがクセになり、餡の甘さと相性もいい。白は玉ねぎの甘さがたまらない。伊藤:白は玉ねぎの甘味がいいね! 赤は皮に練り込まれた唐辛子の風味が強すぎるかも。テンホウ・フーズ(長野)『テンホウのぎょうざ(56個入)』2180円(送料込み) ※タレ、自家製豆板醤付き塚田:野菜多めで軽い食感。シナモンの香りが良いアクセント。豆板醤で味変できるのがいい。小野寺:シナモンがふんわりと香り、野菜の優しい旨味とスパイスの組み合わせはクセになる。玉城:薄皮なのにカリッと焼き上がり、野菜多めでいくつでも食べられそう! 豆板醤は旨味もある。伊藤:びっくりの旨さ。香辛料がキマっていてクセになる! 以前、香港で食べた餃子と似ている。中国小麦粉料理専門店 惠泉(千葉)『棒餃子10個』1960円 ※餃子のみ塚田:手作りならではのモチモチ皮の食感が楽しい。豚肉のジューシーさ、にらの香りが印象的。小野寺:にらの味が強烈! にらの風味をサポートする豚肉の味と皮が美味しく、食べ応えがある。玉城:皮が厚く、小麦の甘味が楽しめる。肉は粗みじん切りで食感がよく、にらの強い香りもいい。伊藤:1個200円弱だが、材料が上質。皮も厚いが嫌ではない! 大きさの割に味はオーソドックス。新味覚(三重)『生餃子(18個入)』890円 ※タレ付き新味覚特製刻みにんにく(70円)は別売り塚田:別売りの刻みにんにくの味が強烈。飲み物として推奨される牛乳との組み合わせも面白い。小野寺:皮と餡自体はスタンダードだが、にんにくダレにラー油を加えて絡めて食べると大変化!玉城:初の三重県訪問で牛乳と一緒にお土産で渡された思い出が蘇る。肉と野菜のバランスも抜群。伊藤:コスパよし。別売りの刻みにんにくのパワーが全開! にんにく好きの私にはたまらない!大鳳餃子(兵庫)『マカロン餃子ギフトセット(12個入)』1620円 ※梅、しそ、チーズ(2個)、キムチ(2個)、いかすみ、たけのこ、牛すじ、ゆず、ポテト(2個)の計9種類 ※餃子のみ塚田:見た目が美しい。「梅」が爽やかでとても旨い。「牛すじ」は味が餃子の奥から染み出てくる。小野寺:餡はそれぞれ個性があり、味付けが工夫されている。丁寧に作られており、食感も楽しい。玉城:「たけのこ」「いかすみ」の具の存在感、「キムチ」の辛味、「ゆず」のさっぱり感と各味楽しい。伊藤:人生観変わりました。素晴らしいのは全種類美味しいこと! 絶対お薦め。早速買います!餃子工房 ぬくり(大阪)『バームクーヘン豚と3種の貝の旨出汁餃子(60個入)』5000円 ※タレ付き塚田:豚肉の旨味がしっかりしており、生姜の香りが爽やか。味が濃いので酒と一緒に食べたい。小野寺:小粒ながら尖った味。にら、生姜の風味が特に強い。全体的に強い味で、酒が欲しくなる。玉城:とても小粒で、上品に食べたくなる。大きめの生姜が入り、香味が強い。肉々しさはない。伊藤:3種の貝の風味を期待したが、あまりわからなかった。餃子自体をもっと大きくして欲しい。博多鉄なべ(福岡)『餃子(40個)・鉄鍋・柚子胡椒セット』6480円 ※タレ、薬味(赤こしょう)付き塚田:カリッと焼ける皮の食感がとてもいい。キャベツの甘味を感じる。赤こしょうが食欲を促進。小野寺:小粒でキャベツがぎっしり。甘味のある皮と野菜がピリリとした柚子胡椒によく合う。玉城:タレなしでも味がしっかりでビールが欲しくなる。柚子胡椒で味わうと焼酎が進みそう!伊藤:鉄鍋付きで届いたら盛り上がるのは間違いない! 餃子を柚子胡椒で味わうのは新鮮な体験。松龍軒(熊本)『楽焼餃子40個セット』4070円 ※タレ、松龍軒秘伝一味唐辛子付き塚田:パリパリッとした薄皮、キャベツのザクザク感がよい。にんにくがしっかり効いている。小野寺:キャベツの香りがすごい。生っぽい、作りたての味。一味唐辛子を加えるタレは辛くて旨い。玉城:皮が薄く、野菜の緑色が透けて見える。キャベツの量が多く、にんにくの味が強い。伊藤:餃子なのに生っぽい感触が不思議! 肉汁が出てくる感じがなく、好き嫌いが分かれるかも。※表示価格は購入時の税込み定価【プロフィール】塚田亮一(つかだ・りょういち)/餃子専門サイト『東京餃子通信』編集長、餃子評論家。全国の餃子を食べ歩き、テレビの情報番組でも活躍。小野寺力(おのでら・ちから)/一般社団法人焼き餃子協会代表理事。通称・餃子ジョッキーとしてテレビにも登場。餃子文化の普及活動に努める。玉城ちはる(たまき・ちはる)/シンガーソングライター。無類の餃子好きで著書『餃子女子』を出版。コラボで商品化した『藍入り餃子』が発売中。テリー伊藤(てりー・いとう)/演出家、TVプロデューサー。コメンテーターやディレクターとして多くの人気番組に携わり、食にも造詣が深い。撮影/中庭愉生 構成/上田千春 フードコーディネート/甲斐優美※週刊ポスト2021年4 月30日号
2021.04.22 16:00
週刊ポスト
テリー伊藤氏が『サンジャポ』歴代アナを振り返る(撮影/高橋定敬)
テリー伊藤が明かす『サンジャポ』アナたちが“あかぬけた”瞬間
 担当する番組で日々真剣勝負を繰り返す女子アナたち。共演者だけが知っている素顔がある。長年続く日曜朝の情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)の初期からコメンテーターを務めるテリー伊藤氏が、歴代アナを振り返った。 * * * 女子アナは大変だなって思うんですよ。野球選手がルーキーで3番、4番を打つように、新人でもいきなり人気番組を任される。プレッシャーだけど生き甲斐でもあり、続けるうちに女子アナから“女性アナ”へと成長していくんだよね。 今の『サンジャポ』の山本(里菜)も、最初は苦労したと思います。アナウンサーはトークが盛り上がっていても、カットインして次のコーナーに行かなきゃならない。話に水をさすようで、新人には難しいですよね。彼女の前には(田中)みな実や吉田(明世)がいたから、最初はつくり笑顔や、無理にキャピキャピしている印象もあった。でもここ1~2年は表情が変わりました。自分なりの方法が見えてきたのか、もしくは写真誌に男と撮られて吹っ切れたのかもしれない(笑い)。 俺がこういうこと言うから、アナウンサーは俺に悩みなんて相談しないけど、吉田は結婚後も俺の自宅に遊びに来てくれるくらい仲が良い。万人に好かれるタイプで、(杉村)太蔵さんとよく、「結婚するなら明世ちゃんだな」って話しました。 真逆なのが田中みな実(笑い)。「嫌いなアナウンサー」1位にも選ばれたけど、彼女には逆手に取るしたたかさがあった。だから共演者として喋りやすかったです。当時、本番直前に「彼氏とまだ付き合ってる?」なんて言っても、普通に返事して、スタッフもみんな笑ってましたからね。フリーになって写真集を出版した決断も、その道に進むと決めた彼女の逞しさを感じます。 フリーといえば、TBSを辞める前に『サンジャポ』に出てくれていた宇垣(美里)さんには「媚びない良さ」があった。もう少し長く、キャラが定着するまで共演できていたら……とも思うけど、感性を磨いて媚びない良さを伸ばしてほしいね。 田中みな実がアナウンサーの価値観を変えたように、これからの時代は色々な女子アナがいていいんです。振り返ると、『サンジャポ』最初の小倉弘子さんは「バリキャリ」でどんな職業でもこなせそうと思った。青木裕子はほわ~んとしているようで、いちばん真面目に原稿を読んで準備していた。だから、それぞれ爆笑問題と信頼関係ができていたと思います。面倒見がいいから、長年のMCの責務としてこれからも女子アナを育ててほしいね。俺は、好き勝手に喋ってますから(笑い)。【プロフィール】テリー伊藤(てりー・いとう)/1949年、東京都生まれ。コメンテーターやディレクターとして数々の人気番組に携わる。※週刊ポスト2021年3月12日号
2021.03.01 07:00
週刊ポスト
唐揚げの食感を損なわない仕上がり
テリー伊藤起用のワタミも参入 各社「唐揚げ丼」を食べ比べ
 コロナ禍の今年、飲食店は軒並み苦しい経営を余儀なくなされているが、イートインだけでなくテイクアウト比率が高いことから変わらず堅調な業態もある。それは「唐揚げ専門店」だ。 市場調査会社の富士経済によると、唐揚げをメインとして提供する店舗(※注/イートイン、テイクアウト両方の店舗。アルコール売上比率の高い居酒屋業態は除く)の市場規模は、2017年の431億円から2020年は1050億円と、わずか3年で2倍以上に膨れ上がった。店舗数も2017年の920店から2020年は2000店と、こちらも売上高に比例して急増している。 そもそも唐揚げは家庭でも調理されてきた“ご飯が進むてっぱんメニュー”だったが、「2010年ごろには共働き世帯の増加により唐揚げの調理頻度が低下したことで、全国で唐揚げのテイクアウト専門店が拡大した」(富士経済)という背景がある。 そこで今回はフードアナリストの重盛高雄氏が、イートインでも「唐揚げ丼」が食べられる人気の専門店メニューを食べ歩き、味の満足度調査を行った。からやま「からたま丼」 とんかつ・かつ丼の「かつや」を運営するアークランドサービスの子会社が2014年より展開するからあげ専門店。店舗数は国内104店、海外10店。持ち帰りメニューでは1g=2.4円(税別)の「カリッともも」が人気。 重盛氏が食べたのは、カリッとももが3個のった「からたま丼」(550円+税)。店のアピールポイントとしては、鶏肉をじっくり一晩漬け込んで旨味を引き出すことで、一度食べたらクセになる一品だという。「注文を受けてから揚げ始めるので、外はカリッと中はジューシーな食感が嬉しいですね。卵とじになっていますが、ほぼ半熟以下の状態で出てくるので、唐揚げの食感を損なわない仕上がりになっています。唐揚げ単体の味わいも良いです。さすが揚げ物を得意とするアークランド系列の店だと思いました」(重盛氏) また、重盛氏が訪れた新橋店はカウンターのみだが、座席ごとにパーテーションを設置し、支払いは発券機で行えるため「コロナ対策も十分」(重盛氏)だという。から好し「甘とろダレ丼」 ファミレスを展開するすかいらーくが2017年に新規出店した唐揚げ専門店。店舗数は91店(2020年9月30日時点)だが、今後はファミレスからの業態転換や、「ガスト」店内で「から好し」のメニューが注文でき、テイクアウトにも対応するような複合店を増やしていく計画だという。 持ち帰りの唐揚げは「ももから揚げ」(100g=240円+税)、こだわりのタレに漬け込んだ「甘とろダレもも」(100g=260円+税)などとなっている。重盛氏がイートインで注文したのは、「秘伝のタレ 甘とろダレ丼(490円+税)」。「肉自体の味わいは並レベルだと感じましたが、衣のカリカリ感で口に入ったときの満足感をアップさせます。仕上げにかける秘伝のタレはご飯によく合い、男女問わず好まれる味わいだと思いました。退店時に50円の割引券が配布されたほか、アプリでも持ち帰りやサイドメニューの割引クーポンが取得できるので、リピーターにはお得です」から揚げの天才「天才のから揚げ丼」 タレントのテリー伊藤がプロデュースした唐揚げ専門店。居酒屋チェーンの「ワタミ」がフランチャイズ展開を始めたことで話題を呼んだ“台風の目”的な存在だ。店舗数は今年1月時点ではわずか4店舗しかなかったが、12月には80店近くまで膨れ上がっている。 テイクアウトの名物メニューは「デカから」(秘伝の黒醤油など各種1個99円+税)のほか、卵や出汁にこだわった「玉子焼き」(1本650円+税)、セットメニューや弁当も揃う。重盛氏がイートインメニューで注文したのは、「天才のから揚げ丼」(399円+税)だ。「ご飯にのった4個の唐揚げはメニューにより大きさが選別され、二度揚げされてアツアツの状態で出てくるのが好印象。仕上げはマヨネーズと黒醤油のタレをかけ温玉がのせられて出来上がり。低価格の割にボリュームは満点でした」 ただ、FC展開のため、店によってオペレーションの差が激しいのがマイナスポイントだと重盛氏は指摘する。「テイクアウトがメインの店舗ではイートインでも冷めた唐揚げが出てくることがありますし、大きさもまちまちで丼ぶりに隙間ができていることもありました。また、店舗によっては電子マネーやスマホ決済ができず、現金支払いしか受け付けないところもあります」 そして、店舗内のディスプレイでもテリー伊藤を前面に押し出しているものの、「HP等の情報を見ても肝心の唐揚げに関するこだわりが他社に比べて少ない印象を受けますし、テリーさんのキャラクターを持ってしても、KFC(ケンタッキーフライドチキン)ほどのインパクトは感じられません」吉野家「から揚げ丼」 最後に紹介するのは、言わずと知れた牛丼チェーン大手の吉野家。一部店舗で「から揚げ丼」(並盛458円+税)が提供されている。「アツアツで大きめの唐揚げが3個のった見た目もシンプルな丼ぶりです。唐揚げの味をそのまま味わえる仕上がりで、特製タレに漬け込んだとの説明がありますが、そこまで個性を押し付けない印象を受けました。 お好みでトッピングのマヨネーズをかけることもできますが、ご飯に余計なタレもかからず、唐揚げとキャベツの相性も抜群の、まさに“王道の仕上がり”。主張し過ぎない吉野家の唐揚げは、アルコール系飲料にもよく合うと感じました」 * * * コロナ禍のテイクアウト需要を取り込みながら、今後も出店が加速すると見られる唐揚げ専門店。冒頭の冨士経済調査によれば、「唐揚げ自体の差別化が難しいことから、コモディティ化の進行による市場の飽和も懸念される」事態も考えられるが、から揚げの天才のような異色参入組も相次いでいるため、しばらくは“唐揚げブーム”が続きそうだ。
2020.12.30 07:00
NEWSポストセブン
テリー伊藤絶賛! 最高に旨いさっぱり系斬新な冷やし中華
テリー伊藤絶賛! 最高に旨いさっぱり系斬新な冷やし中華
 テリー伊藤が冷やし中華ならここ、と贔屓にしているのは、昭和40(1965)年創業の上海料理専門店「中国上海料理 京華飯店」(東京・大森)。 冷やし中華は「シンプルな醤油味」「濃厚なゴマ味」の2種類。水菜、ミックスベビーリーフ、キュウリを山盛りにしたスタイルは、現在の3代目オーナーシェフが考案した。自家製チャーシュー、蒸し鶏、ハムも盛られ、混ぜて食べるのが店のおすすめ。9月末頃まで提供予定。「日曜日の『サンデージャポン』の生放送が終わった後に、よく行くお店なんです。夏はここの冷やし中華だね! 僕はいつも醤油味。さっぱりしていて、野菜もたっぷり。シェフの腕は一流でアイデアも斬新。最高に旨い冷やし中華です。今夏はすでに5、6回は食べていますね(笑い)」(伊藤さん)■中国上海料理 京華飯店 東京都大田区山王1-43-1冷やし中華(シンプルな醤油味) 1100円営業時間:11時半~14時、17時半~20時半(8月からは21時の予定)定休日:木●てりー・いとう/1949年生まれ、東京都出身。7月17日に新著『老後論 この期に及んでまだ幸せになりたいか? 』(竹書房)を出版。※週刊ポスト2020年7月31日・8月7日号
2020.07.27 07:00
週刊ポスト
Netflixオリジナルシリーズ「愛の不時着」独占配信中
ドラマ『愛の不時着』大人気 韓国エンタメへの期待感も影響
 Netflixで配信中の韓国ドラマ『愛の不時着』が大ヒット中だ。SNSにはドラマにハマることを“沼”にたとえた「不時着沼」なるワードがあふれ、最終回を見終えた人は「不時着ロス」と嘆く。全16話、合計22時間26分という大長編ながら、「2周目」「3周目」と何度も見返す「不時着廃人」も現れた。「これまで韓国ドラマを見たことはなかったけど、外出自粛で何となく見始めたら、止まらなくなりました。恋愛や朝鮮半島、財閥や家庭の問題が複雑に絡み合い、次の展開が待ちきれずに徹夜で一気に見ました」(58才・主婦)「自転車の2人乗りや並木道、並んでピアノを弾くカップルなど、たまらないシーンが満載です。切なすぎて、嗚咽が止まらなくて…」(50才・主婦) 作品について「語りたい」という人や「もっと調べたい」という欲求を抑えきれない人が続々と登場し、口コミ人気が爆発的に広がる。 ドラマは、韓国・ソウルの財閥令嬢ユン・セリ(ソン・イェジン・38才)がパラグライダーの事故で北朝鮮に不時着し、そこで出会った北朝鮮の将校リ・ジョンヒョク(ヒョンビン・37才)と恋に落ちる物語を描く。 韓国では2019年12月から今年2月まで放送され、ケーブル放送「tvN」で歴代1位の最高視聴率21.7%をマークした。日本では今年2月末からNetflixで放送が始まり、3か月経過してもNetflixの視聴ランキングでトップを走る(5月18日現在)。5月27日に発売されるオリジナル・サウンドトラックの発売元であるキングレコードのディレクター、渡菜保子さんも人気ぶりに驚きの声をあげる。「すでに通常のサントラCDの10倍以上の反響です。韓国ドラマのメイン視聴者層の40~60代に加え、10~20代の若い世代の予約も多い」 芸能界にも中毒者が続出している。黒柳徹子(86才)が自身のインスタグラムで「最近の韓国ドラマ、面白いわね」と本作をイッキ見したことを明かせば、テリー伊藤(70才)や藤田ニコル(22才)が大ファンと公言。三代目 J SOUL BROTHERSの岩田剛典(31才)は「やばいですよ、ボロボロ泣いて。とにかくキュンキュンします」と絶賛した。 本作で特筆すべきは、ハマっているのが従来の「韓流ファン」にとどまらないことだ。『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)の著者でライターの西森路代さんが指摘する。「Netflixの画面にランキング1位と出たので軽い気持ちで視聴ボタンを押したら、次から次へと気になる出来事が起こってやめられなくなったという声をよく聞きます。韓国ドラマは食わず嫌いだったけどたまたま見てみたら、想像以上に面白かったという人が多いようです。 また韓国作品といえば、アカデミー賞で作品賞を獲得した映画『パラサイト』が記憶に新しい。韓国が作るエンタメ作品への期待が高まっている気運も大きいように思います」※女性セブン2020年6月4日号
2020.05.21 07:00
女性セブン
志村けんさんの死が「TVの終わりの始まり」か 広告費は逆転
志村けんさんの死が「TVの終わりの始まり」か 広告費は逆転
「どんなに売れても副業には手を出さず、ひたすらコントをやり続けた昔気質の芸人。テレビの画面ではあんなに面白いのに、普段はすごくまじめで余計な口をきかない。くだらないことを必死で、一生懸命考えているから表情も暗いんだよ。 でもお笑いのネタを考えるときって、みんな真剣で暗いものなんだ。くだらないことをくだらないと思ってやっても、全然面白くないからね。だけどああやって、いい人から先に逝ってしまうような気がしてしょうがない。こればっかりは運命だと、受け入れるしかないけれど…」 こう寂しそうに語るのは、タレントのモト冬樹(68才)。3月29日に新型コロナウイルス感染による肺炎で亡くなった志村けんさん(享年70)とは、『志村けんはいかがでしょう』(フジテレビ系)など数々の番組で共演した仲だ。 テレビカメラの前に立ち続けた志村さんの死を悼む人は意外なところにも。ミュージシャンの山下達郎(67才)は4月5日放送のTOKYO FM『サンデー・ソングブック』でこう語っている。《戦後日本の最高のコメディアンのお一方でございます。ぼくがなんで志村けんさんが好きかと言いますと、あのかたは絶対に文化人になろうとしなかったんです。いちコメディアンとしての人生を全うされようと努力されまして。やっぱりなんか先生になっていくかた、文化人、知識人の道を歩むかた、そういうかたもいらっしゃる中で徹底して志村さんはそういうことを拒否して生きられたかたで。ぼくはそれが本当に尊敬に値すると思いました》 芸人のなかの芸人と呼ばれた志村さんの死は、テレビ界に何をもたらすのか。◆テレビを見ながらテレビを作る 志村さんはテレビが生んだ最後のスターだったと評する声は業界関係者にも多い。民放キー局の40代ドラマプロデューサーが語る。「現在のようにネットがなく、テレビや映画が娯楽だった時代、ぼくらにとって志村さんは大スターでした。小学生の頃、実家近くの公会堂に『8時だョ!全員集合』(TBS系)の公開放送を見に行き『志村! うしろ! うしろ!』と絶叫したのを覚えています。ドリフのコントは工事現場や学校が舞台で、感情移入しながら楽しく見ることができました。自分の身近にいるようなキャラクターがたくさん出てきて、テレビを囲む人たちと“ああ、こういう人、いるいる”と盛り上がれるのも面白かった」『8時だョ!全員集合』の放送開始は1969年。1973年から同番組に出演し始めた志村さんは半世紀にわたって、日本のエンターテインメントのど真ん中に立ち続けたことになる。あるときは、はちゃめちゃな殿様に、またあるときは「だっふんだ」が口癖のおじさん、震える手に耳の遠い、眼鏡をかけたおばあちゃん。日本中の誰もが親しみを覚えたであろうキャラクターに変身し、世代を超えて人々を笑わせ続けた。4月4日に放送された『天才!志村どうぶつ園 特別編』(日本テレビ系)が視聴率27.3%を獲得するなど、志村さんの追悼番組は軒並み高視聴率だった。これも志村さんが世代を超えた多くの人に愛された証である。 だがこの現象を「テレビの終わりの始まり」と見る向きも少なくない。映画監督の園子温さんもその1人だ。「テレビが生んだいわゆる昭和のスターは志村さんで終わりでしょう。昭和の頃は家族の団らんの象徴がテレビだったかもしれないけれど、いまの小学生や中学生はテレビタレントよりもユーチューバーが好きですし、スマホさえあれば見たいものが見られる。地上波テレビがなくなることはないと思うけれど地方のシャッター街のようなもので、廃れるばかりだと思います」(園さん) 奇しくも志村さんが旅立つのと時を同じくして、それを裏付けるようなデータが発表された。電通が発表した2019年の広告収入の内訳で、インターネット広告費(2兆1048億円)がテレビメディア広告費(1兆8612億円)を上回ったのだ。 長らく「娯楽の王様」とされたテレビがその座から引きずり下ろされた現実は、テレビ関係者にも衝撃を与えた。「とうとう来たか…という感じです。広告費の逆転は数年前から囁かれてはいましたが、スポンサー企業がテレビよりネットの方が広告を出す価値があると考えた結果が数字として表れてしまったわけで、非常に危機感があります。テレビの大きな収入源である広告収入が減れば、業界は先細りするしかありません」(民放キー局プロデューサー) なぜ、テレビは王座を譲り渡すことになったのか。「背景にあるのはコンテンツ力の低下です」 こう指摘するのは元日本テレビエグゼクティブプロデューサーの吉川圭三さん。日テレ時代、吉川さんは敏腕プロデューサーとして『世界まる見え!テレビ特捜部』『恋のから騒ぎ』『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』など名だたる看板番組を手がけてきた。「いまはどこの局にチャンネルを合わせても同じような番組が流れているイメージがある。バラエティーならひな壇があって、出演者がしゃべった言葉がスーパーで出て、VTR中はワイプで抜かれる。ドラマも恋愛や警察、ドクターものばかりで幅がない。要はテレビを見てテレビを作るような、番組のマネをする番組ばかりになってしまった。これでは面白いコンテンツは生まれません」(吉川さん) 吉川さんが番組制作に携わっていた頃、テレビマンはスタジオから出てたくさんの映画や本に接し、街を歩いて「ネタ」を探した。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)や『浅草橋ヤング洋品店』(テレビ東京系)などの総合演出として異彩を発揮したテリー伊藤の例がわかりやすい。 オスマン・サンコンや稲川淳二が寝静まった早朝に高田純次らがこっそりと部屋を訪れ、目覚まし時計の代わりにバズーカ砲をぶっ放す人気企画の「早朝バズーカ」は、電車の中吊り広告から生まれた。「なんであんなにぶっ飛んだ企画を思いついたのかテリーさんに聞いたら、朝、電車に乗っているときに、『早朝ソープ』の中吊り広告を見かけたことがきっかけだったと話してくれました。それで『“早朝”という単語は面白いな』と気づいて、早朝に何か当てはめて企画を作ろうと思って思いついたのがバズーカだったそうです」(吉川さん) 吉川さんが手がけた人気番組も街歩きから生まれた。「銀座の数寄屋橋を歩くと会社帰りのOLがいっぱいいて、『この人たちは何を考えているんだろう。本音を聞きたいな』と思って、一般の女性をスタジオに呼んで明石家さんまさんが話を聞く『恋のから騒ぎ』を思いつきました。当時はバラエティー番組に一般女性をあんなにたくさん出演させるような例がなかったため局内で反対されましたが、女性タレントだと『幼稚園のときに好きな人がいました』なんてつまらないことしか言わない。でも素人なら、収録の前日に彼氏と別れたと言って、さんまさんの前で本気で泣いたりする」(吉川さん) 吉川さんのもくろみ通り、街を歩いていたOLや女子大生はテレビのスタジオでさんまにいじられ、個性を発揮した。フリーアナウンサーの小林麻耶(40才)など、番組をきっかけに誕生した人気者も多い。 メディア文化評論家の碓井広義さんが指摘する。「それまで独自性を求めてテレビを見ていた人たちが『どのチャンネルも同じでつまんないな』と気づいたときと、テレビ広告が減少してネット広告が増えていった時期はちょうどリンクしていると考えられます」※女性セブン2020年4月30日号
2020.04.20 07:00
女性セブン
フォークダンスDE成子坂の実力を高田文夫氏が述懐
フォークダンスDE成子坂の実力を高田文夫氏が述懐
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、お笑いコンビ・フォークダンスDE成子坂の思い出についてお送りする。 * * * 国難コロナの真っ只中、3月3日まで10日間入院していた。ウイルスとは全く関係なく、半年も前からこの期間入る予定(ムショではない)を立て、仕事の段取りもしていた。2012年に不整脈から心肺停止8時間、奇跡の大手術で大復活。その時入れたペースメーカーの交換なのだ。今回は最新式を入れたのでどうやらまたあと9年は生きられるらしい。常に陽気な私でも少しは「命」の事など考えた。 病室にひとり、テレビを点ければ朝から晩までコロナで死者何名のニュース。そんな時、ワイドショーの中で「元フォークダンスDE成子坂の桶田敬太郎さんが昨年11月に亡くなっていました」と流れた。48歳。 実は相方だった村田渚は2006年にくも膜下出血で35歳で亡くなっている。成子坂といっても知らない人がほとんどだろうが、私が大好きなコントだった。ショックではあったが、今年の初め、爆笑問題の太田光からそっと手紙が届いて「高田センセーが愛していた桶田が昨年死んでいた事が分かりました。マスコミ等に出る前に先にお知らせしておこうと思い」とあった。 書き出すと永い話になるのだが、1990年頃新人だった爆問が毒舌で少し売れた後、太田プロのマネージャーが独立を画策、爆問が何も知らない内に悪事発覚。爆問は何も悪くないのに業界から干された。 その復活の舞台はないかと考えている時、1993年テレ朝で若手の勝ち抜き番組『GAHAHAキング』がスタート。芸人達になめられないよう最強の審査員をラインアップ。私とテリー伊藤、なぎら健壱、みうらじゅん。この番組で10週勝ち抜き初代チャンピオンとなって芸界に大復活したのが爆笑問題。2代目のチャンピオンがフォークダンス、そして3代目がますだおかだという目きき達ならではの選び方であった。 この後、爆問もフォークダンスも『ボキャブラ天国』でレギュラーになり人気者に。その時スタッフ、芸人らの間でも桶田の奇才ぶりは一目置かれていた。私はよく「これからは桶田が天下取るな」と言っていたらしい。太田が想い出していた。 そんな事を考えて病室でテレビを見ていたら『ザ・ノンフィクション』で「大助・花子の花子、余命半年宣告」。ガンと闘う花子ちゃんの姿をカメラは追う。一生懸命寄りそう夫・大助も大病したばかり。今年の元日、家で横になりながらテレビを見る姿。「元日、家で過ごすなんて35年ぶりやなぁ。いつもフジの生放送“爆笑ヒットパレード”で東京行ってたから……」そう私が40年間ずっと構成で携わった番組で「今年もよろしく」とあいさつしあってたっけ。 入院中「命」について考えた。■イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2020年3月27日号
2020.03.18 16:00
週刊ポスト
浜田翔子×大原がおり カメラ小僧に撮られる側の意外な想い
浜田翔子×大原がおり カメラ小僧に撮られる側の意外な想い
 笑顔を振りまき、衣装の乱れも気にせず一生懸命踊るアイドルを捉えるカメラ小僧たち──。これまで何枚もの“奇跡の1枚”が芸能界を彩ってきたが、撮られる側はどんな思いなのか? 元ミニスカポリスと清純派レースクイーンが“撮られる側”の意外な想いを告白する大原がおり(43):私たちミニスカポリスはお色気路線でしたし、「パンチラを撮られるのも仕事」と思っていたので、カメラ小僧に抵抗はありませんでしたね。浜田翔子(34):私もレースクイーンで普段から露出が多かったので、パンツを撮られるくらいはサービスだと思っていました。大原:だよねー! テリー伊藤さんがMCの番組『出動! ミニスカポリス』(テレビ東京)ではメンバーのパンチラ度を数値化してたくらいですから(笑い)。どうせ撮られるならと思って、明らかにパンチラを狙われてる時は脚を綺麗に見せる意識をしてた。浜田:私は股間だけ執拗に接写してくる方はちょっと苦手でした。でも、そういう時は「あ、股間狙いの方がいます~」なんて言うと、他のカメコさんが注意してくれましたね。大原:それは優しい! 当時はどの角度から撮られても良いように色々とチェックしてた。浜田:ビキニからはみ出しがないかとか。ストッキングのランガード(パンティ部とレッグ部の境目にある太い線)がミニスカからはみ出てないかとか細かくチェックしてましたよね。大原:そうそう、見せパンから何も出ていないかなど、チェックは仲間と一緒に念入りにしてました(笑い)。◆透視できるカメラ!?浜田:でも、基本的には撮っていただくことは人気のバロメーターだって思ってました。大原:私の写真をミニアルバムにまとめてプレゼントしてくれたのは嬉しかったな~。まあ、当時は今みたいにSNSもなかったし、たくさん写真をいただいても人に見せる場がなかったけどね。浜田:今ならカメコさんが撮ってくれた良い写真はインスタグラムなんかに載せて紹介することができるから、昔以上にアイドルにとってはありがたい存在なんじゃないですかね。大原:カメコさんに何か嫌なことをされたって記憶はほとんどない。浜田:私が気を付けていたのは、当時問題になっていた“透視できる”カメラです。衣装の上からでも赤外線? みたいなので水着の中の形まで分かっちゃうらしく、それを防げる下着と衣装をチームが特注で作ってくれて安心したのを覚えてます。大原:あ~、そういう噂あったよね。でも全国どこでも駆けつけてくれたし、本当に愛すべき存在だったよね。浜田:本当にそうです!大原:私の今後の目標のひとつが“40代でレースクイーンになること”なんです! そしたらまたカメコさんに撮られた~い!!浜田:それいいですね。私もレースクイーン復活したいです。ユニット組んじゃいましょうか!【プロフィール】◆おおはら・がおり/1976年生まれ、東京都出身。身長164cm、B95・W58・H88。2017年12月に大原かおりから改名。今年1月に『有吉の壁』(日本テレビ系)で20年ぶりのハイレグ姿を披露して話題に。芸能活動以外に犬の洋服ブランド『Otty』を立ち上げデザインを担当している。◆はまだ・しょうこ/1986年生まれ、京都府出身。身長157cm、B80・W54・H83。昨年、ラストDVD『Natural』発売。所属事務所を退社しフリーに。現在はYouTuberとして活動している。※週刊ポスト2020年2月7日号
2020.02.02 16:00
週刊ポスト
沢尻エリカ、警察に協力的な供述は「作戦」か 日本は甘い
沢尻エリカ、警察に協力的な供述は「作戦」か 日本は甘い
 MDMAを所持していたとして麻薬取締法違反で逮捕された沢尻エリカ容疑者(33才)。尿検査では薬物使用は認められなかったが、過去の薬物経験を含めて、開き直りに近い供述を行っているという。 覚せい剤で逮捕歴がある飲食店経営者はこう話す。「沢尻さんのように10年以上もやっていたら、逮捕された時にどうするか、頭の中で何百回もシミュレーションしてきたでしょう。常習者はみんなそうです。そうやって全部話すのも、ある種の“作戦”です。つまり、反省していると見せておけば、初犯で刑務所に入ることはまずないですから」 日本の薬物事件の罰則は意外なぐらいに軽い。世界を俯瞰すると、犯罪組織の温床となる薬物の使用に各国の司法は厳しい対応をとっている。違法薬物に詳しいジャーナリストが解説する。「イビサ島やオランダなどヨーロッパの一部地域では合法だったり、黙認されている国もあります。しかし中国では麻薬の密売には死刑もあり得ます。アヘン戦争で欧米から搾取されてきた中国は、麻薬の怖さを知っているからなんでしょう。フィリピンでもドゥテルテ大統領が麻薬戦争を宣言し、密売人だけでなく常習者も殺せとあおっています。 一方日本では刑罰が軽いのに比べ、違法薬物は高値で売買される。捕まったとしても中国やフィリピンのように殺されてしまうことはないので、外国の犯罪組織からすれば、低リスクでリターンの見込める格好のマーケットです」 実際、これまで薬物犯罪で捕まった芸能人は初犯ならば執行猶予付き判決で、すぐに社会復帰している。2019年5月に大麻取締法違反で逮捕された元KAT-TUNの田口淳之介は事件から半年後の11月に音楽活動を再開。2016年2月に覚せい剤取締法違反で逮捕された清原和博も、今年10月から野球関連のイベントに参加するなど、社会復帰している。「初犯なんて、罪を認めれば、どんなに長くても初公判が終わる数か月で保釈されて出てこれますから、気が楽ですよ。沢尻さんだって、それぐらいのことは知っています」(前出・飲食店経営者) かたや、テレビのコメンテーターには、すでに沢尻復帰を口に出す者もいる。東山紀之は、「たかがクスリで人生終わってほしくないね」「いい女優さんですからね、クスリではなく芸道にね、真摯に向き合ってほしい」と擁護。テリー伊藤も「沢尻エリカは芸能界でも唯一無二の存在。圧倒的に美しい。あの存在って吉永小百合さんとか夏目雅子さんに近いものすごい力がある。彼女に対してみんな敬語を使っていく。彼女はその中で孤高になっていく」「小劇場に出てもいいじゃないか」と復帰プランまで口にした。 たしかに違法薬物に手を出した人でも更生し、社会復帰するチャンスは与えられるべきだ。 しかし、「刑務所に行くわけじゃないし、涙でも流しておけばまた復帰できる」と開き直れるような状況が望ましいのだろうか。 そこでまた違法薬物を使用した芸能人が早期に再起を果たしたのであれば、薬物報道はむしろ「あんな事件を起こした人でも復帰できるんだ」と薬物常習者におかしな自信を与えてしまうことにならないか。芸能人の度重なる薬物事件報道は、薬物犯罪に“寛容”な社会を醸成しているようだ。※女性セブン2019年12月19日号
2019.12.09 16:00
女性セブン

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