選手着用のレオタードやジャージから「スポンサーロゴ」が…(協会のSNSより)
新体操日本代表チーム(フェアリージャパンPOLA)の選手に対する村田由香里・強化本部長によるパワハラ問題のその後はどうなったのか──。
発端はレギュラー選手4人が国立スポーツ科学センターから姿を消すという衝撃的な事件を本誌「週刊ポスト」(5月19日発売号)で報じたことだった。事件の原因となったのが、村田氏による威圧的な指導だった。
しかし、日本体操協会は“ボイコット事件”をきっかけに明らかになった村田氏のパワハラ問題について第三者による調査を現在まで実施せず、村田氏を「続投」させている。報道直後の5月20日、スポーツ庁の室伏広治長官は協会に対し、「第三者を入れて事実関係を確認してもらいたい」と言及して対応を求めている。
さらに協会オフィシャルパートナーのPOLAは、5月末に「事実確認ができるまではポーラの露出を可能な限り、削除の対応をしている」とし、5月下旬の国内大会では、選手が着用するレオタードやジャージから「POLA」のロゴが外される事態に発展した。
7月下旬の欧州遠征時に協会が公式SNSに投稿した写真でも、ロゴは消えたまま。POLAにこの点について質問を送ると、「露出を控える方針は継続いたしております」(ブランドコミュニケーション部)と答えた。
8月下旬にはブラジル・リオデジャネイロで開催される世界選手権を控えているが、この平行線が続けば協賛契約の継続が危ぶまれる事態である。日本体操協会にPOLAとの協賛関係について問うと、「契約内容にかかわる事につきましてはお答えいたしかねます」(事務局広報)とするのみだった。