内海哲也一覧/3ページ

【内海哲也】に関するニュースを集めたページです。

巨人の若き主砲が悩んでいる
高橋由伸監督を悩ます巨人の複雑なチーム内派閥事情
 今オフの巨人選手の動向で、関係者を驚かせたのが「阿部(慎之助、37)が小林(誠司、27)をグアムの自主トレに連れて行ったこと」(担当記者)だった。 昨年は単身自主トレに励んでいた阿部が、「これまでの16年間で積み重ねてきた正捕手としての経験をすべて小林に教える」と公言し、年明け早々から2人でグアムに乗り込んだのだ。「スポーツ紙は、阿部が小林の髪をバリカンで刈り上げる様子を報じたり、配球論の真髄を詰め込んだ“阿部ノート”が渡されたという記事を載せたりして、“小林が阿部の弟子になった”と喧伝しました」(球団関係者) プロ野球の自主トレといえば、2月のキャンプイン前のスポーツニュースの定番だが、チーム内の「派閥」の存在が図らずも浮かび上がってくることから、前の年からの“変化”がないか、球団関係者は気を配って注視している。 それだけに「小林が阿部に弟子入り」報道は大きな波紋を広げた。「とくに巨人の選手はグループの組み替えが頻繁にあるので、その動向は非常に興味深い。実は、巨人では過去に最大派閥だった『チーム阿部』がいったん“解体”された経緯があるのです」(前出の担当記者) もともと阿部は、坂本勇人(28)や長野久義(32)といった生え抜きの主力を誘ってグアムで自主トレをしてきた。そこに藤村大介(27)や大田泰示(26、昨年11月にトレードで日ハムに移籍)ら若手も合流。「グアム滞在中の食費や宿泊費まですべて阿部が負担する面倒見の良さに、一時期は内海哲也(34)を中心とした投手陣まで加わる一大勢力になっていた。 ところが一昨年、阿部がコンバート失敗で極度の不振に陥り、昨年は初の単独自主トレとなった。すると坂本と長野は、新たに村田修一(36)や實松一成(36)を迎え入れて『チーム・サカチョー』を結成したんです」(同前) つまり、1年前に派閥をいったん解消した阿部が、今回改めて“新チーム”を結成したという状況なのである。 加えて今オフの巨人は、FAで陽岱鋼(30、日ハムから)、森福允彦(30、ソフトバンクから)、山口俊(29、DeNAから)を相次いで獲得するなど、総額30億円を投じて大補強に走った。そうした新加入メンバーの動向も注目の的になっている。「左のセットアッパーとして活躍が期待されている森福はグアムで自主トレを敢行し、現地で阿部を挨拶に訪れた。チームの“ドン”にいち早く仁義を切ったとみられています」(スポーツ紙デスク) 一方、DeNAから移籍し先発ローテーションの一角を担うと期待される山口は、サイパンでの自主トレに参加。「古巣でバッテリーを組んでいた相川亮二(40)を頼っての行動といわれています。このサイパン組には去年まで小林が参加していたのですが、今回はチーム阿部に“移籍”したので、グアム組とは微妙な距離感がありそう。開幕後は、山口―小林のバッテリーになるのか、相川が受けるのか、微妙なところです。高橋監督もそのあたりの人間関係を気にしているのでは」(同前)※週刊ポスト2017年2月3日号
2017.01.23 16:00
週刊ポスト
プロ野球の契約更改、査定項目は凡打や空振りにも及ぶ
プロ野球の契約更改、査定項目は凡打や空振りにも及ぶ
 プロ野球界は現在オフシーズン。選手たちは“契約更改”というもう一つ大事な闘いに挑んでいる。景気のいい話題で契約更改シーズンの口火を切ったのは、史上初となる2年連続トリプルスリーを達成したヤクルト・山田哲人(24)だった。「球団側から1億2000万円増の3億4000万円を提示されたと大々的に報じられた。ヤクルトの日本人選手では史上最高額。7年目の野手としてはイチロー(43)以来の3億円超えとなります」(担当記者) 一方、巨人の内海哲也(34)は野球協約の減額制限を超える2億円ダウン(50%減)の年俸2億円でサインした。契約更改で明暗がくっきり分かれた格好だ。 個人事業主であるプロ野球選手の年俸は、球団との個別交渉で契約が結ばれる。誰がいくらでサインしたかが大きく報じられる一方、“どうやって額が決まるのか”はほとんど知られていない。そもそも、「年俸の交渉ができる選手」はごく一部に限られる。阪神タイガース球団社長を務めた野崎勝義氏はこういう。「ファームの若手や一軍経験のない選手は、球団が一方的に金額を書いた統一契約書を提示してハンコをつかせるだけ。場所も二軍寮の会議室などで管理部長が1人で対応し、1日に20人ぐらいを一気に片付けます。拒否すれば解雇されるので、保留はありません」 準レギュラーにもなると、交渉の余地が出てくる。1人ずつ球団事務所に呼び出され、球団本部長クラスの交渉役が査定担当を同席させて対応する。 さらに中心選手や大物スターの場合には、事前に下交渉、予備交渉をするケースが多い。本番の更改をできるだけスムーズに終わらせるためだ。冒頭のヤクルト・山田の金額も下交渉の数字が報じられたものだ。 そうした交渉のなかで球団側は“選手の評価”を示すことになる。選手一人ひとりについて、全試合を網羅した査定資料を用意するのだ。前出・野崎氏が続ける。「各球団には査定担当がいて、全試合を観戦し、厳しく採点しています。凡打一つとっても進塁打かどうか、空振りも盗塁を助けるものかどうかなど、実に事細かにチェックする。同じヒット1本でも、先取点につながる1本やサヨナラ勝ちの決定打かで評価が変わる。マイナスポイントになるのはサインの見落としや併殺ぐらいで、基本的には加点方式です」 選手を“説得”する材料だけに詳細なデータとなる。ある在京球団関係者は「査定項目は260以上にも及ぶ」と証言した。そうして積み上げられたポイントが年俸増減の基準になる。「もちろん、入団2年目の選手の1000ポイントとベテランの同じ1000ポイントでは、やはり10年選手の方が評価は高くなる。年功序列の要素もあって、基本的には前年比でポイントが増えたか減ったかを見ていきます」(野崎氏) 査定項目については、選手側からの要望を吸い上げて変わってきた経緯もある。「中継ぎ投手が“得をするのは先発ばかり”と訴えた時期がありました。常に臨戦態勢をとる中継ぎは、肩を作っても出番のないことが多い。その主張を認めて、ブルペンでの練習投球数も査定対象にした」(前出の在京球団関係者) 1年間のプレーが詳細にデータ化された上で、いよいよ交渉が行なわれる。※週刊ポスト2016年12月9日号
2016.11.30 07:00
週刊ポスト
プロ野球契約更改 大減俸の大物から始まる理由
プロ野球契約更改 大減俸の大物から始まる理由
 年の瀬も迫り、プロ野球界ではいよいよ契約更改シーズンが本番を迎えている。大幅アップもあれば大幅ダウンもあるのがプロ野球界だが、時には、選手個人の成績とは別の、球団の経営事情が影を差すことがある。「チームで一番年俸の高い“プライスリーダー”が大幅ダウンを受け入れた場合、他の選手もダウンに応じざるを得ない空気ができる。球団はそれを利用して年棒総額を抑えようとする。そうした駆け引きも更改交渉の醍醐味です」(担当記者) 6600万円減の年俸2億6000万円でサインした巨人・阿部慎之助(37)や“半減”の内海哲也(34)、56%減の7000万円を受け入れた楽天・松井稼頭央(41)ら、「大幅減俸で合意したビッグネーム」が更改シーズン序盤に呼ばれることには、きちんと意味があるのだ。 球団ごとに年俸総額の予算も違う。ヤクルト、巨人、阪神で4番を打ったキャリアのある広澤克実氏は「同じような成績でも、やはりヤクルトより巨人のほうが厚遇だった」と振り返る。また、優勝すればチームの収益が上がるので、総年俸の予算も増やしやすい。反対にチームの低迷が続くと減収で予算が減り、補強がうまくいかなかったりしてチームは悪循環に陥る。「広島は今年、黒田(博樹、41)が引退して年俸6億円が浮く上に、優勝による増収がある。他の選手の予算を確保した上で、黒田の穴を埋める補強費にも回せます」(前出の担当記者)※週刊ポスト2016年12月9日号
2016.11.28 07:00
週刊ポスト
ヤクザは儲けている?
プロ野球選手の節税 定番は高級外車だが落合博満氏は記念館
 プロ野球選手は、その年の成績次第で翌年の収入が大きく浮き沈みする。スター選手ほどその落差は大きく、億単位の年俸を手にした翌年、成績が振るわず大幅ダウンすると税金の支払うで苦しい思いをすることも。彼らの払う税額が大きいからこそ、どんな「節税策」があるのかも気になる。 個人事業主であるプロ野球選手の年俸は事業所得になる。つまり必要経費が認められれば、課税される所得を減らすことができるはずだ。明治大学から1985年にドラフト1位でヤクルトに入団した広澤克実氏が明かす。「経費といってもなかなか難しいんです。シーズン中の交通費や宿泊費は球団持ちだし、グローブやバットはメーカーと契約をしていると無償でもらえる。そうなると経費として認められるのは体のケアに掛けたお金ということになる。トレーニング器具の購入費やジム代、トレーナーとの専属契約料、海外での自主トレ費用とかになります」 阿部慎之助(37)や内海哲也(34)ら巨人の高額年俸選手が、こぞって後輩を引き連れて毎年グアムなどで自主トレに励むのは税金対策の側面もあるということなのか。「体が資本ということは税務署も認めてくれる。球場に乗っていくベンツなどは、“頑丈な車体で体を守る”という言い分が通って経費に認められます。だからこそ高級車を買う意味があって、これは6年償却になります」(広澤氏) プロ野球選手といえばランボルギーニやフェラーリを乗り回した新庄剛志(元日ハム、阪神ほか)ら高級外車のイメージがあるが、それにも“意味”があったわけだ。「スケールが大きかったのは球界初の1億円プレーヤーになった落合博満氏(現・中日GM)です。巨人にFA移籍した1994年、秋田出身なのに和歌山県太地町に自分の記念館を自主トレ施設兼用として建てた。現役選手の記念館なんて前代未聞だったので、税金対策ではないかと話題になりました。ただ、当初は観光バスも来て賑わっていたのが、巨人を去った1997年には閑古鳥になったというから、“収支”はわかりませんが……」(担当記者)※週刊ポスト2016年11月25日号
2016.11.19 07:00
週刊ポスト
球団カレンダー 移籍交渉の説得材料に使われることもある
球団カレンダー 移籍交渉の説得材料に使われることもある
 プロ野球の世界において、オフの戦力移動が活発化すると影響を受けるのが「球団カレンダー」である。球団カレンダーの基本構成は、「1月」が監督かチーム内のスター選手。主力選手はそれぞれ“ピン”で各月を飾り、若手や新人、中堅クラスは数人で登場するのがセオリーになっているが、登場した月に活躍してくれるとは限らない。「今年は、悲惨だったのが巨人です。『5月』を飾ったエース・内海哲也(34)は5月前半まで二軍暮らしで、一軍復帰した5月後半も2連敗。『6月』は阿部慎之助(37)でしたが、やはり二軍での調整からようやく戦線復帰したタイミングだった。そして、広島独走が決定的になった『7月』は、今季一度も一軍登板がなかった杉内俊哉(35)とくれば、もうブラックジョークの世界でしょう」(球団関係者) 巨人は他球団に先駆けて10月に2017年度版カレンダーを発売しているが、杉内は“落選”の憂き目に遭っている。福岡ソフトバンクホークス担当記者が語る。「日本ハムは今年、大谷翔平(22)が4月、中田翔(27)が8月の顔だった。大活躍した2人の位置は来年も不動でしょう。ただ大谷は二刀流だけに投打で2度登場の可能性もある。ソフトバンクの松坂大輔(36)も注目です。今年は『10月』に載っていましたが、3648日ぶりとなる今季初登板が10月2日。しかも1回39球を投げて5失点という大炎上でした。赤っ恥をかいた球団内では“来年はもう載せなくていいだろ”という声と“年俸4億円も払っているんだからせめて『顔』くらい使わないと”という意見に分かれているようです」 ここまで注目されるのは、カレンダーが球団の“ビッグビジネス”だからだ。たとえば阪神の場合、「球団カレンダーは例年軽く10万部以上を売り上げる」と説明するのは、野崎勝義・元球団社長である。「数ある球団関連グッズのなかでもトップクラスとなる億単位の額を稼ぎ出す商品です。阪神電鉄をはじめ関連企業が営業で使うため、確実に部数が出る。あの弱くて勝てなかったタイガースの暗黒時代でさえ、観客動員は減ってもカレンダーの販売部数だけは大きく減らすことはなかった。ずば抜けた優良商品なんですよ」 注目が集まる商品だけに悩みの種も多いわけだ。「人気選手でカレンダーを作っていきたいのはやまやまですが、かといって戦力編成は現場優先ですし、人気があるからといって若い選手を特別扱いすると、チームの不協和音の原因にもなる。頭の痛いことは多いですよ」(野崎氏) そして、「FA戦線の結果を反映できない」という悩みもある。ただ野崎氏はむしろ、そうした進行スケジュールだからこそ“カレンダーを逆に移籍交渉の材料に使う”ケースもあると証言する。「どのチームも開幕の『4月』にはスター選手をあてるケースが多い。どこまで効果があるかわかりませんが、FA移籍の可能性がある選手には事前にカレンダーの見本を見せ、“おまえは『4月の顔』だと思っている”と誠意を伝える材料にできる」 今オフでいえば、オリックスが残留説得のために、あえて「4月に(FA流出もあり得る)糸井嘉男」というカレンダーを製作する可能性があるということだ(ちなみに今年のカレンダーでは糸井は「3月」)。ファンにとっては、そのあたりを深読みしながら、発売後の商品を見ていくのが楽しみとなる。「『4月』を誰にするかは本当に難しい。タイガースの場合、今年はキャプテンの鳥谷敬(35)を持ってきましたが、今シーズンの成績(打率.236、7本塁打、36打点)からどう判断するかですねぇ……」(野崎氏)※週刊ポスト2016年11月11日号
2016.11.01 11:00
週刊ポスト
大谷翔平 巨人のコスト感なら10億払ってもいい
大谷翔平 巨人のコスト感なら10億払ってもいい
 11.5ゲーム差を引っくり返した北海道日本ハムの史上稀に見る逆転劇の立役者は、二刀流で投打に大活躍した大谷翔平(22)であるのは間違いないだろう。こんな活躍の仕方をした選手はこれまでにいないため、来季の年俸がどうなるのか、予想もつかない。 今季年俸2億円の大谷は、140イニングを投げて10勝4敗、防御率1.86。打者としては104試合に出場して104安打を放ち、打率.322、22本塁打、67打点の成績を残した。阪神タイガース元球団社長の野崎勝義氏からは、4億円でも安いという声も聞こえるなか、では、一体いくらが大谷の“適正年俸”なのか。『プロ野球なんでもランキング』の著者・広尾晃氏が作成した、各球団の高額年俸選手のコストパフォーマンスの一覧を参考に考えてみよう(大谷は「投手で1億」「野手で1億」で計算)。◆高額年俸選手「コスパ」一覧【主な投手編】1アウト当たりのコスト大谷翔平(日本ハム、22):23.81万円涌井秀章(ロッテ、30):38.87万円メンドーサ(日本ハム、32):50.38万円マイコラス(巨人、28):87.27万円内海哲也(巨人、34):124.22万円松坂大輔(ソフトバンク、36):13333.33万円【主な打者編】1塁打当たりのコスト大谷翔平(日本ハム、22):52.63万円山田哲人(ヤクルト、24):75.34万円松田宣浩(ソフトバンク、33):85.94万円坂本勇人(巨人、27):92.25万円村田修一(巨人、35):112.36万円ゴームズ(楽天、35):1250万円「投手・大谷が1アウトを取るのにかかった金額は23万円。打者・大谷は1塁打に対して52万円がかかった計算になります。 ランキング化すると大谷のコスパの良さがよくわかる。広島25年ぶりの優勝を支えた黒田博樹(41)は1アウトに131万円がかかっているし、2年連続『トリプル・スリー』のヤクルト・山田哲人(24)も1塁打あたりのコストは75万円。他球団で活躍した選手と比べても、大谷の割安感は飛び抜けている」(広尾氏) ちなみに、今季最終戦で1イニングだけ投げたソフトバンク・松坂大輔(36)は、1アウトに1億3333万円がかかった計算だ。「投手としても打者としても、他球団の2億円超えクラスと比べて倍以上コスパがいいと考えると、投手2億円、打者2億円の4億円でも安い。巨人の選手のコスト感を見ると、10億円払ってもいいくらいです」(広尾氏) 実績のあるベテランが割高になりがちとはいえ、決して大げさな数字とはいえなそうだ。たとえば、今オフにFA権を獲得するオリックスの糸井嘉男(35)について、「『4年20億円』といった複数年の条件を出す球団が出てくるのでは」(球団関係者)とみられているが、その糸井の成績を見ると、.306、17本塁打、70打点で、「打者・大谷」とほとんど変わらない。 つまり、「打者・大谷だけで、『4年20億=年俸5億』の価値があるとさえいえる」(同前)のだ。 もちろんこれは、“そのくらいもらっておかしくない活躍をした”という話だ。当然ながら、球団側には他の事情も出てくる。「巨人の年俸総額が事実上、青天井なのに対して、日ハムの場合は総額25億円あたりがリミットといわれている。チームが優勝したわけだから、他の選手も年俸アップを期待している。大谷ばかりを厚遇すれば、チーム内の不協和音につながるでしょう。球団側は将来の大谷のポスティングの際の移籍金を見込んで、多少は総額のキャップを緩めるかもしれないが、それにも限度がある。ダルビッシュ有の日ハム5年目(2億7000万円)は超えるとして、どこで線を引くかは難しい」(スポーツ紙デスク) ポストシーズンの結果とともに、今オフの大谷の契約更改が楽しみだ。撮影■山崎力夫※週刊ポスト2016年10月28日号
2016.10.19 07:00
週刊ポスト
大谷翔平の来季年俸 いくらが「適切」なのか?
大谷翔平の来季年俸 いくらが「適切」なのか?
 11.5ゲーム差をひっくり返した北海道日本ハムの史上稀に見る逆転劇。その立役者が、「二刀流」で大車輪の活躍を見せた大谷翔平(22)であることに異論を挟む者はいないだろう。ポストシーズンの注目も一手に集め、“いくら払っても惜しくない”と思える活躍だが、実際のところ大谷の来季の年俸はどこまで上がるのか。 日ハムにとっては、プロ入り4年目の大谷が一人で“投打の柱”を担ったレギュラーシーズンだった。「球団もどう来季の年俸を査定するか、頭を悩ませているんじゃないか。こんな活躍の仕方をした選手、これまでにいませんからね」(担当記者) 今季年俸2億円の大谷は、140イニングを投げて10勝4敗、防御率1.86。打者としては104試合に出場して104安打を放ち、打率.322、22本塁打、67打点の成績を残した。 規定投球回数(143回)にわずかに届かず、規定打席にも達していないものの、防御率ではパ・リーグでトップの石川歩(28、ロッテ)の2.16を上回り、打率でもパの首位打者・角中勝也(29、ロッテ)の.339に迫り、同2位の西川遥輝(24、日本ハム)の.314を凌いだ。 2ケタの勝ち星と100安打を同一シーズンで達成したのは1949年の阪急・野口二郎以来プロ野球史上4人目。さらに、「2ケタ勝利+20本塁打+100安打」となると、日本どころかメジャーでも例のない史上初の大記録だ。「昨季までも二刀流に挑んでいたとはいえ、打率は2割そこそこ。査定は主に投手としてのものだった。しかし、今季はちょっとレベルが違う。登板日にDHを使わず打席に立つ“リアル二刀流”でチームに貢献し、調子の波が大きい4番・中田翔(27)の穴を補った。 打者としての数字が査定に反映されるうえに、日ハムはメディアへの露出など、成績以外の“貢献度”も評価の対象に加える傾向が強いから、一体どこまで上がるのか想像もつきません」(スポーツ紙デスク) たしかに、打率や防御率だけでは計れないチームへの貢献度を見ると、さらに凄まじい。 ソフトバンクに最大の11.5ゲーム差をつけられた6月25日から優勝が決まるまでの間に、大谷の殊勲打は12本、V打点が8回。クリーンアップを打った中田(殊勲打13、V打点8)やレアード(殊勲打12、V打点8)とまったく遜色がない。大谷が打席に立った90試合のチーム勝率は.648。そうではない53試合での30勝22敗1分(勝率.577)との差は歴然だ。 球団の収益に直結する観客動員数では、「大谷が投げた試合」の盛況が明らかだった。日ハム主催71試合の平均観客動員数が2万9281人のところ、大谷が先発した8試合は3万2800人に膨れあがる。 日刊スポーツ(9月27日付)によれば、今年同紙の一面を飾った回数は大谷が12回でトップ(2位は横浜・筒香嘉智の9回)。9月28日の西武戦では15奪三振の1安打完封で胴上げ投手になるなど、“数字では計れないインパクト”も抜群だ。 入団以来、大谷の年俸は日ハムからテキサス・レンジャーズに移籍したダルビッシュ有(30)の金額と符合してきた。高卒1年目は年俸1500万円でスタートし、2年目はともに3000万円。3年目はダルビッシュが7200万円、大谷が1億円と少しズレたが、4年目は2人とも2億円になった。 メジャー志向の強い大物高卒ルーキーとして、球団が大谷に「ダルビッシュ級」の評価をしてきたことがよくわかる。「4年目のシーズン、ダルは16勝4敗、防御率1.88という成績で、5年目の年俸は2億7000万円にアップした。ただ、その年のチームが3位で終わったのに対して今年は優勝しているし、大谷には打者としての評価がプラスされる。そうなると、来季の大谷がダルの5年目(2億7000万円)を超えるのは間違いないでしょう」(前出の担当記者) そんな大谷の来季の年俸について、「4億円でも安いんと違いますか?」というのは阪神タイガース元球団社長の野崎勝義氏だ。「球団としてはうれしい悲鳴でしょう。観客動員数のみならず球団のイメージも大幅に良くなった。ここまでの注目選手となると、球団も最大限の評価をしていることをアピールしたくなるでしょう。私なら大幅に上げる。『投手・大谷』に2億円、『打者・大谷』に2億円と考えれば、4億円が高いとは思わない」 確かに、今季の大谷の年俸を単純に「投手で1億円」「打者で1億円」と考えると、相当な割安感がある。 1億円超えプレーヤーだらけの巨人で見ると、先発投手で年俸1億円の大竹寛(33)は6勝6敗、防御率3.55という有り様。チーム最高年俸4億円の内海哲也(34)は9勝(6敗、同3.94)をあげたものの、開幕二軍スタートで広島独走を許した“戦犯”である。「ソフトバンクとの天王山(9月21日)を8回1失点で勝った大谷とは比べ物にならない」(担当記者)のは当然だ。投手・大谷を「2億円でも安い」とする野崎氏の評価には説得力がある。 打者・大谷についても同様で、巨人の打者のホームラン数を見ると年俸3億円の村田修一(35)、ギャレット(35)がそれぞれ25本と24本。23本の坂本勇人(27)は2億5000万円で、3億2600万円の阿部慎之助(37)は12本しか打てなかった。「ホームラン22本の打者・大谷」が、1億円では安すぎるという相場観もうなずける。撮影■山崎力夫※週刊ポスト2016年10月28日号
2016.10.17 07:00
週刊ポスト
ドラフト会議 巨人は今や「むしろ行きたくない球団」に
ドラフト会議 巨人は今や「むしろ行きたくない球団」に
 大学球界の投手陣を中心に「10年に1度の大豊作」といわれるドラフト会議が10月20日に迫ってきたが、本拠地・東京ドームでのCS敗退という屈辱を味わった“球界の盟主”は、ここでも予想外の苦戦を強いられているようだ。 巨人のドラフトといえば、目玉選手が「巨人以外考えていない」などと発言し、他球団が指名を避けるパターンが定着していた。「2000年のドラフトでは、当時、敦賀気比高の内海哲也を指名するにあたり、バッテリーを組んでいた捕手も抱き合わせで指名した。“他には絶対行かせない”という囲い込み策で、内海は巨人以外の指名は拒否すると事前に言明していた。しかし、この時はオリックスが強行指名。内海は入団を拒否して東京ガスへ“一時避難”し、3年後に巨人が自由獲得枠で手に入れるという経緯がありました」(スポーツ紙デスク) そうした強引な手法は長く巨人の十八番だったはずだが、今年はむしろ日本ハムの動きに翻弄されている様子がうかがえる。ある球団の担当スカウトはこういう。「最近の高校、大学の選手の間には、昔のような巨人信仰は見られません。評価が高い選手が望んでいるのは、将来のメジャーでのプレー。メジャー移籍へのハードルが高いイメージのある巨人はむしろ“行きたくない球団”になっている」 一方の日ハムは大谷の二刀流を認め、ダルビッシュをポスティングでメジャーへ送り出した。メジャーへのステップとなり得る球団という印象が強い。「また、巨人戦はかつて全国放送が当たり前でしたが、今や地上波の放送がほとんどない。逆に日ハムは北海道、ソフトバンクは九州など、地方球団は地元での地上波放送がある」(同前)※週刊ポスト2016年10月28日号
2016.10.16 07:00
週刊ポスト
巨人 内海哲也が契約最終年で岸孝之や山口俊に触手か
巨人 内海哲也が契約最終年で岸孝之や山口俊に触手か
 広島の独走を許し2位に甘んじた巨人。野手が打てないなら、投手も不甲斐なかった。 巨人のピッチングスタッフで胸を張れるのは防御率1.90(数字は9月21日現在、以下同)の菅野智之(26、9勝6敗)とプロ入り初2ケタ勝利の田口麗斗(21)くらい。 球団最高となる年俸4億円の内海哲也(34)は、初勝利を挙げたのが6月に入ってからという体たらく。4年契約の最終年なのでトレードの可能性まである。FA市場には内海の代わりとなりそうな投手はいるのか。「今年ケガで約1か月の離脱があったことが気になりますが、西武の岸孝之(31)は狙っているでしょう。仙台出身で地元の東北学院大で活躍したことから楽天移籍も囁かれていますが、巨人も獲得に名乗りをあげておかしくない。 あとは横浜の勝ち頭に成長した山口俊(29)。初のCS進出の功労者なので今のところ残留が濃厚ですが、巨人としては台頭してきた横浜の戦力を殺ぐ意味でも引き抜きたいはずです」(巨人担当記者)撮影■山崎力夫※週刊ポスト2016年10月7日号
2016.09.27 07:00
週刊ポスト
来季はかつての大物助っ人がコーチに?
7月に巨人広島が直接対決 「メークドラマ2016」なるか
「今年こそは……」―毎年そう願いながらも、優勝から遠ざかって四半世紀。そんな広島カープに最大のチャンスがやってきた。2位に9ゲーム差を付ける独走態勢(6月30日現在)。しかし球団関係者とファンの脳裏には、20年前、「ミスタープロ野球」に起こされた奇跡のトラウマが焼き付いている。1996年、当時の巨人・長嶋茂雄監督が「メークドラマ」と名付けた大逆転劇だ。 6月末の時点で首位を独走していた広島は、巨人に最大11.5ゲーム差を引っくり返されて優勝を逃したのである(結果は3位)。広島にとっての大失速、巨人にとっての「メークドラマ」のきっかけと語り継がれるのが、1996年7月9日の北海道・札幌の円山球場で行なわれた直接対決だ。 シーズン序盤、巨人はあり余る戦力が機能せずにいた。しかしこの試合で大爆発。川相昌弘の満塁弾を挟んだ1イニング9連続安打(プロ野球タイ記録)を含めた猛攻で10-8と打ち勝った。 翌10日の同カードもガルベスの好投で3-1と巨人が連勝。これでカープの歯車が狂い始めた。 巨人は、前半の不振をよそに、7月から松井秀喜のバットが大爆発。8月には月間新記録となる34打点を叩き出す活躍で連続月間MVPに輝いた。低迷していた投手陣も調子を取り戻し、7月は13勝5敗。翌月は19勝7敗、9月も10勝6敗と驚異的なペースで貯金を積み上げ、メークドラマは大団円を迎えた。「この年の巨人は桑田真澄をケガで欠いていたものの、斎藤雅樹、ガルベスを軸に槙原寛己、木田優夫ら投手陣、松井、落合博満を中心にした攻撃力がマッチしており地力はあった。特に広島から移籍し不振を極めていた川口和久をリリーフに転向させた長嶋采配が当たった」(当時巨人番だった元スポーツ紙記者) 追う巨人に「メークドラマ」の脈はあるのか。 確かに、前半戦より戦力は整いつつある。投手陣では、開幕に間に合わなかった内海哲也が一軍に定着。昨季の勝ち頭だったマイコラスも復帰した。1996年の川口と同じ広島からのFA移籍組、大竹寛はくすぶっているが、メークドラマを倣ってのリリーフ転向はありうるか。 打線では1996年の松井ほどの存在となれるかはともかく、ベテラン阿部慎之助も復調気配。6月26日の横浜戦で3打席連続本塁打を放ったギャレットも不気味だ。 今年はオールスター直前の7月12、13日に広島との対戦(マツダスタジアム)が組まれ、後半戦に入ってからも26日から巨人-広島3連戦(岐阜、京セラドーム)が組まれている。奇しくも1996年の円山球場と同じ地方球場での巨人のホームゲームだ。この直接対決が「メークドラマ2016」の始まりとなるのか。※週刊ポスト2016年7月15日号
2016.07.06 07:00
週刊ポスト
最強ソフトバンク 選手データ完全管理でケガ防止に努める
最強ソフトバンク 選手データ完全管理でケガ防止に努める
 圧倒的な強さを見せ続ける福岡ソフトバンクホークス。同様に「巨大戦力」を誇るともいわれる巨人との交流戦での直接対決は「球界の盟主」の交代を強く印象づけた。6月10~12日のソフトバンク―巨人3連戦は、ソフトバンクの全勝。巨人は昨年の交流戦から同カード6連敗となった。 両チームの戦力に大きく影響しているのが「ケガ人の数」だ。 今季の巨人は阿部、内海哲也、マイコラス、杉内俊哉ら投打の柱をケガで欠いた。序盤を支えた立岡宗一郎、クルーズらも故障者リスト入りしている。一方、ソフトバンクは五十嵐亮太が左足の肉離れで戦列を離れてはいるが、主力選手の故障はほとんどなく、スタメンを固定できている。「工藤監督が就任時にまずテーマに挙げたのは“故障防止”だった。徹底した体調管理で47歳まで現役を続け、筑波大大学院でトレーニング法を研究した彼ならではです。工藤監督は、アメリカでの指導経験もある鳥井田淳コンディショニングコーチらとトレーニングメニューを作成。さらに選手の筋肉量、骨量、体脂肪、水分などの体組織データまで完全に把握し、ケガ防止に努めているのです。 摂津正、バリオス、バンデンハークら各投手が一時登録抹消になったが、これらはケガではなく、それらのデータをもとに疲労回復を図るためでした」(ソフトバンク関係者) データ管理は、実際のプレーにも役立てている。ソフトバンクでは現在「AIコーチ」と呼ばれるプロジェクトが進行中だ。「(本拠地である)ヤフードームのバックネット裏には『トラックマン』というレーダーシステムを完備し、球種やボールの回転数、変化の仕方、打球の角度、方向をデータとして蓄積している。従来スコアラーがやっていた仕事を“科学の目”がやる。これは楽天やメジャーも導入しているシステムだが、ソフトバンクでは試合後ひとりひとりにカスタマイズされた指南書が届くようなシステムも計画されている」(同前)※週刊ポスト2016年7月1日号
2016.06.22 07:00
週刊ポスト
高橋由伸監督 ドSな「ブラック・ヨシノブ」が怖いと評判
高橋由伸監督 ドSな「ブラック・ヨシノブ」が怖いと評判
「まあまあだったと思います。次もある? そうですね。終わったばかりでまだ決めてないですけど……」 5月17日の巨人対DeNA戦後、今季初登板を果たし敗戦投手となった内海哲也投手(34)をこう評した巨人の高橋由伸監督(41)。次回登板を示唆したものの、元エースに対する態度は素っ気ないものだった。 実は内海の初登板を巡っては一悶着あった。当初、内海は5月11日の阪神戦に登板予定だったが、前日の試合が雨天中止になり、エース菅野智之に次ぐ安定感の田口麗斗を11日にスライド登板させた。 この決断を問われた高橋監督は、「迷い? ないでしょう。普通に考えたらわかるでしょ」とピシャリ。スポーツ紙記者は言う。「2軍で初登板を待っていた内海の心情を無視するような発言に報道陣は静まり返った。表情が豊かだった原前監督と違って高橋監督は喜怒哀楽がなく、勝っても負けても気の利いたコメントは皆無。むしろ選手の気持ちを逆撫でするような発言ばかり。番記者はみな頭を抱えています」 12球団最年少の監督である高橋監督だが、その発言はフレッシュからはほど遠く、開幕以来、報道陣の背筋を凍らせるコメントを連発している。開幕直後、開幕一軍となったドラ1ルーキーの桜井俊貴を1試合投げさせただけで登録抹消した際、事情を問われると、「いちいち言わなきゃいけない?」と早くもピリピリムード。 4月7日の阪神戦では、ヒットで出塁した坂本勇人に代走を送ったことを質問され、「坂本が心配? そうですか。じゃあ心配してて下さい」と突き放した。 4月26日の阪神戦では好投の高木勇人を7回途中で交代した理由を問われ、「代え時と思っただけ。それ以外にないでしょ」と言ってのけた。 極めつけは連敗で迎えた5月8日の中日戦だ。今季初めて先発キャッチャーを小林誠司から相川亮二に変えた意図を問われると、「誰を使うかは、僕の勝手じゃないですか!」と逆ギレした。「いずれの発言後もその場はシーンと凍りつき、気まずい空気が流れました。選手時代も“何もないよ”が口癖だったが、監督になってひどくなった」(同前) 冷たい表情でドS発言を連発する「ブラック・ヨシノブ」。チョー怖い!※週刊ポスト2016年6月3日号
2016.05.24 16:00
週刊ポスト
高橋由伸監督が2軍の「阿部慎之助」派との派閥争いに苦悩
高橋由伸監督が2軍の「阿部慎之助」派との派閥争いに苦悩
 セパ12球団で一番若い41歳の高橋由伸監督が「派閥争い」に悩まされている。GW明けに一時は3位に転落するなど苦戦を強いられている巨人ではチーム内で派閥抗争が勃発、思わぬ不協和音が生じているという。  元凶となっているのが、阿部慎之助率いる「阿部派」だ。かつてオフにグアムで行なう恒例の自主トレに帯同していた坂本勇人や長野久義、内海哲也などが「阿部派」の主要メンバーだが、阿部や内海はシーズン開始から二軍調整の日が続いていた。 「チームリーダーとも言える阿部が一軍に不在の中、高橋監督は育成枠で入団したルーキー、長谷川潤を先発起用するなど若手選手を引き上げようとしていました。しかし満足な結果が出ていない状況に阿部が不満を募らせているようです。 阿部派の選手は阿部のアドバイスに従順に従うので、高橋監督も頭を痛めています。坂本や長野は一軍メンバーなので、どちらに付いた方がいいのか逡巡しているところもありますが、他の阿部派の選手は監督から指示が飛んでも生返事をすることもある。これではチームのまとまりも生まれません」(スポーツ紙記者) 阿部は右肩痛で現在は二軍で調整中、6月には一軍復帰を予定しているというが、順調に回復しているという話は伝わってこない。それどころか、私服で東京ドームを訪れる姿が度々目撃されている。「阿部は不振にあえぐ高木勇人に直接声をかけたりしています。チームを鼓舞しているという見方もあるが、派閥を拡大しているとも見える。生え抜きの選手として次期監督の芽もあるので、高橋監督の後釜を狙っていまからその下地作りを行なっているとも考えられます」(前出・スポーツ紙記者) これでは阿部が一軍に復帰すると同時に、チーム内の指揮系統がバラバラになる可能性すらある。野球賭博で揺れている最中、派閥争いに明け暮れているようでは、ペナントレースも先が思いやられる。※週刊ポスト2016年5月27日号
2016.05.18 16:00
週刊ポスト
野球キャンプ訪問のOBに「あんた誰?」的反応する若手増加
野球キャンプ訪問のOBに「あんた誰?」的反応する若手増加
 今年も多くの球界OBが、各地で行われているプロ野球キャンプを視察に訪れた。しかしプロ野球も80年以上の歴史を持ったことで、最近はある問題が浮上している。セ・リーグ球団のコーチ経験者が嘆く。「選手がOBのことを知らないんです。監督やコーチが“教えてやってください”と気を遣って選手の元に連れて行っても、明らかに“あんた誰?”というような顔をするヤツが増えた。我々も現役時代、知らないOBが来ることはあったが、愛想笑いで何とかかわしていたのに。そういう世代なんでしょうかね……」 2006年に起きた事件は記憶に新しい。巨人・宮崎キャンプを訪れていた400勝投手・金田正一氏に対し、原辰徳監督が内海哲也を呼んで挨拶させた。これが落とし穴だった。 内海は金田氏のことを「カネムラさんですよね」と語り、何勝したか聞かれ「300何勝」と答えてしまったのだ。この時偶然、OBの広岡達朗氏も球場を訪れていたため、広岡氏が激怒。選手を集めて雷を落とした。 昨年も似たようなことがあった。1月13日に行なわれた日本野球機構の新人選手研修会では、選手たちが国民栄誉賞の衣笠祥雄氏を知らず、講師に立った元広島の山本浩二氏が絶句する一幕があった。選手たちは野球殿堂を見た後だったにもかかわらず、である。 かつて大物だったOBが精神論を中心とした熱血指導を行い、現役選手が困惑するような例は少なくないが、偉大な先輩を知らない、知ろうともしない後輩がいるならば、難儀なOBだけを責めるわけにはいかない。※週刊ポスト2016年3月11日号
2016.03.04 07:00
週刊ポスト
巨人の投手派閥 「内海組」に代わり「チーム菅野」台頭
巨人の投手派閥 「内海組」に代わり「チーム菅野」台頭
 プロ野球の自主トレが始まった。野球協約では、12月1日から1月31日までがポストシーズン。その間は球団主導による試合や練習、技術指導が禁じられる。そのため選手たちは自らトレーニング場所を確保して、2月1日のキャンプインに備える。それが自主トレだ。最近は複数の選手で集まって行なう合同自主トレも珍しくない。 合同自主トレによって明るみに出る、いわゆる「派閥作り」が活発なのは巨人だが、阿部慎之助の「阿部組」と高橋由伸の「チームヨシノブ」の2台派閥がともに解体した影響が出ている。阿部は昨年、コンバート失敗から大不振に陥って散々だったためか、今年は初の単独自主トレを敢行。そのため、メンバーだった坂本勇人と長野久義は村田修一と實松一成を迎え、新たに「サカチョー組」を結成した。  投手陣では、阿部組に合流していた内海哲也が主導する集まり「内海組」もグアムから沖縄に拠点を移した。阿部組と行動を共にしていた時は最大勢力だった「内海組」にかわり、今年は菅野智之を中心とした「チーム菅野」の勢力が増してきた。ハワイでは西村健太朗、澤村拓一らのグループと合流。近年、チームを引っ張っている中堅投手陣の集まりとして存在感を示している。 対照的なのが杉内俊哉。一昨年は地元・鹿児島での自主トレに江柄子裕樹、一岡竜司、星野真澄と、初めて巨人の選手を誘い、昨年は土田瑞起を加え、一大勢力になる兆しを見せた。しかし昨年の手術後の不振もあり、今年はソフトバンク時代に一緒にやっていた山崎勝己(オリックス)と2人だけの淋しいスタート。巨人での立場が窺える。※週刊ポスト2016年2月5日号
2016.01.27 07:00
週刊ポスト

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