国際情報

韓国と北朝鮮に有事の場合は韓国に協力すべきと櫻井よしこ氏

 尖閣諸島漁船衝突事件の影響もあり、日中関係が悪化している今だが、ジャーナリストの櫻井よしこ氏は中国との対話の必要性を説きつつも、韓国にも理解をしてもらうことが必要だと説く

****************************
 韓国国民の負の イメージ払拭も可能  中国とは、対立するだけではなく、「戦略的な対話」をしなければなりません。そのためにも日米安保体制を強化して、日本の立場を強めておくべきです。しかし、民主党政権が誕生してからは、前述した「米韓との軍事的役割分担」などの安全保障上の議論が停滞し、国家の防衛に対する視点も欠落してしまったかのようです。

憲法上は可能なはずの「先制攻撃」「敵基地攻撃」や、その攻撃能力保有に関する議論を「しない」ということは、北朝鮮の暴発の可能性を放置することにもつながります。「先制攻撃・敵基地攻撃は憲法違反だ」という固定観念に縛られ、「北朝鮮からのミサイルは日本の上空で撃ち落とすしかない」と考え続けるとしたら、有事の際には本当にミサイルが飛んできて、多くの被害をもたらすことにつながりかねません。

逆に、日本が「先制攻撃」に関する議論を冷静に行なって、米韓と安全保障に関する話し合いを進めれば、北朝鮮に対する抑止力になります。肝要なのは、「日本は、領土的野心はない」と普段からアピールしておくこと、そして、「国際社会から求められればその責務は果たす」と表明することです。

北朝鮮有事の際に、韓国から「日本の自衛隊の力を借りたい」という要請があれば、それに100%応える。そうすることで、韓国国民の心に根強く残っている日本に対する負のイメージを払拭し、真の絆を深めることができます。

しかし、今の民主党政権は、「その時」になったら、どうするでしょうか。先ほど申し上げた中国の領土拡大への目論見も踏まえた上で、政権を担う政治家たちはこうした大局的な安全保障の視点から、一刻も早く議論を深めていくよう、努力すべきです。

※SAPIO 2010年10月13・20日号

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン