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韓国 竹島支配するためサーファーや人気歌手を活用する

「歴史を理解しない国民には未来がない」―サッカー日韓戦で、韓国サポーターが掲げた横断幕は、こと竹島問題においては的を射ている。日本人の多くは、韓国に実効支配されたわが国固有の領土「竹島」について、ほとんど知らないのだから。竹島を取り戻すために、知っておくべき最低限のこと。

 現在、竹島には韓国の警備関係者約40人が常駐している状態だが、今年になり、竹島に建設したヘリポートの大規模な改修工事に着手している(年内に完成予定)。完成すれば、これまでの2.5倍となる重量25トンの軍用輸送ヘリコプターが離着陸でき、警察1個部隊(約40人)や軍の緊急派遣が可能になる。

 この改修について、韓国紙は政府機関関係者の話として「突発的な軍事衝突に迅速に対応するため」と伝えている。また、竹島の北西1キロの海上に300億ウォン(約22億円)の予算を投入した海洋科学基地の建設も計画されている。さらに竹島の西側にある鬱陵島には、8000坪もの敷地を持つ竹島用の海洋資源研究センターが建設中だ。

 韓国が強化しているのは軍事面や開発面ばかりではない。民間に訴える「独島(竹島の韓国名)」アピールも抜かりない。老夫婦の漁民2人を居住させたり、わざわざサーファーを連れてきて、「独島はサーフィンスポット」とアピールしたりは序の口。

 芸能界も独島アピールに躍起になっている。『独島はわが領土』という、竹島が韓国領だと主張する歌があるのだが、多くの芸能人が愛唱。人気歌手キム・ジャンフンは、この10月に2日間にわたる「独島フェスティバルコンサート」をソウルで開催した。

 韓国では軍官民が一体化し、竹島支配を既成事実化するために突き進んでいる。それに対して日本の民主党政権はまるで見て見ぬふりを決め込んだかのようだ。

※週刊ポスト2010年10月29日号

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