東北関東大震災では多額の義捐金が集まったが、その中でも大手企業の主な寄付金窓口となったのは日本赤十字社だ。だが、この義捐金、どのようにして被災地に届けられるのか。日本赤十字社の話。
「3月20日現在、223億円の義捐金が集まっていて、これは阪神大震災のときよりペースが速い。でも、このお金が直接、被災地に届くわけではない。集まったお金は被災者代表や学識経験者で構成される『義援金配分委員会』に送られ、そこで被災者への配分額が協議される。適正な配分を行なうため、こうしたプロセスはどうしても、時間がかかります」
今回は被災地も広域にわたるため、配分に際しての協議にも難航が予想される。
※週刊ポスト2011年4月8日号