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利益優先社長率いる焼肉酒屋えびす店員「休憩時間削られた」

 4人もの死者を出した『焼肉酒家えびす』の集団食中毒事件。同焼肉店チェーンを運営するフーズ・フォーラスの勘坂康弘社長(42)。1997年、28才のときに同社を開業した彼だが、その半生は倹約に次ぐ倹約の日々だった。まず開業資金調達のときには、

「地元の工場への派遣で2年半ほど働いて1000万円ほど貯めました。お金を貯めるのは非常に簡単なことで、使わなければいいんですよ」

 こうインタビューで語っていたほどだった。 当時の友人はこう証言する。

「勘坂くんは仲間で集まって飲むときも1、2杯飲むと“お先に”といって、ひとり帰るほど徹底した節約ぶりでしたね。食事もかなり無理をしていたみたいで、1号店を出したときは、かなり痩せ細っていましたよ」

 そんな勘坂氏は、会社を大きくすることだけにすべてを懸けていた。

「ひとつ店を出すと、“次の店、次の店”と、店を出し続けることに熱中してましたね。店にも出ないで売り上げデータと絶えずにらめっこ状態だったそうです。利益優先になってしまっていたところはあるんでしょうね」(会社関係者)

 焼肉酒家えびすでアルバイト経験がある大学生はこういう。

「6時間勤務につき45分間の休憩が定められていますが、えびすでは、実際に休憩はありませんでした」

 会社を大きくするために、人件費も“もったいない”と倹約していたのだろうか。

※女性セブン2011年5月26日号

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