12月9日に62歳のお誕生日を迎えられた雅子さま(時事通信フォト)
12月9日、皇后雅子さまが62歳の誕生日を迎えられたことに際し、宮内庁が雅子さまの「お誕生日に際しての文書」を公表した。
戦後80年という節目の年に当たる今年。文書では、天皇陛下と一緒に硫黄島や広島県への訪問、また長女・愛子さまも伴って沖縄県や長崎県、東京都慰霊堂を訪れたことに触れ、「戦争を実際に知る世代の方が少なくなってきている中で、これらの方から直接お話を伺えたことは、愛子も含めて私たちにとってとても有り難いことでした」と振り返られた。
また、世界では各地で戦争や紛争が続いていることに「深く心が痛みます」と述べ、「世界中の人々が手を携えて、平和を築いていくための努力を重ねていくことの大切さを切に感じています」と平和への祈りを捧げられた。
ご近影では、ペールブルーのセットアップをお召しに。青みがかった上品な光沢が美しい圧巻の装いだった。ファッション編集者が解説する。
「メタリック感のあるペールブルーのセットアップは、上品さと爽やかさを兼ね備えつつ、ゴージャスな印象を与えます。さらに、首元に光るパールのネックレスがエレガントな印象を引き立てます。パールは年齢を重ねるにつれて大粒のものが似合うとされますが、まさに62歳の誕生日にぴったりなジュエリーといえます。
また、“ロイヤルブルー”は雅子さまの定番コーデの一つ。淡い青の装いも非常にお似合いです。隣に立つ天皇陛下も水色のネクタイを着用され、おふたりでカラーをリンクさせていた点も印象的でした」
ここ数年、お誕生日に披露されたご近影ではよく白系統をお召しになっていた雅子さま。昨年は純白のドレス、一昨年は光沢感のある白のワンピースにジャケットというワントーンコーデを披露された。
「今年は淡い青にほのかにシルバーの輝きを放つセットアップでした。シルバーは、洗練されたイメージを与えるとともに、“節度”や“調和”の色でもあります。今年は終戦80年の節目であり、来年は東日本大震災から15年、熊本地震から10年になります。
雅子さまが発表された文書は『来年が我が国と世界の人々にとってより良い年となることを願っております』と締められていました。青で雅子さまらしさを醸しつつ、落ち着きのある“調和”の色味を選ばれたのは、世界の平和と安寧を願う心からなのかもしれません」
雅子さまのお気持ちが、装いの“輝き”に表れていたのかもしれない──。
