芸能

自殺直前のTAIJI「俺を捕まえたらX JAPANファンが黙ってない」

 元X(現X JAPAN)のベース・TAIJIさん(享年45)が、ベッドのシーツを使って首吊り自殺を図ったのは、7月14日夜、拘束されていた米自治領サイパン島の留置場でだった。

 すぐに現地の救急病院に運ばれ、ICU(集中治療室)で治療を受けたが、運ばれたときすでに脳死状態で、自力で呼吸もできない状態だった。その後、生命維持装置で懸命な処置がとられていたが、17日、危篤の知らせを受けて現地入りした親族や婚約者の同意を得て、装置が外され、そのまま帰らぬ人となった。

 この悲しい結末の始まりは、はるか上空で起こったある事件がきっかけだった。TAIJIさんは7月11日、成田空港午前10時25分発・デルタ航空298便に搭乗した。

「トレードマークの真っ黒いサングラスをかけていましたけど、特に変装とかはしていませんでした。女性と一緒で、ふたりはそのままビジネスクラスへと乗り込みました」(居合わせた乗客)

 この女性は、TAIJIさんの“ビジネスマネジャー”とされるA子さんだった。離陸10分前に機内にはいってきたふたりは、このときすでに険悪な雰囲気だったという。離陸してからも、ふたりはずっと口論していた。しばらくすると、興奮したTAIJIさんが突然、前列の乗客の座席を蹴り始めた。何度も何度も蹴り続けるため、その乗客もクレームを入れると、さらにTAIJIさんは興奮して声を荒らげ、暴れ始めた。

 騒ぎに気がついた女性客室乗務員が駆けつけたが、事もあろうにTAIJIさんは、この乗務員らに向かって蹴り上げるなどの暴行を加え始める。さすがにこれは危険だと、居合わせた一般の男性客など数人がかりでTAIJIさんを取り押さえて、後ろ手にテープで縛り、拘束したという。このとき、彼は、

「おれを捕まえたらX JAPANファン1万人が黙っちゃいねーぞ!」

 などと大声で叫んでいたという。そして、サイパンに着陸して飛行機のドアが開くのと同時に現地警察がなだれ込み、あっという間に身柄を拘束され、逮捕となったのだった。

※女性セブン2011年8月4日号

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