ライフ

洞口依子 子宮筋腫だと思って検査したら子宮頚がんだった

 女性特有のがん、子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因であることがわかっている。HPVは性体験のある女性なら6~8割の確率で一生に一度は感染するというありふれたウイルスで、ストレスや病気などで免疫力が落ちていると“前がん”状態になり、さらにがんへと変異する場合がある。

 乳がんと同様に、このがんに関しても日本人女性の検診率は低く、無料で検診を受けられるクーポン券の利用者は2年間で24.3%にとどまっている。

 受診を先延ばしにしているうちに、取り返しのつかない経験をした人がいる。女優の洞口依子さん(46)だ。

 洞口さんは2004年、38才のときに子宮頸がんの宣告を受けた。

「その前の年の夏ごろから生理不順が続いていたんですが、夏の疲れやストレスのせいだろうと思い込んでいたんです。そのうちに生理以外のときに出血があり、痛みも出始めました。それでも病院に行くのが嫌で、ネットなどでいい病院を探したりはしていたものの、ずるずると先延ばしにしてしまって。やっと病院に行ったのは年が明けてからでした」(洞口さん)

 自分では子宮筋腫だろうと思っていたが、検査の結果は子宮頸がん。すでに腫瘍がかなり大きくなっており、広汎性子宮全摘手術をすすめられた。

「広汎性子宮全摘手術は、子宮だけでなく卵巣、卵管、膣の一部、骨盤内のリンパ節までを一度に切除してしまう大手術で、医師の説明を聞いていて、思わず固まってしまいました。いつか夫との子供を産めたら、と漠然と思っていましたが、断念するしかありませんでした」(洞口さん)

 2004年2月、洞口さんは8時間に及ぶ手術を受けた。しかし、後にリンパ節への転移が見つかり、放射線治療と抗がん剤治療を続けて受けることに。退院後もホルモンバランスの崩れによって20kgも太ったり、うつ状態やパニック障害にも悩まされたという。

※女性セブン2011年8月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
米国の大手法律事務所に勤務する小室圭氏
【突然の変節】小室圭さん、これまで拒んでいた記念撮影を「OKだよ」 日本人コミュニティーと距離を縮め始めた理由
女性セブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
中森明菜復活までの軌跡を辿る
【復活までの2392日】中森明菜の初代音楽ディレクターが語る『少女A』誕生秘話「彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じた」
週刊ポスト
世紀の婚約発表会見は東京プリンスホテルで行われた
山口百恵さんが結婚時に意見を求めた“思い出の神社”が売りに出されていた、コロナ禍で参拝客激減 アン・ルイスの紹介でキャンディーズも解散前に相談
女性セブン
真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン