芸能

宝塚の入学試験は“東の東大、西の宝塚”というほど狭き門

 大地真央(55)、黒木瞳(50)、天海祐希(44)、真矢みき(47)、檀れい(40)…。現在、ドラマ、映画、舞台、CMなどで活躍する女優に宝塚出身のスターが、なんと多いことだろう。歌えて、踊れて、芝居ができるという基礎の上に、華があり、さらに根性が加わるとなれば、宝塚の舞台で磨かれた彼女たちが、芸能界で重要な位置を占めるのは、当然であろうか。

「そのスターたちをはぐくむ宝塚歌劇団に入団するには、2年制の宝塚音楽学校で学び、卒業することが、最低条件です。まず宝塚音楽学校を目指さなければなりませんが、その入試は、“東の東大、西の宝塚”といわれ、東大入試と比べられるほどの狭き門なんです」

 こう話すのは、大阪大学で宝塚歌劇史を研究する作家の草葉達也さんだ。

「1994年入学の82期生は史上最高の48.2倍という競争率でした。近年はそこまではいかないですが、平均すると、20倍前後の難関であることには変わりがありません」(草葉さん)

 これは、定員50人に対して1000人前後の応募者がいるという計算になる。

 中学入試であれ、大学入試であれ、受験には進学塾や予備校へ通うのが一般的だが、宝塚も例外ではない。小さなときからバレエや声楽のお稽古事をしているのは当然のこと。宝塚を受験すると決めたら、合格者を多く出すことで定評のある専門の“予備校”へ通い、傾向と対策を練りながら、レッスンを重ねるのが普通だという。

 とくに地元の宝塚周辺には、小学生から受け入れる“予備校”もあり、かつて『ベルばら』で圧倒的な人気を誇り、月組・花組で男役トップを務めた榛名由梨(66)も、そこへ通っていた。もっとも、小学生ほどの幼い時期から宝塚を意識する受験者はさほど多くはない。あの天海でさえ、宝塚音楽学校受験を決めたのは、中学生のときだったという。

<小学生の頃にほんの少しバレエを習っていただけの私は、宝塚を受けられるだけの技術をまったく持ち合わせていなかった。最低、受験科目である声楽とバレエの技術を習得しなければならなかった>(著書『明日吹く風のために』より)

 そのために、高校は宝塚受験を前提に、レッスンと両立できる学校を選び、宝塚歌劇団の講師でもある女性が主宰するバレエ教室に熱心に通ったと明かしている。

 天海は、高校1年が終わるときに受験を希望するが、通っていたバレエ教室の講師から、受験許可をもらえなかったとか。宝塚音楽学校では、それだけ、受験もその後の授業も厳しいものなのだ。

 なお、宝塚音楽学校の受験資格は、義務教育修了から高校卒業までの年齢(15才から18才まで)だ。試験は3次まで行われ、面接、歌唱、健康診断があり、その都度、面接が重視される。

※女性セブン2011年10月13日号

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一
《どうなる“新宿DASH”》「春先から見かけない」「撮影の頻度が激減して…」国分太一の名物コーナーのロケ現場に起きていた“異変”【鉄腕DASHを降板】
NEWSポストセブン
混み合う通勤通学電車(イメージ)
《“前リュック論争”だけじゃない》ラッシュの電車内で本当に迷惑な人たち 扉付近で動かない「狛犬ポジション」、「肩や肘にかけたままのトートバッグ」
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン
リフォームが本当に必要なのか戸惑っているうちに話を進めてはいけない(イメージ)
《急増》\"見た目は好青年\"のケースも リフォーム詐欺業者の悪質な手口と被害に遭わないための意外な撃退法 
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
歴史学者の河西秀哉氏
【「愛子天皇」の誕生を希望】歴史学者・河西秀哉氏「悠仁さまに代替わりしてから議論しては手遅れだ」 皇位継承の安定を図るには“シンプルな制度”が必要
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン