昨今、『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦』(フジテレビ系)など、ゴールデンタイムや期末・期初特番でものまね番組が放送される機会が激増している。なぜなのか――この背景をテレビ局関係者はこう語る。
「ものまね芸人は、人気のあるお笑い芸人と比べて、破格の値段でブッキングできる。それでいて、視聴率も安定している。大物芸人中心の番組よりも良い数字を残すこともある。とにかく使い勝手がいいのです」
不況の影響でスポンサーも撤退気味だけに、ギャラの安いものまねタレントの需要が増えているようだ。
「ものまね芸人は似ていれば、本物が出ているような感覚に陥ることもできるし、歌が中心なのでヒット曲がたくさん聞ける。1曲ずっと、その芸人を映すのは苦しいけど、審査員席にいる人気タレントのリアクションを挟んでいけば、画も持ちますからね」(同前)
景気が回復しない限り、当分ものまね番組は隆盛を誇りそうだ。