2012年5月21日の金環日食は早朝から日本列島を横断する。金環日食の見える中心食帯の幅は280km。福島県の一部、関東地方、紀伊半島、四国の大部分、九州南部と広範囲に及ぶ。日本列島では人口の3分の2にあたる8300万人が見ることができるという。
金環日食の始まる主な都市の時刻は、鹿児島7時20分5秒、高知7時25分11秒、大阪7時28分30秒、名古屋7時29分46秒、静岡7時29分44秒、東京7時31分59秒。中心食帯のエリア外でも太陽の直径の80%以上が隠れる部分日食を見ることができる。部分日食が始まる主な都市の時刻は、福岡6時15分51秒、仙台6時23分46秒、札幌6時33分7秒。
太陽は肉眼で直視しないこと。また、黒い下敷きなどで見ることも危険。角膜や網膜に有害な紫外線や赤外線をカットして安全なレベルまで弱めるフィルターを使用しなければならない。市販されているCE認定の安全基準をパスした日食鑑賞用メガネなどを使うのがベストだろう。
※週刊ポスト2012年5月25日号