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小沢元秘書石川氏 検事と三宅雪子氏の「車イス事件」語った

 小沢一郎氏の元秘書である石川知裕代議士を東京地検特捜部の田代政弘検事が事情聴取した際のやりとりを録音したテープの反訳書が流出した。約5時間にわたる取り調べで、その大半は事件や公判と関係ない雑談に終始している。その内容は下世話な居酒屋談義そのもの。
 
 押収された石川氏のパソコンから、エロビデオが見つかったという会話を二人はしたが、こんなくだりがあった。
 
石川:「エロビデオ、俺入れてたかな、パソコンに(中略)エロDVDは、何か袋に入れていたやつを押収されましたけど」
 
田代:「パソコンのは裏だからね。(中略)誰かに石川議員に裏ビデオでも買わないかっていう持ちかけられましたっていう調書をとれば、わいせつ物販売目的所持でも再逮捕できるねって言ってたんだよ」
 
石川:「はっはっは。勘弁してくださいよ」
 
 取調室で時折、友人のように会話が弾む2人。話題が石川氏の交際関係に及ぶと田代検事は興味津々だ。
 
石川:「結婚の話もされましたけど、とてもとても、そんな気にはならないですよ」
 
田代:「えー。あの彼女はもう復活しないの」

石川:「もう全然復活しません。もう連絡も一切きません」

田代:「えーあれだよあれ。ススキノのだよ」

石川:「もう全然」

 一段と盛り上がったのが、民主党の三宅雪子・衆院議員の「車イス事件」の話題だ。2010年5月、衆院の国家公務員法改正案の強行採決時に転倒した三宅氏は、自民党の甘利明・元経産相に「突き飛ばされた」と主張し、翌日には車イスで登院して物議を醸した。

石川:「どう見ても触ってないですよね」

田代:「俺もそう思ったんだよ、ビデオ見て」

石川:「いやー、あんまりねえ、いい女性じゃないんですよね」(中略)

田代:「なんだー、今日真相石川先生に聞いてみましょうって」

石川:「ちょっとわざとらしいですよね」(中略)

田代:「自作自演だと言われるよねー」

石川:「大げさじゃないですか、あんな車いす乗って」

 石川氏は知られざる永田町の秘密も明かした。

田代:「一新会の人々は、親切にしてくれるの。冷たいの」

石川:「保釈されてね、初国会で、隣に話しかけてね、普通、大変だったなって声かけるかなと思ったら、一言も声かけないとかね。ありますよ」(中略)

田代:「冷たい奴だねー。それは。誰なんだ。そんなに冷たい奴は」

石川:「冷たいのは、渡辺周です」

 もしこのくだらない聴取の録音データが検審に送られていれば、小沢氏も強制起訴されることはなかっただろう。控訴審では、是非このテープを詳細に分析し、特捜捜査の闇を広く国民に知らしめてもらいたいものである。

※週刊ポスト2012年5月25日号

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