ライフ

高須院長「健康は麻雀と一緒。流れに任せることこそが重要」

「健康は麻雀と一緒」と語る高須院長

“美のスペシャリスト”として知られる高須クリニックの高須克弥院長が、世の中に提言をしていくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。最新著書『その健康法では「早死に」する!』では、ダイエットや無理な健康法を否定、“小太り”こそが長生きできる体型だと主張した高須院長。確かに“小太り”体型をキープしている高須院長だが、自身は何か実践している健康法はあるのだろうか?

 * * *
──いろんなダイエットや健康法が流行っては消えてを繰り返していますが、結局どんなダイエット法がいいのか全然分かりません。

高須「どのダイエットも“私は効果がありました”“私は短期間で痩せられました”みたいな感じで、結局1人1人の成功体験を紹介してるだけなんだよね。そりゃあ、アンタは痩せられたかもしれないけど、それがそのまま別の人に当てはまるわけではない。競馬の予想みたいなもんだよ(笑い)。その予想理論でたまたま馬券が当たったとしても、それが全部のレースに通用するわけはないから。通用してたら全員が勝てるわけだからね。

 ダイエットだって絶対に痩せられる方法があるのなら、全員がそれをやればいいだけ。いろんな方法が出てくるっていうことは、あんまり効果がないってことなんだよ。それは健康法でも同じだね」

──ちなみに、高須院長が、実践している健康法ってあるんですか?

高須「とにかく流れに逆らわないってこと。麻雀と一緒だね(笑い)。流れが悪い時はすんなり降りて、流れが良いと思ったら攻める。普段の生活でも、なんとなく感じた流れに従うことが重要なんだよ。それこそが体が求めているものだからね。喉が乾いたと思ったら水を飲んで、お腹が空いたと思ったら食べる。

 麻雀だって、お腹が空いているのに何も食べないで没頭している人は大抵負けちゃうよ。ぼくなんかは、お腹が空いたら隣の席の人の寿司でも黙って食べちゃう(笑い)。雀荘で食べる隣の席の寿司ほどうまいものはないよ(笑い)」

──そういえば、高須院長は、握り寿司をいくつか丼に入れて混ぜて、ちらし寿司状態にして食べたり、ラーメンに寿司を入れて食べたり、かなり独特な食べ方をしますよね。どうしてあのような食べ方をするんですか?

高須「これは個人的な感覚なんだけど、短時間でエネルギーを取り入れたほうが、調子が良いんだよ。あと、やっぱり食べる時間がもったいないんだよな。面倒くさいというか(笑い)。

 懐石料理なんかもイライラしちゃってダメ。最初に全部持ってきてほしい。胃袋に入れば一緒なんだから、なんで外でわざわざ分ける必要があるの?(笑い) F1だって、燃料補給が早いチームが有利でしょう。栄養を一口で補給できたら、それだけ時間効率が高くなってラッキーなんだよ。

 それに味わってゆっくり食べるっていうのは、おいしいかどうかを楽しみながら食べるってことでしょ。“食べたい時に食べたいものを食べる”っていうのは、もうその時点で絶対においしいんだから、わざわざ味わう必要もないんだよ。裏を返せば、どんなに高級な料理だって満腹の時に出されたら苦痛だもんね。やっぱり“流れに任せる”というのが重要なんだよ」

 * * *
 何よりも“流れに任せる”ということこそが最高の健康法だという高須院長。無理に痩せるダイエットはもちろんのこと、“健康のため”として無理に早起きをすることや、特定のお茶を飲むことなども、そういう意味では長生きに繋がる行為ではないのだと主張する。

 ちなみに、高須院長はすでに次の本の構想があるそうで、今度は“流れに逆らわない生き方”の実践編を書こうと思っているという。院長いわく「あの食材が良い、あの健康法は良くない、みたいな話ではないから、ちょっと宗教っぽくなっちゃうかもな(笑い)」とのこと。かなり中身が気になります…。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)など。最新刊は『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)。

関連記事

トピックス

米倉涼子
《新情報》イベントのドタキャン続く米倉涼子を支えた恋人の外国人ダンサー、日本を出国して“諸事情により帰国が延期”…国内でのレッスンも急きょキャンセル 知人は「少しでもそばにいてあげて」
NEWSポストセブン
約250人が列席した。大山さんが好きだった紫と白の花が飾られた祭壇の前で挨拶をする毒蝮三太夫さん(左)と十朱幸代さん
《大山のぶ代さん、一周忌追悼》26年間親しまれた、あなたの「ぼく、ドラえもん」を忘れない
週刊ポスト
出世街道を突き進む二所ノ関親方
《相撲協会、理事選のゆくえ》大の里の横綱昇進後初Vで注目が集まる二所ノ関親方の出世街道、飛び級で抜擢の可能性も ライバルだった元横綱・白鵬が退職したのも追い風
週刊ポスト
小川晶市長“ホテル通い詰め”騒動はどう決着をつけるのか(左/時事通信フォト)
《前橋・小川市長 は“生粋のお祭り女”》激しい暴れ獅子にアツくなり、だんベぇ踊りで鳴子を打ち…ラブホ通い騒動で市の一大行事「前橋まつり」を無念の欠席か《市民に広がる動揺》
NEWSポストセブン
歴史ある慶應ボート部が無期限で活動休止になったことがわかった(右・Instagramより)
《慶應体育会ボート部が無期限活動休止に》部員に浮上した性行為盗撮疑惑、ヘッドフォン盗難、居酒屋で泥酔大暴れも… ボート部関係者は「風紀は乱れに乱れていた」と証言
NEWSポストセブン
元大関・貴景勝
断髪式で注目の元大関・貴景勝 「湊川部屋」新設に向けて“3つの属性の弟子”が混在する複雑事情 稽古場付きの自宅の隣になぜか伊勢ヶ濱部屋の住居が引っ越してくる奇妙な状況も
NEWSポストセブン
京都を訪問された天皇皇后両陛下(2025年10月4日、撮影/JMPA)
《一枚で雰囲気がガラリ》「目を奪われる」皇后雅子さまの花柄スカーフが話題に 植物園にぴったりの装い
NEWSポストセブン
本誌直撃に“対立候補レンタル”を否定していた田中甲・市長(左)
《音声入手スクープ》市川市の田中甲・市長、市長選で“ダミー対立候補レンタル”の証拠音声 「もう一人立てましょう」「それ込みで2000万円渡した」
週刊ポスト
香川県を訪問された秋篠宮妃紀子さまと次女・佳子さま(2025年10月3日、撮影/JMPA)
《母娘の秋色コーデ》佳子さまはベージュ、紀子さまはホワイトのセットアップ アクセサリーはパールで共通もデザインで“違い”を見せられた
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
《女優・米倉涼子に異変》体調不良でイベント“ドタキャン”が相次ぎ…8月からインスタの更新はストップ「お答えいたしかねます」回答
NEWSポストセブン
永野芽郁に業界からラブコール
《金髪写真集をフィリピンで撮影済み》永野芽郁、すでに民放キー局から「連ドラ出演打診」も…今も業界から評価される「プロ意識」
NEWSポストセブン
“ラブホテル通い”を認めた小川晶・前橋市長
《前橋市長が利用した露天風呂付きラブホ》ベッド脇にローテーブルとソファ、座ると腰と腰が密着…「どこにどのように着席して相談したのか」疑問視される“部屋の構造”
週刊ポスト