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「アウターライズ地震」向こう10年M7級の余震は続くと専門家

 12月7日午後5時18分。日本列島に再び緊迫が走った。東日本大震災の震源に近い三陸沖で発生したM7.4の大地震。「津波! 避難!」と大きく書かれたテロップとともに、NHKアナウンサーは大きな声で「逃げてください」と何度もくり返した。

 この地震は、1年9か月前の東日本大震災の余震といわれているが、武蔵野学院大学・島村英紀特任教授がこう解説する。

「今回の地震は“アウターライズ地震”と呼ばれるタイプ。海側の太平洋プレートが、日本列島が乗っている北米プレートに沈み込んでいく際に割れてしまうことで起きる地震です。大地震が起きた後の余震として発生することが多いのですが、沖合の浅い場所を震源とするため、大きな津波を起こすものといわれています」

 実は今回と同タイプの地震は、2012年4月にインドネシアのスマトラ島沖でも発生していた。M8.6という大地震だったが、やはり本震がそれよりも前に起きていた。

「4月の地震の本震とされるのは、今から8年も前に起きたスマトラ島沖地震です。M9.1を観測した大地震は、今回発生したM7.4を超える余震を毎年のように引き起こしています。地震の規模がM9だった東日本大震災も、少なくともあと10年は巨大な余震が続くと考えられます」(前出・島村特任教授)

※女性セブン2012年12月27日・2013年1月1日号

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