バスト専門『ナグモクリニック』の総院長で、乳腺専門医であり形成外科医でもある南雲吉則氏が、最新著書『おっぱいバイブル』(小学館)を上梓した。乳がんの治療の最前線から、バストサイズを大きくするエクササイズまで、多くの女性が抱えるバストに関するさまざまな悩みに答えている。バストの大きさで悩む女性も多いが、食材によってバストサイズをアップさせることもできるという。南雲氏は次のように解説している。
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「○○を食べるとおっぱいが大きくなる」と、特定の食材がブームになることがあります。本当に食べ物でバストが変わるのか? 実は、変わるんです。
私たちの体は、口から肛門まで続く1本の管(消化管)でできています。生きるためには、口から食べて“管”から栄養を摂るしかない。つまり、その食事こそが、若さや健康を作る最大の因子になるのです。
今でこそ「20才若く見える」といっていただける私も、実は20年前は今より20kgも太っていて、体もボロボロ…。そこで、食生活をガラッと変えると、体形も体調も見違えました。それでは、美バストのためには何をどう食べたらいいのか。「バストにいい」といわれている食材のなかには、逆に控えたほうがいいものもあります。目的別に、摂るべき食材をお教えしましょう。
乳房の皮下脂肪を増やしたり、コラーゲンの生成を促してくれるのが女性ホルモン・エストロゲン。食材のなかにも、このエストロゲンを活性化してくれるものがあります。ただし、ホルモンバランスを乱さないよう、大量摂取は禁物です。
<バストアップが期待できる食材>
【大豆製品】
豆腐や納豆、おからなどの大豆製品には、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンが豊富に含まれているので、バストアップに◎。
【キャベツ】
キャベツに含まれるボロン(ホウ素)という成分には、女性ホルモン・エストロゲンを活性化する働きがあり、バストアップ効果が期待できるという。熱に弱いので生食が鉄則。りんごやぶどう、生ナッツ類、海藻類などにも含まれる。
<バストアップ効果がない食材>
【ざくろ】
「ざくろの種にはエストロゲンが含まれているので、種を摂取すればバストアップ効果が期待できる」というのは間違い。国民生活センターの調査で判明した。
【赤ワイン】
「乳がんのリスクを下げながら美バストを作ってくれる」という噂はウソ。赤ワインに含まれるポリフェノールには若返り遺伝子を活性化する作用があるものの、バストアップ効果はない。
【牛乳】
高脂肪食を摂取していると、太って胸囲が大きくなる。しかしこれは、単に胸まわりに脂肪がついただけのこと。太ったことによるマイナス面のほうが大きいのでNG。