国際情報

中国の販売業者がXmasに爆発的売り上げ期待する日本製商品は

 2013年は後に雑誌の「SEX特集」が流行した年として記憶されることになるだろう。それに伴ってぐっと一般化したのがラブグッズだ。しかも、勢いは日本だけにとどまらなかった。

 11月11日は日本ではポッキーの日として定着しつつあるが、隣国中国では1本の棒が並ぶことから「独身者の日(光棍節)」として知られている。

「独身の方は家にこもってネットショッピングを」と大手通販サイトが呼びかけたこともあり、多くのネット通販会社がホクホク顔になったのだが、中でも売れに売れたのは中国で「自慰杯」と表記されるアダルトグッズ「TENGA」だった。

「ふだんは出荷ベースで1日100万元(1700万円)分くらいしか出ないのですが、この日1日だけでなんと240万元(4080万円)分も売れました。もちろん各店舗の在庫もありますから、それと合わせると相当な額のTENGA商品が売れたことになります」(中国でTENGAを販売する「雅心」担当者)

 4000万円というと大した数字ではないように感じるかもしれないが、中国の物価水準を考慮に入れると、2億円にも相当する額だという。

 しかも、一時的なブームでは終わっていない。前出の雅心担当者が続ける。

「独身の日から派生して12月12日にも通販サイトがキャンペーンを仕掛けたのですが、それが始まった途端に2万4000ものアクセスが集中、サーバーダウンしてしまいました」

 人気に伴い、同社には中国人ユーザーからのファンレターも数多く寄せられているという。

「この快感を知らずに死ぬわけにはいかなかった。ありがとう」という感謝の言葉あれば「TENGAさえあれば一生彼女は要らない!」という大胆な宣言も。それとは正反対の「右に彼女、左にTENGA。どっちも失いたくない」という“リア充”からの便りもあったそうだ。

 次の商戦は中国で「聖誕節」と呼ばれるクリスマスだ。広大な国土を持つ中国では遠距離恋愛カップルが少なくない。「浮気防止に彼女が彼に贈るケースも多い」(雅心担当者)というから、また爆発的な売り上げが期待できそうだ。

「日本は嫌い」でも「TENGAは手放せない」。それが中国の若者の本音なのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
反日的言動の目立つ金民錫氏(時事通信フォト)
韓国政権ナンバー2・金民錫首相の“反日的言動”で日韓の未来志向に影 文在寅政権下には東京五輪ボイコットを提起 反日政策の先導役になる可能性も
週刊ポスト
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
さいたま市大宮区のマンション内で人骨が見つかった
《さいたま市頭蓋骨殺人》「マンションに警官や鑑識が出入りして…」頭蓋骨7年間保管の齋藤純容疑者の自宅で起きた“ある異変”「遺体を捨てたゴミ捨て場はすごく目立つ場所」
NEWSポストセブン
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン