国内

塩村都議 野次問題で「さんまさんに助けてもらえるなら…」

 東京都議会で起きたみんなの党・塩村文夏氏(35才)に対する「セクハラ野次」問題。野次を受けた直後は、毅然とした態度で話を続けていた塩村氏だが、後半にさしかかると、声はうわずり、質問が終わり席に戻ると、ハンカチで目元を拭う仕草も見られた。涙の理由には、彼女自身が抱えるある思いもあった。女性セブンの取材に対し、塩村氏はこう話す。

「プロフィールでも公開していますが、私は被ばく2世として生まれました。2世の中には、妊娠・出産について不安を抱えているかたもいますし、実際私も甲状腺の病気を持っています。子供ができにくいということもあるそうなんです。私自身、35才になって“いい年”ですし、2世であることを気にすることもあったので…」

 逡巡する時間があまりにも長くつらかったせいか、そう自身のことを語ると言葉をつまらせ、天を仰いだ。

 琉球大学教授・矢ヶ崎克馬氏は「被ばく2世であることと、妊娠の問題や甲状腺の病気が無関係とは言い切れない」と話す。

「被ばくしてDNAに異常をきたせば、それが親から子、子から孫へと伝わり、白血病や甲状腺の病気を引き起こす可能性もあります。実際に話を聞いた2世の女性は、自身の体にはなんの問題はないものの、“子供に影響があるのでは?”と不安に思うこともあると言います」(前出・矢ヶ崎氏)

 しかし、塩村氏は過去にグラビアアイドルとして芸能活動をし、その後は明石家さんまがMCを務めた『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)に出演、男性遍歴を赤裸々に語っていたこともある。ゆえに、塩村氏が流す涙さえも、過去のタレント性によって疑いの目を向けられてしまっている。その事実を伝えると、彼女は伏し目がちになり、悲しみを押し殺すようにこう答えた。

「あれは、私の考えをうまく伝えることができなかった悔し泣きで、計算などではありません。そもそも、あの場にいるのは、そんな演技が通用するような人たちではないですから。むしろ泣くことで、弱みを見せることになると思います。“これだから女は”と言われたくなかったので、壇上では我慢したんですが。席に戻ったら涙を止めることができなくて…」

 そして、騒動以降、眠れない日々が続いているという。

「あの日から、ベッドに入っても、夜中の4時くらいまで寝れなくて。ある意味、違ったところで注目を浴びてしまっているという、怖さと心配があって…」(塩村氏)

 そう正直な思いを吐露した。彼女の名を一躍有名にしたさんまからは、騒動が大きくなってからも連絡はないという。

「さんまさんとは、番組に出ているときから1回も連絡を取ったことがありません。電話番号も知りませんし。カメラが回っているときしか、話をしたこともないんです。番組の卒業のときに初めて、2ショット写真を撮らせてもらえたくらいで。もし助けてもらえるのであれば、本当にありがたいんですけどね…」

※女性セブン2014年7月10日号

関連記事

トピックス

驚異の粘り腰を見せている石破茂・首相(時事通信フォト)
石破茂・首相、支持率回復を奇貨に土壇場で驚異の粘り腰 「森山裕幹事長を代理に降格、後任に小泉進次郎氏抜擢」の秘策で反石破派を押さえ込みに
週刊ポスト
別居が報じられた長渕剛と志穂美悦子
《長渕剛が妻・志穂美悦子と別居報道》清水美砂、国生さゆり、冨永愛…親密報道された女性3人の“共通点”「長渕と離れた後、それぞれの分野で成功を収めている」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《母が趣里のお腹に優しい眼差しを向けて》元キャンディーズ・伊藤蘭の“変わらぬ母の愛” 母のコンサートでは「不仲とか書かれてますけど、ウソです!(笑)」と宣言
NEWSポストセブン
『CDTVライブ!ライブ!』に出演するMrs. GREEN APPLE(公式HPより)
《音楽番組の再ブームから1年半》なぜ今、『CDTVライブ!ライブ!』は「1人勝ち」と言われるのか 
NEWSポストセブン
ブログ上の内容がたびたび炎上する黒沢が真意を語った
「月に50万円は簡単」発言で大炎上の黒沢年雄(81)、批判意見に大反論「時代のせいにしてる人は、何をやってもダメ!」「若いうちはパワーがあるんだから」当時の「ヤバすぎる働き方」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《お出かけスリーショット》小室眞子さんが赤ちゃんを抱えて“ママの顔”「五感を刺激するモンテッソーリ式ベビーグッズ」に育児の覚悟、夫婦で「成年式」を辞退
NEWSポストセブン
負担の多い二刀流を支える真美子さん
《水着の真美子さんと自宅プールで》大谷翔平を支える「家族の徹底サポート」、妻が愛娘のベビーカーを押して観戦…インタビューで語っていた「幸せを感じる瞬間」
NEWSポストセブン
“トリプルボギー不倫”が報じられた栗永遼キャディーの妻・浅井咲希(時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》女子プロ2人が被害妻から“敵前逃亡”、唯一出場した川崎春花が「逃げられなかったワケ」
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“1000人以上の男性と寝た”金髪美女インフルエンサー(26)が若い女性たちの憧れの的に…「私も同じことがしたい」チャレンジ企画の模倣に女性起業家が警鐘
NEWSポストセブン
24時間テレビで共演する浜辺美波と永瀬廉(公式サイトより)
《お泊り報道で話題》24時間テレビで共演永瀬廉との“距離感”に注目集まる…浜辺美波が放送前日に投稿していた“配慮の一文”
NEWSポストセブン
芸歴43年で“サスペンスドラマの帝王”の異名を持つ船越英一郎
《ベビーカーを押す妻の姿を半歩後ろから見つめて…》第一子誕生の船越英一郎(65)、心をほぐした再婚相手(42)の“自由人なスタンス”「他人に対して要求することがない」
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《眞子さんが見せた“ママの顔”》お出かけスリーショットで夫・小室圭さんが着用したTシャツに込められた「我が子への想い」
NEWSポストセブン