国内

災害時 繋がりやすいのはPHS、LINEなどのSNSも有効

 もしも、大きな地震に遭ったら、誰もが頼るであろう携帯電話。その効果的な使い方をITジャーナリストの三上洋氏が解説する。

【通話】

「電波を送受信する基地局が倒壊、停電したり、各社が通話を制限したりする可能性があります。ドコモは東日本大震災時の復旧が比較的早かったのですが、原則として大震災時に携帯電話は昼夜問わずつながらないと考えるべき。ここで役立つのがPHS。携帯の基地局は半径数㎞単位で設置されていますが、PHSは半径500m単位なので、少し移動すれば電波を送受信できます」(三上氏)

 できれば携帯電話とPHSの2台持ちを。

【メール】

「東日本大震災時、ドコモ、au、ソフトバンクの携帯のEメールは多くの人が利用したためサーバーが混み合い、つながりにくかった。一方、ヤフーメールやGmailなどは比較的つながりやすかった」(三上氏)

 ツイッターやLINEなどもつながりやすい。複数のアカウントを持っておくといいだろう。

「日頃から複数のツールを家族や友人と共有していれば、非常時でもいずれかの手段で連絡が取れる確率が高くなります」(三上氏)

【バッテリー】

 基地局が倒壊したり、サーバーがダウンしたりしても、それらの通信インフラは数日、辛抱すれば復旧する。困るのはバッテリーだ。

「大災害で停電すると復旧まで1週間かかることもあり、その間のバッテリー確保が重要です。スマホの場合、4000円ほどの充電式携帯バッテリーで数日持ちます。平時から充電して準備しておくといいでしょう」(三上氏)

 使い方にもコツがある。

「圏外の時は電池の消耗が早くなるので電源をオフにすべき。圏外でない場合は、画面を最大限暗くして電池の消耗を抑えましょう。ガラケーはスマホより格段に電池が持ちます。待受状態なら数日〜1週間は持つので通話を最低限にしましょう」(三上氏)

※女性セブン2014年10月16日号

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