子供を持つ親にとって、必要であるが、それでも厄介なのがママ友との関係だ。たとえば、あまり好きになれないママ友から、ランチやお茶に誘われて困るというのもよくある話。そんな時にどうすればいいのか、精神科医で『女子の人間関係』などの著書がある水島広子さんはこうアドバイスする。
「ママ友はあくまでも『ママ仲間』であって、ママ友とのつきあいは『社会的な仕事』でもあるんです。あまり好きになれない相手でも割り切ってつきあうことも必要で、もしつらかったら、何回かに1回は断る日を作っておくといい。『今日は●●があるからダメなんです。また誘ってくださいね』というように。ただし『●●』の部分が重要で、習い事やパーティーなどリア充的なものはダメ。嫉妬のタネになりますから」
姑や夫、子供、あるいは近所の当番があるなど、自分以外のせいにすればOKだとか。『ママ友おつきあいマナードリル』の著者で教育ジャーナリストの西東桂子さんはこう話す。
「そもそもママ友は、子供の入園や引っ越しなどで、突然生まれる新たな関係です。学生時代の友達と同じような深い関係を最初から求めないことが大切です。過剰な期待をせずに『子供の在園中に仲良しのママ友が1人でも2人でも見つかるといいな』というぐらいの気楽な気持ちでいると、かえっていい友達が見つかりやすい。
逆に『とにかくお友達をつくらなくちゃ』と焦りすぎると失敗します。途中、ぎくしゃくするようなことがあったとしても、『幼稚園や小学校が終われば、さようなら』。だから、くよくよ悩みすぎないことですね」
「子供が卒業したら、さようなら」だけど、長く友達でいられるような気の合う人が見つかればラッキー…ママ友とは、そのくらいの距離感がちょうどいいのかも。
※女性セブン2014年11月27日号