ビジネス

格安スマホ 値段だけで選ぶと後悔する可能性を専門家が指摘

格安スマホはどう選ぶべきか(PolaroidPigu)

 スマホ業界ではいま、激安競争が過熱している。各社の月額基本料金をみるとワイヤレスゲートの月額480円で使えるプランなど、その安さは一目瞭然だが、それだけで決めてはいけない。選び方にはコツがある。スマホ評論家の新田ヒカル氏が解説する。

「プランには大きく分けて、『音声通話機能』がついているものとついていないものがあります。音声通話機能がついているものは『090』や『080』で始まる電話番号が割り当てられる。ついていないものは、電話番号が割り当てられないので通常の電話はできません。『LINE』などのネット回線を使って通話するアプリで代用することになります」

 ネット回線を使う通話は音声が途切れたり音質が悪かったりすることがある。音声通話機能がないと110番、119番などができないことも弱点といえるが、ほとんど家族としか通話しないというのであれば、通話機能はなくともアプリを使った代替通話で十分だ。逆に、仕事でも通話する機会が多い人は、音声通話機能つきのプランを選ぶほうが得策といえる。

 なお、音声通話機能なしのプランの場合は短いメールをやりとりできるSMS(ショートメッセージサービス)機能が付属しないケースが多い。LINEなど一部のアプリを使うにはSMSで本人確認する必要がある。各社プラス150円前後でSMSが使えるようになるが、契約時には見落としがちなので注意が必要だ。

 次に月額費用を大きく左右するのが最大通信速度で通信できるデータ量である。新田氏が解説する。

「多くのプランで『高速データ通信量』には1日あたり何MB、あるいは1か月あたり何GBといった制限があります。

 例えば、YouTubeなどの一般的な動画なら1GBで120分くらい見ることができるので、高速データ通信量が3GBのプランなら1か月360分(6時間)までは動画を快適に試聴することができます。それを超えると通信速度がガクンと落ちてしまい(各社200~250kbps)、動画は重くてとても見られなくなる。

 それでも、メールの送受信は写真や動画を添付していなければ不自由はないし、LINEなどのネット回線を使用する通話は可能です」

 通話やメールが中心の人は、高速データ通信量が少ない割安なプランでOKだが、スマホで1日10分以上動画を見たり、写真や動画のやりとりをしたりする人は、値段だけで選ぶと後悔する可能性がある。

※週刊ポスト2015年4月17日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

モデルで女優のKoki,
《9頭身のラインがクッキリ》Koki,が撮影打ち上げの夜にタイトジーンズで“名残惜しげなハグ”…2027年公開の映画ではラウールと共演
NEWSポストセブン
前回は歓喜の中心にいた3人だが…
《2026年WBCで連覇を目指す侍ジャパン》山本由伸も佐々木朗希も大谷翔平も投げられない? 激闘を制したドジャースの日本人トリオに立ちはだかるいくつもの壁
週刊ポスト
高市早苗首相(時事通信フォト)
高市早苗首相、16年前にフジテレビで披露したX JAPAN『Rusty Nail』の“完全になりきっていた”絶賛パフォーマンスの一方「後悔を感じている」か
女性セブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段どおりの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン