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インフレ対策としての金投資 地金の受け取りが可能な商品も

金価格の長期的な推移(1オンス当たりドル)

 本格的なインフレ時代の到来を前にして、資産運用はどうあるべきか? インフレに強い金融商品としては株式や貴金属などの実物資産があげられるが、興味深い商品が登場した。岡藤グループの『東京ゴールドスポット100 ~総代金取引コース~』だ。100グラムの金(ゴールド)を手軽に取引できるという。

 アベノミクスによって、為替市場は円安となり、すでに物価の上昇が始まっている。今後、日本経済は本格的なインフレに突入する可能性が高い。物価が下落していくデフレのときは、資産運用は現金や預貯金にしておけば問題はなかった。しかし、インフレ下では、現金や預貯金は日を追うごとに実質的に目減りしてしまう。物価上昇に負けない資産に投資をすることが重要だ。

 インフレに強い資産としては一般的に株式があるが、投資の基本は分散投資であることを考慮すると、金などの貴金属=実物資産への投資も積極的に考えるべきだろう。ただ、金の商品先物となるとハードルが高いと感じる人も多いはず。また、金そのものを購入する地金取引は、1キロバーの場合、500万円近い資金が必要となってしまう(2015年8月下旬時点)。

 そんな中、手軽に金地金取引と同じような取引ができる金融商品が、岡藤グループの『東京ゴールドスポット100~総代金取引コース~』である。

 東京ゴールドスポット100とは、東京商品取引所に上場されている商品で、金の理論現物価格を取引対象とし、ポジションは自動的に翌営業日に持ち越されるため決済期限はない。総代金取引は、総約定代金分の証拠金を払い込むレバレッジ1倍の取引で、投資金額以上の損失は発生しない。

 つまり、『東京ゴールドスポット100~総代金取引コース~』は、現状であれば50万円程度で取引が可能で、その金額以上の損失は発生することがないという、ビギナーでも安心して投資ができる金融商品なのである。

 メリットは他にもある。基本的には差金決済で取引を終了するが、100グラムの金地金を手元に置いておきたいという人は、地金を受け取ることも可能で、その場合、地金商で購入するよりもお得な価格で購入ができるという。これは大きな魅力である。

『東京ゴールドスポット100~総代金取引コース~』は岡藤グループのオリジナルで、東京ゴールドスポット100で地金の購入ができるのも業界初である。

 金の売買には消費税がかかるが、売却するときには売却価格に消費税が上乗せされた金額を受け取ることになるので、消費税が引き上げられるとその分は利益になる。消費税の再引き上げも予定されている今、金は資産運用の有力な選択肢といえよう。

※マネーポスト2015年秋号

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