芸能

歴史資料館の来場者倍増 花子とアンに続くあさが来た効果

『あさが来た』効果に沸く飯塚市歴史資料館

『あさが来た』ブームに、いちばん“びっくりぽん”なのは、ヒロイン・あさのモデルとなった人物、広岡浅子のゆかりの土地に住む人たちだった。

 史実によると、浅子が炭坑に自ら乗り込み、採掘監督を始めたのは47才の頃だという。ドラマでは、娘・千代が生まれても、大阪と福岡を行き来するあさだが、福岡にあるその炭坑は、昨年からすでに話題になっていた。

 博多駅から快速電車で約40分、福岡県飯塚市にある潤野炭坑近くには、『花子とアン』(2014年3~9月)で女性を虜にした、伝助こと伊藤伝右衛門が所有していた牟田炭坑や伝右衛門の邸宅があり、すでに朝ドラファンにとっては“なじみの場所”だったのだ。

 炭坑跡地近くにある飯塚市歴史資料館では現在、写真展が開催されている(2016年3月28日まで)。

「2012年11月は来場者が1895人だったんですが、『花子とアン』終了後の2014年11月は4055人、2015年の11月は3979人と倍増です。2014年にはNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の舞台にもなっていたので、その効果もありました。

 炭坑ブームというか、八幡製鉄所が世界遺産になったこともあって、今、炭坑が見直されているのを感じます。ツアーで団体のお客さんが来ることもあって、企画展をやることになったんです」(館長の嶋田光一さん)

 それでも、地元であさは“無名”だった。

「夫の広岡信五郎が炭坑を買収したっていうのは知っていたけど、奥さんが来ていたとは知らなかった。

 テレビを見てると、実際の時代とは少しズレがあるみたいだね。『花子とアン』のときみたいに家とかがないから、資料館以外見るところがなくて、それなのにわざわざたくさんの人が来るから、朝ドラはやっぱりすごいね」(地元のタクシー運転手)

 実は、資料館以外にも“見どころ”はある。それは潤野炭坑跡地の石碑だ。朝ドラが始まるまで、地元の人も知らなかったというくらい、ひっそりと佇んでいる。

「ドラマが始まる前に初めて知った。高校の敷地内にあるので、勝手に入って写真を撮ったりする人がいるみたいで、たまに見かけます。目が合うと少し気まずい顔をしてるね。他にも何か出てこないかなと探していたみたいだけど、残念ながら何も出てこなかったようですね(笑い)」(地元住民)

※女性セブン2016年1月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
中川翔子インスタグラム@shoko55mmtsより。4月に行われた「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2025」には10周年を皆勤賞で参加し、ラプンツェルの『自由への扉』など歌った。
【速報・中川翔子が独立&妊娠発表】 “レベル40”のバースデーライブ直前で発表となった理由
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
〈一緒に働いている男性スタッフは彼氏?〉下北沢の古着店社長・あいりさん(20)が明かした『ザ・ノンフィクション』の“困った反響”《SNSのルックス売りは「なんか嫌」》
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
「仕事から帰ると家が空っぽに…」大木凡人さんが明かした13歳年下妻との“熟年離婚、部屋に残されていた1通の“手紙”
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
《“美女すぎる”でバズった下北沢の女子大生社長(20)》「お金、好きです」上京1年目で両親から借金して起業『ザ・ノンフィクション』に出演して「印象悪いよ」と言われたワケ
NEWSポストセブン
奈良公園で盗撮したのではないかと問題視されている写真(左)と、盗撮トラブルで“写真撮影禁止”を決断したある有名神社(左・SNSより、右・公式SNSより)
《観光地で相次ぐ“盗撮”問題》奈良・シカの次は大阪・今宮戎神社 “福娘盗撮トラブル”に苦渋の「敷地内で人物の撮影一切禁止」を決断 神社側は「ご奉仕行為の妨げとなる」
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
《“手術中に亡くなるかも”から10年》79歳になった大木凡人さん 映画にも悪役で出演「求められるのは嬉しいこと」芸歴50年超の現役司会者の現在
NEWSポストセブン
花の井役を演じる小芝風花(NHKホームページより)
“清純派女優”小芝風花が大河『べらぼう』で“妖艶な遊女”役を好演 中国在住の実父に「異国まで届く評判」聞いた
NEWSポストセブン
第一子を出産した真美子さんと大谷
《デコピンと「ゆったり服」でお出かけ》真美子さん、大谷翔平が明かした「病院通い」に心配の声も…出産直前に見られていた「ポルシェで元気そうな外出」
NEWSポストセブン
2000年代からテレビや雑誌の辛口ファッションチェックで広く知られるようになったドン小西さん
《今夏の再婚を告白》デザイナー・ドン小西さんが選んだお相手は元妻「今年70になります」「やっぱり中身だなあ」
NEWSポストセブン