日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
高市早苗首相(64)が日本初の女性総理となって早2か月が経とうとしている。「台湾有事は存立危機事態になりうる」との発言をきっかけに、日中関係に緊張が走っている真っ最中だが、国民からの期待は依然高いようだ。報道各社による11月の世論調査では6~7割と、発足直後とおおむね変わらない支持率をキープしている。
SNSを中心に、高市首相のことを親しみを込めて“サナ”と呼び、同じバッグなどを求める“サナ活”も盛り上がっている。高市首相も12月9日の衆院予算委員会で、「いわゆるサナ活の話は聞いています」として、「もし若い方々が政治に興味を持つきっかけになれば、とても嬉しいと思います」と述べた。
もともと高市首相はバブル末期、『こだわりTV PRE★STAGE』(テレビ朝日系)という深夜番組のキャスターとして世に出た。1992年に参議院議員選挙に無所属で初出馬するも落選。翌1993年に初当選を果たし、現在に至る。
若い頃からファッションにはこだわりがあったようだ。元全国紙政治部記者が回想する。
「初出馬のとき、選挙事務所の会議で、“華やかなタレントとしてのイメージがあるぶん、女性有権者の反感を買うのではないか”と心配され、事実上の“ミニスカ禁止令”が出たそうです。高市氏自身は、自分らしいスタイルを貫きたかったようですが、多くのスタッフの意見ということで従わざるをえなかった。
自分を曲げて、ひざ丈以上の長さのスカートかスラックスを履き、ハイヒールを封印して選挙活動を行ったものの、地味な服装が良い方向に働いた手応えもなく、2回目の選挙からは好きな服を着るようになりました。
大きめのイヤリングという、若手政治家としては攻めたアクセサリーも身につけていましたね」
