中谷にとって渡部と交際していた15年は大きな意味を持つ。20代半ばから40才まですべてを捧げてきた。結婚も出産も、渡部と──という思いもあっただろう。しかし一方で、渡部も母の介護を抱え「なぜこのままの関係ではいけないのか」「今は考えられない」と頑なになっていった。

「中谷さんはよくも悪くも昔気質の女優というか、何事にもキチンと線引きするタイプ。子供が成人したら結婚しようという約束の時が近づいて、ふたりの関係をこのままなあなあにするのではなく、どうにか結論を出そうとした。それは40才になるという女性にとっては当然、切実な問題ですから。でも渡部さんにはそれが重荷になってしまった。もう溝が埋まることはありませんでした」(前出・芸能関係者)

 その最中、渡部とA子さんのデートを知った中谷。昨年8月、ふたりは別れを決めた。

「一緒に住んでいた部屋の荷物もすべて整理したそうです。中谷さんもそれまでに悩み抜いていたんでしょうね、最後はどこかスッキリしていたようでした。その後、お母さんの介護をする渡部さんを支えたのがA子さんだった。昨年秋にはお店をやめて、自分の子供の面倒も見ながら、渡部さんの身の回りにも細やかに気を配っていたようです。最近、渡部さんはお母さんの介護が一息ついて、A子さんに“落ち着いたら一緒になろうか”とプロポーズした。時期は未定だそうですが、双方が周囲に結婚するつもりだと話しているようです」(前出・芸能関係者)

 15年愛は意外な結末を迎えた。人の気持ちはどうにもできないが、断腸の思いで別れを決めてすぐに、別の女性とのスピード再婚を知る――このニュースが報じられた日、中谷はひとり六本木ヒルズにいた。帽子やマスクをすることなく、黒いコートを身にまとい、まっすぐに前を見て歩いて行った。

※女性セブン2016年3月10日号

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