「高橋監督はことあるごとに尾花さんや村田さんに指導を受けているし、彼からも“どうすればいいすかね?”と不安げな顔で相談している。もともと現役時代から、監督の原(辰徳)さんに“ヨシノブは優柔不断”と指摘されていた性格だから、即断即決できるわけがない。だから投手交代や代打もタイミングが遅れてしまうんです。
たとえば、3月21日の西武とのオープン戦でも、8回無死二塁で村田修一にバントさせるかどうか悩んでいるうちにサインを出せなかったし、その後1死満塁のチャンスになって左腕投手と左打者の対戦になった時も、右の代打を出すか悩んで、結局間に合わなかった」(全国紙巨人番記者)
開幕からの連勝時、スポーツ紙各紙は「動かない由伸采配が的中」ともてはやした。だが実際は「動けなかった」というのが真相のようだ。開幕戦では8番の捕手・小林誠司に代打を出さなかったことがタイムリー安打につながったが、結果オーライだったのである。
「一事が万事伝言ゲームですから大変。選手へのサイン伝達は村田コーチの役目なんですが、開幕第3戦では6回裏のバント失敗後、高橋監督が村田コーチに“ヒッティング”と口頭で作戦変更を伝えたのが全国ネットで映し出されてしまった。相手のヤクルトにもバレバレでしたね(笑い)」(スポーツ紙記者)
※週刊ポスト2016年4月15日号