村田修一一覧

【村田修一】に関するニュースを集めたページです。

投手としてだけでなく、打者としても活躍した関根潤三さん(写真:時事通信フォト)
関根潤三さん 沢村栄治との出会いから始まった野球人生
 現役時代は近鉄、巨人などでプレーし、引退後は広島と巨人でコーチ、大洋とヤクルトで監督を務めた関根潤三さんが4月9日、老衰のため亡くなった。93歳だった。関根さんは2リーグ分裂の昭和25年に近鉄パールスに入団。実は、あの伝説の大投手の一言がプロの世界に足を踏み入れるキッカケとなっていた──。(文中敬称略、名前は当時) 昭和18年、日大三中(現・日大三高)が多摩川の巨人合宿所近くの河川敷で練習していると、どてら姿で下駄を履いた沢村栄治がやってきた。打撃練習をしていた関根が「いいところを見せてやろう」と快音を連発すると、沢村が声を掛けた。〈「きみ、素質があるよ。しっかりがんばりなよ」沢村さんは、私の肩にぽんと手を置くと、そう言った。日本一の大投手から、素質があると言われたのである。「よし、真剣に野球にとりくもう、そして六大学のどこかに入って……」(中略)この日の沢村さんのひと言がなかったならば、私の人生は大きくかわっていたかもしれない〉(平成2年8月発行 関根潤三著『一勝二敗の勝者論』佼成出版社) 藤田省三監督率いる法政大学に進んだ関根は根本陸夫とバッテリーを組み、東京六大学リーグで通算41勝30敗、防御率1.96の成績を残した。卒業を間近に控えた昭和24年秋、アメリカから来日した3Aのサンフランシスコ・シールズが日本のプロ野球チーム(全日本選抜、東軍、西軍、巨人)、日本に駐留していた極東空軍、全陸海軍と対戦。10試合を終えて9勝1敗となり、最後の一戦は藤田監督の指揮する六大学選抜チームと行なった。そこに関根もメンバーとして名を連ねた。 先発を任された関根は、初回にいきなり2点を失ってしまう。精鋭を集めた六大学選抜唯一の試合であり、この時点で交代になってもおかしくなかった。しかし、藤田監督は続投を命じる。意気に感じた関根は立ち直り、2回以降ゼロを並べた。延長13回に2点を失って4対2で敗れるも、このシリーズで日本人唯一の完投を遂げ、あの沢村栄治と同じようにアメリカチームとの対戦で脚光を浴びた。関根は自伝で、こう感謝を述べている。〈こいつは今の失敗を反省し、2回以降きちっと抑えてくれるだろう――。藤田監督は、そう確信したからこそ、私を続投させたのであろう。「部下への信頼」を私は感じたのである。藤田監督は顔色ひとつかえない。よし、それだけ信じられているのだったら、おれも〉〈この日の試合で、私が1回半ばで交代させられていたら、おそらく私はまったくちがった人生を歩んでいたにちがいない。すでに企業への就職もほぼ内定していたのだから〉(前掲『一勝二敗の勝者論』) 関根は2リーグ分裂の昭和25年、藤田が監督に就任した近鉄パールスに入団。16年間の現役生活で投手、打者の両方でオールスター出場という偉業も成し遂げ、昭和40年限りで引退した。 指導者に転身すると、何人ものスラッガーを育てた。昭和45年、広島の打撃コーチになると、山本浩二や衣笠祥雄などを我慢強く鍛えた。衣笠はこう振り返っている。〈ナイター終わって11時から、合宿所にいる選手は全員、関根さんに30分ぐらいバットスイングを見てもらって、順次声かけてもらって上がれるんです。ある日、あんまり打てないんで、憂さ晴らしに飲みに出たら3時過ぎになっちゃって。そしたら関根さんはロビーにいらっしゃいました。「叱られる」と思ったら、怒らなかったですね。「やろうか」って、たったひと言。(中略)当時、23歳です。諭し方って、怒るだけじゃないんだというのを初めて覚えました。こたえましたね。あれ以来、そういうことをしなくなりましたから〉(平成22年2月15日・朝日新聞) 鉄拳制裁も珍しくなかった時代、関根は選手を信じ、淡々と振る舞うことで自覚を促した。衣笠は昭和45年10月19日から昭和62年に引退するまで、2215試合連続出場という当時の世界記録を樹立し、日本歴代7位タイの504本塁打を放った。 大洋・関根監督時代の1982年から1984年まで主軸を張った田代富雄は、関根の指導法をこう語っている。〈くすぐり方がうまかった。選手を怒ったり、何かを押しつけたりせず、くすぐってその気にさせるんだよ。自分が選手を教える立場になったとき、最初に思い出したのも関根さんのやり方だったな〉(2013年9月発行 赤坂英一著『最後のクジラ 大洋ホエールズ 田代富雄の野球人生』講談社) 1987年、関根はヤクルトの監督に就任すると、有望株の広沢克己をこう勇気づけた。〈「お前、力はある。がんばれよ」と言ったとき、広沢は目を生き生きとさせた。もとより、私は、沢村さんとは比べようもない平凡な人間だが、このときの広沢の表情、私はそこに、少年時代の私自身の姿を見る思いがした〉(前掲『一勝二敗の勝者論』) 田代も広沢も関根監督時代にシーズン100三振を記録したが、通算で田代は278本、広沢は306本ものアーチをかけ、ファンを魅了した。沢村栄治や藤田省三から感じ取った“上に立つ人間の在り方”を実践し、多くの名選手を輩出した関根はこう言っている。〈「あいつはおれが育てた」と言う監督やコーチがいるでしょ。そんなに簡単に育てることはできないよ。ちゃんとした選手は、放っておいても自分で練習して育つの〉(平成26年7月17日 サンケイスポーツ)〈午前3時頃に戻ってきた衣笠をつかまえて、朝まで素振りさせたという話があるって? もう忘れちゃったよ。僕は現役時代、「朝帰りの潤ちゃん」で有名だったのにねえ(笑)。一生懸命だったんだね、お互いね〉(平成26年7月12日 サンケイスポーツ) 沢村栄治や藤田省三のスピリットを関根が受け継いだように、関根に導かれた田代富雄が、多村仁志、金城龍彦、村田修一らの好打者をを育て上げるなど“名伯楽”と呼ばれ、その教えを後世に伝えている。亡くなっても、“粋な男”関根潤三の魂はこれからも野球界で生き続ける。■文/岡野誠:ライター。本人や関係者への取材、膨大な資料などから解き明かした著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)は『本の雑誌』2018年ノンフィクション部門ベスト10入り。巻末資料では田原の1982年、1988年の全出演番組(計534本)を視聴率やテレビ欄の文言などと掲載。『ザ・ベストテン』の緻密なデータもある。
2020.04.11 16:00
NEWSポストセブン
原巨人「日本シリーズ惨敗」の原因、森祇晶氏が語る
原巨人「日本シリーズ惨敗」の原因、森祇晶氏が語る
 監督復帰1年目にして5年ぶりのリーグ優勝、日本シリーズ進出を果たした巨人・原辰徳監督も日本シリーズでは無残な4連敗。「かつての巨人軍にあった底力が感じられない」と嘆くG党は少なくない。そうした思いを最も抑えられずにいるのが、錚々たる巨人軍OBたちだ。「首脳陣の判断力と分析力が足りなかった。日本シリーズ惨敗の原因はこれに尽きる」 そう語るのは、V9時代の正捕手・森祇晶氏(82)だ。現役引退後は西武の監督としてリーグ優勝8回、日本一6回の偉業を成し遂げた名将である。「短期決戦では、選手の好不調を見極めて起用法を判断しなければならない。実績があっても調子が悪いピッチャーは使ってはいけない。その判断を誤ると取り返しがつかないことになる。 今季の巨人は正捕手が固定できなかったと言われますが、キャッチャーだけの責任ではない。首脳陣が相手をよく分析し、不調で眠っている選手を絶対に起こさないこと。小林(誠司、30)と大城(卓三、26)のどちらがマスクをかぶろうと、ソフトバンクを分析しきれていなかったことが問題です」 プロ野球史上唯一となる2度の代打逆転サヨナラ満塁本塁打を放つなどV9時代に“代打男”と呼ばれ、引退後は中日、ロッテ、西武のコーチを歴任した広野功氏(76)も、首脳陣に疑問を呈した。「坂本(勇人、30)と丸(佳浩、30)の不調が痛手だったが、2人ともペナント終盤からフォームのバランスを崩していました。とくに坂本は好調時とトップの位置がまるで違っており、日本シリーズまでに修正できなかった。シーズンを通して見ているコーチが気づいてやらなければいけないのに、何をしていたのか。日本シリーズ直前に村田修一を二軍から一軍打撃コーチに昇格させたが、ペナントを見ていない彼に修正できるわけがありません。 私が西武のコーチだった時代は、森祇晶・監督が日本シリーズ直前に、本塁打のタイトル争いで大振りになっていた秋山(幸二)、清原(和博)、デストラーデのフォーム修正を私に指示しました。原巨人にそれだけの準備があったか。原監督以下コーチ陣の意識改革が必要でしょう」※週刊ポスト2019年11月22日号
2019.11.11 07:00
週刊ポスト
今オフもFA補強を狙う巨人、プロテクトから外れるのは誰?
今オフもFA補強を狙う巨人、プロテクトから外れるのは誰?
 今年のプロ野球は日本シリーズでパ・リーグ2位のソフトバンクがセ・リーグ1位の巨人を倒して、日本一に輝いた。それから1週間も経たないうちにFA(フリーエージェント)戦線へと話題が移っている。毎年のように、FAで名乗りを上げる巨人は、ロッテ・鈴木大地、楽天・美馬学の獲得に乗り出す意向を示している。野球担当記者が話す。「阿部慎之助の引退などもあって層の薄くなった巨人は、内野ならどこでも守れる鈴木大地は是が非でも欲しい選手でしょう。外国人選手は計算が立ちにくいし、日本シリーズで若手の経験不足も露呈した。彼らが本当にレギュラーを張れる選手なら、鈴木大地との競争に勝てるはずです。かつては、落合博満や広澤克実、清原和博と他球団の4番が移籍してきて、居場所を失った若手選手もいましたが、その時とはワケが違うと思います」(以下同) 鈴木は2年目の2013年から今年まで7年連続140試合以上に出場し、うち5回は全試合出場を果たしている。「『うまい選手はいらない、強い選手がほしい』と公言する原辰徳監督にとって、理想の選手の一人でしょう。今年、切り込み隊長として期待した吉川尚輝は開幕早々、ケガで離脱。セカンドは吉川尚のほかに若林晃弘、山本泰寛、田中俊太、増田大輝、吉川大幾と6選手がスタメンに名を連ねましたが、決め手に欠けた。ショートの坂本勇人も腰に爆弾を抱えていますから、内野をどこでも守れる鈴木大地は巨人にとって貴重な戦力になります」 楽天の美馬学は2013年、巨人との日本シリーズでMVPを獲得している。今期の推定年俸は6500万円で、人的補償が必要なBランクとみられているが……。「今年1年間ローテーションを守り、過去4年で30勝を挙げている実績は魅力でしょう。日本シリーズでルーキーの高橋優貴や戸郷翔征が投げたように、巨人の投手陣の層は決して厚くない。補強に走る気持ちはわかります。 とはいえ、かつてFAで西武から獲得した野上亮磨が思うような活躍ができていない現状もある。美馬にしても楽天時代のように活躍できるかどうかは未知数です。プロテクトできない選手の伸びしろを考えた上で獲得するかどうか熟考すべきでしょう」 野上の人的補償で西武に移籍した高木勇人は結果を残せず、今年限りで自由契約になったが、過去に巨人から人的補償で出て行った選手が活躍するケースもある。2012年、村田修一の代わりにDeNAに渡った藤井秀悟はチーム2位の7勝を挙げた。最も活躍したのは、2014年に大竹寛の代わりに広島に移った一岡竜司だろう。その年に31試合に登板し、防御率0.58と好成績を残し、2016年からの広島の3連覇に中継ぎとして大きく貢献した。他にも2017年に山口俊の代わりにDeNAに行った平良拳太郎は昨年、今年と2年連続5勝を挙げ、先発の一角に食い込もうとしている。 一岡という開花直前の若手を失った反省を踏まえて内海哲也、長野久義というベテランをプロテクトから外した昨年、西武と広島に持っていかれ、内外から疑問の声が挙がったという苦い経験もある。「たしかに2人は今年活躍できませんでしたが、生え抜きのベテランを失うことはファン離れにも繋がるし、フロントもできるだけ避けたいと思っているでしょう。昨年の例があるため、今年は知名度の高い選手を守りにいきたくなる。ただ、澤村拓一のようなベテランをプロテクトすれば、伸び盛りの若手全員を守れるわけではなくなる」 仮に巨人が鈴木大地と美馬を獲れば、人的補償で2人の選手を失う可能性がある。他球団が獲得したくなるような選手で、プロテクトを外れそうなのは誰か。「開幕投手経験がありながら伸び悩んでいる宮國椋丞は、来年28歳を迎えますし、現在の投手陣を見ると、プロテクトから外れる可能性は考えられる。また、今年のシーズン途中に日本ハムから獲得した藤岡貴裕は生え抜きではないうえに、30歳という年齢もあるので、どう評価されるか。移籍後、藤岡は1軍登板こそなかったが、ファームでは4勝を挙げ、安定感のある投球を見せていました。若手とは言えない年齢ですが、野村祐輔(広島)、菅野智之(巨人)とともに『大学ビッグ3』と呼ばれた逸材が開花する可能性もないとは言えない」 今年、活躍の場が少なかった選手たちの伸びしろとFA選手の力量を、総合的に考えた上でどう判断するかがポイントとなる。「過去の人的補償で、巨人のファームには他球団に行けば、十分戦力になる投手が沢山いると証明されている。美馬が山口俊のように先発の格になってくれれば申し分ないですが、年5~6勝しか挙げられない可能性もある。その場合、人的補償で選手を失うリスクも考える必要があるでしょう。美馬は来年34歳で、あと何年、先発ローテーションを守れるかわからない。FAに頼るのではなく、高田萌生などこれから伸びそうな若手に期待するという選択肢もあります」 毎年のようにFAで戦力補強を狙う巨人だが、そこには人的補償という厄介な問題がついてまわるようだ。
2019.10.30 07:00
NEWSポストセブン
巨人と阪神は対照的、プロ野球選手の引退時やその後の処遇
巨人と阪神は対照的、プロ野球選手の引退時やその後の処遇
 阪神・鳥谷敬(38)や中日・松坂大輔(39)など、一時代を築いたプロ野球選手たちが進退を迫られているが、少数精鋭の選手のなかでも、「引き際を自分で決められる選手」は一握りだ。 鳥谷については、谷本修・球団本部長が「タイガースのスターとして現役生活を終えてもらえないか」と事実上の“引退勧告”を通達。現役続行を希望する鳥谷は、ロッテ、中日など他球団への移籍も取り沙汰されている。阪神の元球団社長・野崎勝義氏はこう語る。「鳥谷君を含むベテランは“まだやれる”と思っていますが、70人の登録枠や若手の育成など、球団の構想で押し出される選手はどうしても出てくる。プロの世界ですから、そうした側面は仕方ない。 もし鳥谷君が移籍して現役を続ければ、功労者でありながら球団とは少し距離ができてしまうでしょうね。本来なら引退試合を用意したうえでコーチ打診などをするのが筋ですが、他球団で現役を続ける選手にはそれができない。鳥谷君は功労者としての待遇にふさわしい選手なのですが……」 引退時やその後の処遇は“球団によって対応が異なる”という側面もある。阪神生え抜きとして初の2000本安打を達成し、鳥谷に抜かれるまで球団最多安打記録を保持していた名球会・藤田平氏は、「鳥谷の件は“お家騒動の阪神”らしい」と指摘する。「僕も引退試合をやってもらっていないんですよ。現役を続けるつもりで秋季キャンプに参加したら、安藤統男・監督からいきなり『専任コーチになってほしい』と要請を受けた。もう全日程が終わっているので引退試合ができなかったんです。 当時は『阪神でユニフォームを脱いだ方がええやろな』と思って引退の道を選びましたが、今のようにFAやトライアウトの制度があったら、試してみたいと思ったやろうね。誰でも、それほど現役を続けたいもんなんです。 鳥谷も続けたいならやればいいし、阪神一筋で終えたければ辞めればいいと思う。ただ、コーチや監督をやってみたいなら、球団の言うことを聞いた選手のほうが引退後は幸せになっているんちゃうかな」 一方、「引退後の保証が手厚い」とされるのが巨人だ。「巨人はFA移籍の条件として、引退後のコーチ就任やスカウト、アカデミーの指導者などの“再就職先”が用意される。現コーチ陣の村田修一、杉内俊哉、片岡治大らも“外様の再就職組”です。また、巨人や中日のようにマスコミを親会社に持つ球団は、引退後に系列の新聞や放送局の評論家への道も開ける」(スポーツジャーナリスト) その巨人では、長嶋茂雄・終身名誉監督の「我が巨人軍は永久に不滅です」の引退スピーチはあまりに有名だが、その裏では辛酸を舐めた選手もいた。「長嶋と一緒に引退した選手に、V9を支えた正捕手の森昌彦(祇晶)氏、名ショートだった黒江透修氏らもいたが、長嶋氏を送る側になって引退セレモニーでベンチ前に整列していた。引退時も、スーパースターの“引き立て役”にされてしまった」(スポーツ紙編集委員)※週刊ポスト2019年10月4日号
2019.09.24 07:00
週刊ポスト
「外様組コーチは巨人の伝統を知らない」と広岡達朗氏批判
「外様組コーチは巨人の伝統を知らない」と広岡達朗氏批判
 原辰徳新監督(60)を迎え、2019年シーズンを迎える読売巨人軍。1月18日、巨人は一軍打撃コーチの後藤孝志(49)が外野守備コーチを兼任、金城龍彦(42)、村田修一(38)、堂上剛裕(33)、秦真司(56)の各ファームコーチも、打撃と守備のコーチを兼任するという発表をした。異例の兼任コーチ増加である。巨人OBでヤクルトと西武を率いて日本一3度の名将・広岡達朗氏(86)が、原巨人へ直言する。 * * *“球界の盟主”と呼ばれる巨人はリーグ優勝は当たり前で、日本一を求められる。そういった巨人の精神を若い頃から知っているコーチが教えないといけない。にもかかわらず、ファームでコーチを務めるのは、杉内(俊哉投手コーチ、38)や村田、金城といったFAでやってきた外様組。若手時代を、他球団で過ごしたコーチたちです。 当然、巨人の伝統などを知っているわけがない。二軍の練習で笑顔を見せるなんてありえません。FAの時に約束手形を切ったようなコーチではダメなんですよ。 しかも、今はすぐにビッグネームを引き抜く。コーチの無能さをさらけ出しているようなものです。自前で育てられないから、外から獲ってこないといけなくなる。1人の選手を育てれば、そのポジションで10年は使えるんですよ。 私がコーチなら“FAやメジャー帰りの選手は要りません”と拒否します。“この選手を一流に育てます”と、胸を張って言えるコーチがいないのが信じられない。戦力補強に賛成するコーチがいるとしたら、それは、自分が教えなくて済むからじゃないか。──キャンプインすれば、各球団の動向が連日報じられる。 巨人の兼任コーチたちが、どんな指導を見せてくれるか楽しみだよ。たいした仕事もできないのか、それとも、私が“誤りだった”と頭を下げなければいけないほど能力があるのか。実際に見ないとわからない。 巨人の将来を考えれば、今シーズン終了後に私が謝罪する結果になるのが一番。“それ見たことか!”とならないことだけを願っています。※週刊ポスト2019年2月8日号
2019.01.29 07:00
週刊ポスト
広岡達朗氏(86)「原巨人は信念のないコーチばかりの布陣」
広岡達朗氏(86)「原巨人は信念のないコーチばかりの布陣」
 5年ぶりのリーグ制覇を目指す巨人は、原辰徳新監督(60)を迎え、50億円規模の大型補強を敢行した。同時に、コーチ陣の顔ぶれも大きく変わった。その“起用法”を、球界のご意見番にして、ヤクルトと西武を率いて日本一3度の名将・広岡達朗氏(86)が、厳しく叱責する──。 * * * かつて、王貞治の育成を任された荒川博コーチは、川上哲治監督が王に声をかけようとした時でさえ、“打撃コーチは私です。口出しをしないでください”と追い返したものです。それくらい、コーチは1人の選手の育成に命を懸けていた。 それに応えるように、選手も命懸けでひとつのポジションを取ろうと努力、研究するんです。そんな巨人の育成の伝統は、残念ながらもう消えてしまったのかもしれません。──1月18日、巨人は5コーチの「役職追加」を発表した。一軍打撃コーチの後藤孝志(49)が外野守備コーチを兼任し、金城龍彦(42)、村田修一(38)、堂上剛裕(33)、秦真司(56)の各ファームコーチも、打撃と守備のコーチを兼任する。 もともと、元木大介(47)も一軍の打撃と内野守備の兼任コーチなんだろう? どのコーチがどの選手にどんな指導をするのか。どうやって境界線を決めているのか聞きたいね。これじゃあ無責任すぎますよ。 本来、コーチが1人の選手を教えている時に、横から別のコーチがアドバイスをしてはダメ。選手のことを考えるなら、あちこちから指示が出るなんてあってはいけないんです。気がついたことを誰でも指導できるのは合理的に見えるかもしれないが、選手が混乱するだけ。特に最近の若い世代はみんな素直だから、一度迷うとスランプから脱け出せませんよ。◆信念のない布陣──原巨人では、元木コーチとともに“新入閣”した宮本和知投手総合コーチ(54)も、プロ野球での指導経験がない。ファームに目を向けても、杉内俊哉投手コーチ(38)や村田氏は昨シーズン限りで引退したばかり。金城氏や堂上氏などの“兼任組”も、コーチとしての経験値は少ない。 コーチという仕事も“技術”が必要です。ノックだけなら誰でもできます。でも、足さばきや捕球姿勢、守備範囲はどこまでかを把握するなど、見るべきポイントがある。こうしろ、ああしろというだけでなく、“君は素晴らしい素質と才能をもっているけど、俺のアドバイスを聞けばもっと上に行けるぞ”と言ってやる気を出させる。それがコーチの役目です。残念ながら、今の巨人にそういうコーチは見当たらない。兼任で1つの仕事に集中できない環境では、コーチとしての成長も望めません。 コーチを育てるのは監督の仕事だが、原監督1人で、これだけの人数の面倒を見るのは難しいでしょう。むしろこの顔ぶれを見ると、原監督の意のままに動くコーチばかり集めただけじゃないか。自分が何を言っても許される、信念のないコーチばかりの布陣にしているように見えてならない。 私がヤクルトや西武で監督をしていた時は、コーチ陣が自分の意見をしっかり口にし、時にはケンカするくらいの勢いでした。それを監督がまとめる。プロの集団とは、そういうものでしょう。 昨年の監督就任時、「永久に監督ができるわけではないのだから、いいコーチ、後継者を育てたほうがいい」と電話した。原監督は「わかりました」と言っていたのだが……。 こんなコーチ陣だと、原監督が退任した後には何も残りませんよ。※週刊ポスト2019年2月8日号
2019.01.28 16:00
週刊ポスト
巨人自主トレ派閥に異変 阿部は韓国選手と、坂本は新派閥
巨人自主トレ派閥に異変 阿部は韓国選手と、坂本は新派閥
 2月1日のキャンプインを控え、新シーズンに向けた自主トレにも徐々に熱が入ってきた。しかし、今オフに「総額50億円」ともいわれる大補強に走った巨人から、早くも“不協和音”が漏れ聞こえてきている──。 万全なキャンプインを迎え、シーズンで活躍するためには、自主トレがカギを握る。だが、原辰徳新監督(60)を迎え、4年連続V逸からの巻き返しを図る巨人では、大型移籍が相次いだことで「自主トレ」に思わぬ“歪み”が生じている。 今オフ、内海哲也(36)と長野久義(34)が、巨人にFA移籍した炭谷銀仁朗(31)と丸佳浩(29)の人的補償としてそれぞれ西武と広島に移籍した。「長らく投手陣の兄貴分を務めてきた内海は、巨人の若手投手を引き連れて毎年自主トレを行なってきた。今年も、今村信貴(24)と大江竜聖(20)を連れて奄美大島に行っています。西武のベテランが巨人の若手の面倒を見ていることになりますが、内海の移籍前から一緒に自主トレするのは決まっていたことだそうです。若手もいきなり“新しい兄貴分”は見つけられませんからね」(スポーツ紙記者) もともと、内海は阿部慎之助(39)率いる一大グループ「阿部組」で自主トレを行なってきた。「坂本勇人(30)と長野が阿部に誘われてグアムで合同自主トレを始めたのをきっかけに結成され、内海ら投手陣も加わるようになった。山口鉄也(35)や小山雄輝(30)、宮國椋丞(26)らは、肉体や技術面だけでなく、メンタル面でも内海からたくさんのアドバイスを受けていた」(同前) 原監督の下でV3(2012~2014年)を達成した頃の話だ。 自主トレは、チーム内人脈の変遷の映し鏡ともいえる。その後、坂本と長野は中堅に差しかかった2016年から阿部組を離れ『サカチョー組』で村田修一(38)や岡本和真(22)らと自主トレをするようになった。 阿部は翌2017年に「捕手としての経験をすべて小林(誠司、29)に伝える」と公言し、丸坊主になった小林とともに「新阿部組」としてグアムに乗り込んだ。メディアも大きく報じたが、わずか1年で解散。 そして今オフ、阿部はグアムで自主トレに励んでいる。だが、これまで阿部に教えを請うてきた巨人の若手選手の姿が見られない。「韓国・斗山のパク・セヒョク捕手、女子野球日本代表の金満梨々那捕手と異色の合同自主トレです。 4年ぶりの捕手復帰を宣言し、小林をはじめ巨人の若手選手たちはライバルだという思いが強くなった結果なのか、“ひとりぼっち練習”を貫いている。生え抜きで年齢の近い内海や長野はいなくなってしまいましたからね」(同前) 内海と長野の流出は、長期的に見ても致命的な問題になりかねない。「若手の成長もそうだが、今後の“組閣”にも影響します。阿部は当然“ポスト原”の最有力候補ですが、その時にコーチとしてサポートすることを期待されていたのが、若手の面倒見が良く人望がある内海や長野だった。特に同一リーグの広島は、この先、阿部監督時代になったときにまで“広島優位”を保つ目的もあって、長野を獲得したのだろう」(在京球団関係者)◆菅野さんのオゴリだけど…… かつての阿部や内海の役割を担うのが坂本と菅野智之(29)だ。「『サカチョー組』も長野が広島に移籍したことで、坂本が“最大派閥”のトップに立った。 今年は吉川大幾(26)や北村拓己(23)と沖縄で自主トレをしている。坂本は“期待されて巨人に入ってきているので、技術も大事ですけど、考え方や心の持ちようも教えたい”とチームリーダーとしての意気込みを見せていた」(別のスポーツ紙記者) 一方の菅野も、毎年、何百万円もの費用を負担して後輩の自主トレにつきあっている。「負担は大きいが、連続して優勝を逃している責任をエースとして感じているからか、指導に熱も入ります。 ただ、昨年の同行メンバーだった畠世周(24)は自主トレ直後のキャンプで故障し、一軍復帰は9月だった。桜井俊貴(25)は一軍登板なし。もともと、菅野は群れるのを嫌うタイプです。それでも沢村賞投手と自主トレをしたいという声に応えて懸命に後輩の面倒を見ているのに、『チーム菅野』から活躍する若手投手が出てこない」(同前)※週刊ポスト2019年2月1日号
2019.01.22 07:00
週刊ポスト
丸佳浩はどうなる? 巨人FA選手は5月までの成績で明暗
丸佳浩はどうなる? 巨人FA選手は5月までの成績で明暗
 広島からFA宣言していた丸佳浩が巨人への移籍を表明した。丸は「野球人として環境を変えて一から勝負したいという気持ちが出てきた」と理由を述べ、11月30日の朝に原辰徳監督に電話で意思を伝えたという。1993年オフに導入されたFA制度で、巨人に移籍する選手は26人目となる。野球担当記者が話す。「20年前と比べれば、巨人への注目度は下がり、プレッシャーも軽減されているとは思いますが、未だに良くも悪くも話題に上る球団です。まして、同じセ・リーグでライバルの広島から巨人への移籍は、丸自身に大きな重圧を与えるでしょう」(以下同) これまで巨人でFA移籍元年にクリーンアップを任された1994年落合博満、1995年広沢克己、1997年清原和博、2000年江藤智、2007年小笠原道大、2012年村田修一という6選手の成績を参考に丸の来季を占ってみると、あるポイントが見えてくるという。「5月までにある程度の数字を残すか、チームが優勝を狙える位置に付けていること。これが、丸の来季のカギを握ると言っても過言ではありません。それほどスタートダッシュが肝心です」 6選手の5月終了時点の成績を振り返ってみよう。(西暦/選手名/打率/本塁打/チーム順位)1994年/落合/2割7分0厘/7本/首位1995年/広沢/2割1分7厘/4本/2位1997年/清原/2割2分9厘/7本/最下位2000年/江藤/2割5分0厘/11本/2位2007年/小笠原/3割3分6厘/14本/首位2012年/村田/2割7分5厘/4本/2位 小笠原のように個人もチームも状態が良ければ、その後の大崩れは考えにくい。実際、この年の巨人は5年ぶりのリーグ優勝を果たし、小笠原はMVPに輝いた。この時にも指揮を執っていた原監督は、丸に小笠原のような活躍を期待しているだろう。「2012年の村田は一見打っていないように思えますが、5月終了時で打撃成績10位に入っていました。この年は統一球でボールが飛ばなかったため、悪い数字ではなかった。チームも、首位・中日を2.5ゲーム差で追う2位。この年は阿部慎之助が打率と打点の2冠王を取っていますし、坂本と長野が最多安打を分け合った年。相手投手が他の打者へ神経をすり減らすため、村田へのプレッシャーが軽減された部分もありました」 1994年の落合は4月終了時点で2割2分、4本と打てていなかったが、チームが好調だったため、不調はかき消され、5月に盛り返している。2000年の江藤は4月終了時点で2割3分9厘、4本と好調からは程遠かったが、5月に7本塁打を放ち、途中チームが首位に立つ時期もあった。「2012年の村田と同じく、他の打者にも助けられた面もある。この年は松井秀喜ががっしりと4番に座り、マルティネスも猛打を奮い、高橋由伸もいた。それに加え、清原和博がケガで2軍生活を余儀なくされ、マスコミや世間からのバッシングを浴びていた。清原が江藤の隠れ蓑になっていた面もあった」 江藤は優勝を決めた9月24日の中日戦で9回裏に同点満塁弾を放つなど勝負強さを発揮。自身は4年ぶりに大台の30本塁打を超え、チームも6年ぶりの日本一に輝いた。 一方で、波に乗れなかった選手もいる。ヤクルトから移籍した1995年の広沢、西武から移籍した1997年の清原だ。「清原は自分が打てない上に、チーム状態も上がらなかった。シーズン前、ぶっちぎりの優勝を予想され、期待も大きかっただけに、全責任を背負い込む形となってしまった。シーズン終盤に復調して、32本塁打、95打点を挙げたが、序盤の打撃不振がチームの成績(最終順位は4位)に結びついたと見られてしまった」 広沢は4月終了時点で、2割7分4厘、3本と悪くない数字だった。しかし、5月に入って打撃不振に。チームはそれでも2位に付けていたが、首位・ヤクルトと5.5ゲーム差を付けられていた。「いちばん大きかったのは、4月から5月にかけて巨人がヤクルトに7連敗したことです。開幕2戦目、完封ペースだった桑田真澄が9回、飯田哲也へ危険球を投じてしまい、退場に。リリーフの橋本清、石毛博史が抑えきれずに逆転負け。これで流れがヤクルトに傾いた。自分が出ていったチームに負け続けると、責任も感じるし、心中穏やかにはなれない。広沢の例を見ると、古巣との直接対決も大きなポイントの1つになりそうです。 丸の場合、この6選手と比べると、走塁や守備でも大きく貢献できる。仮に打てなくても、その2つが不振を和らげてくれる。それは大きな利点です」 来年、巨人はマツダスタジアムでの広島戦から開幕する。2年越しで13連敗を喫するなど、巨人にとって相性の悪い球場だ。ジャイアンツ・丸の選手生活も、この日から始まる。来季の開幕カードは、ただの3連戦には留まらない重みがありそうだ。
2018.12.01 16:00
NEWSポストセブン
優良外国人・マギーが退団 巨人の判断は正しかったのか
優良外国人・マギーが退団 巨人の判断は正しかったのか
 はたしてこの判断は正しかったのか──。11月11日、読売系列のスポーツ報知がケーシー・マギーの今季限りでの巨人退団を報じた。今季、打率2割8分5厘、21本塁打、84打点という数字を残したが、来季37歳を迎えるという年齢も考慮に入れたうえで、巨人は契約しない方針を固めたという。野球担当記者が話す。「マギーは、成績以上にチームへの貢献度が高かった選手。昨年、一塁走者の重信が一度踏んだ二塁を踏まずに、一塁に帰塁してアウトになるという“三角ベース事件”を起こした時、ベンチでうなだれる重信に対して『人間なので間違えは誰しもがするものだ』と声を掛けたのが彼でした。他にも、マイコラス(現在はセントルイス・カージナルス所属)がマウンド上で審判の判定に不満を示したときには、『ガタガタ言うな!』と一喝したこともある。 本来はキャプテンである坂本勇人に求めたい役割ですが、今の巨人でフォローできる選手はマギーの他に見当たらない。数字以上に貢献度の高い選手でした。 またメジャーでの実績もあるベテランなのに、チーム事情でポジションを頻繁に代えられても、文句ひとつ言わない。セカンドでもサードでもファーストでも、安定した打撃を見せていました」(以下同) 外国人選手の貢献度を数字だけで図ることはできない。 1980年代、ムードメーカーとしてもチームを盛り上げたクロマティは最終年の1990年、2割9分3厘、14本塁打、55打点と成績が落ち込み、来季38歳という年齢も考慮されて、契約に至らなかった。クロマティと入れ替わる形で、翌年来日したブラッドリーは2割8分2厘、21本塁打、70打点の成績を残した。数字だけ見れば、ややクロマティを上回ったように見えるが、チームに溶け込めなかった印象だ。1989年の中畑清に続いて、クロマティというムードメーカーを失った影響は大きかったのか、この年の巨人は12年ぶりのBクラスに終わっている。 数字を見ても、今季のマギーの成績が悪かったかとは言えない。規定打席に達して2割8分5厘をマーク。21本塁打、84打点は岡本和真に次いで、チーム2位。25打席連続ノーヒットと不調が続いた時期もあったが、トータルで見れば貢献度は高かった。「問題はマギーを斬ったところで、それ以上の外国人選手を連れてこられるのかということ。2014年オフには、22本塁打を放っていたロペス(現・DeNA)を解雇。阿部慎之助の一塁コンバートに配慮した上での判断でしたが、阿部が開幕早々にケガで離脱すると、一塁を守るフランシスコを獲得。これが誤算で、拙守を連発し、結局わずか5試合で2軍行きに。1996年の開幕直後に解雇されたマントですら10試合出ています。一体、どんなスカウティングの上で獲得に踏み切ったのか疑問でした。 2011年には、2割7分9厘、23本塁打、73打点のラミレスを退団させて、ボウカーを獲得。ポストシーズンでは活躍しましたが、レギュラーシーズンでは打率1割台、3本塁打で1軍と2軍を行ったり来たり。シーズン途中に、エドガーを復帰させましたが、これも不発に終わりました。ラミレスは守備の問題もありましたし、この年はFAで村田修一を獲得して穴を埋めることができたので目立ちませんでしたが、優良外国人は連れてこられていません。 来季、仮に“第3の外国人”扱いで残留させたとしても、マギーは不満を漏らさなかったと思う。必ず、彼の力が必要になる時期が来たのではないでしょうか。そういう意味でも、今回のマギー斬りについては、疑問を持たざるを得ません」 はたして巨人の判断は正しかったのか、来季の成績がそれを証明してくれるだろう。
2018.11.13 16:00
NEWSポストセブン
巨人にFA移籍なら引退後も安心? 広島・丸の決断やいかに
巨人にFA移籍なら引退後も安心? 広島・丸の決断やいかに
 広島のセ・リーグ3連覇に貢献した丸佳浩(29)がFA宣言をした。巨人とロッテが獲得に名乗りを挙げ、広島も宣言残留を認めている。走攻守3拍子揃った中堅選手の行く末は、どうなるのか。 今年球団ワーストタイの4年連続V逸となった巨人は獲得資金に25億円を用意しているとも言われており、マネーゲームとなれば優位が予想される。 他球団で活躍したスター選手をFAで獲得する巨人の補強については、プロ野球ファンの間でも賛否あり、また過去には思うような活躍のできなかった移籍選手も少なくない。野球担当記者が話す。「FA制度ができた頃は巨人に行くと潰されるというイメージがあって、その後の扱いも良くないというイメージが強かった。例えば、1994年入団の落合博満は3年で追われるように、日本ハムへ移籍。1996年オフに清原和博がFA宣言したため、ポジションの被る落合は不要と判断されたのでしょう。その清原も、2005年に戦力外通告を言い渡された。1995年入団の広澤克実は、移籍5年目の1999年にはわずか16試合の出場に終わり、翌年から阪神へ。この3人のイメージが未だに根強く残っています。しかし、それはあくまで過去の話で、最近は印象が変わってきています」(以下、「」内同) 巨人は過去10年で12人をFAで獲得。現役を続ける5人と今季現役から退いたばかりの脇谷亮太を除けば、ほかの6人は引退後にコーチなどでチームに戻ってきている。 近年引退した金城龍彦、片岡治大、今季引退の杉内俊哉、村田修一は即ファームのコーチに就任。相川亮二も1年間の評論家生活を終えて、来季から1軍のバッテリーコーチを務める。「1990年代の反省か、巨人はFA選手を厚遇するようになっている印象です。巨人在籍のまま引退すれば、球団内でポストを与えるという約束を取り交わしているのかもしれません。また、2011年オフにFAで村田修一を獲得する際、人的補償でDeNAに移籍した藤井秀悟が引退すると、打撃投手として雇った。2005年オフ、豊田清の人的補償で西武に移籍した江藤智も2009年に引退後、翌年から今年まで巨人で打撃コーチなどで活躍しました。 2000年代以降は巨人在籍のまま引退する、もしくは自分の意志でチームを出ていかなければ、引退後も何らかポストが保証されるわけです」 一方で、巨人で現役生活を終えずに海外へ挑戦した前田幸長、野口茂樹、門倉健、FAで中日移籍を選んだ小笠原道大らは、引退後もチームに戻ってきていない。例外的に豊田清は戦力外通告の後に広島に渡ったが、投手コーチとして巨人に戻ってきている。「丸クラスの選手になれば、広島に残留すれば将来的な幹部候補であることは間違いない。ただ、実際に巨人から書面で引退後の約束手形を出されれば、心理的な影響はあるかもしれない。実際の例を挙げられれば、そこに嘘はないとわかる。同時に、巨人に縛られることを意味するわけでもありますが……」 現役生活を全うしてこその第2の人生だが、不安な将来のバックアップの保証をしてくれるとすれば、安心感につながることは間違いない。はたして丸の決断は──。(文中敬称略)
2018.11.10 16:00
NEWSポストセブン
ファミリーだらけ原巨人 「ファンケル内閣」と揶揄する声も
ファミリーだらけ原巨人 「ファンケル内閣」と揶揄する声も
 日本一奪還を目指す巨人の原辰徳・新監督の船出はサプライズだらけといっていい。プロ野球でのコーチ経験がない宮本和知、元木大介両コーチの抜擢だけではない。一軍は吉村禎章・打撃総合コーチの留任と2人のトレーニングコーチの配置転換以外、6人が新任で4人に指導者経験がない。大幅なテコ入れが図られたこの人事に、巨人番記者からは“ファンケル内閣”と揶揄する声があがる。「報知新聞社が主催する野球教室『ファンケルキッズメンバー』からきています。原さんが総監督を務める小中学生の軟式野球チームを対象とした野球教室で、講師陣には宮本、水野雄仁、元木、吉村、鈴木尚広・外野守備走塁コーチと一軍主要コーチ5人がメンバーに名を連ねています。 山口寿一オーナーからの監督就任要請直後の13日に行なわれた豊中市での野球教室ではそのうち4人が参加していて、ここでコーチ打診の声をかけたのではないかと囁かれているほどです」(巨人担当記者) 残る一軍のポストには後藤孝志・打撃コーチと相川亮二・バッテリーコーチが入閣した。「後藤コーチは入団時の目標で“原辰徳選手と一緒にスタメン入りすること”とコメントし、原監督に仲人をしてもらった間柄です。 相川コーチは原二次政権の2014年オフ、阿部慎之助を一塁へコンバートするため、原監督が熱望してFAで獲得した経緯がある。昨年、巨人を引退した際にコーチを打診されたが、経験不足を理由に断わっている。わずか1年で翻意したのは恩がある原監督だからだろう」(巨人OB) 二軍も「原ファミリー」がズラリ。今季限りで引退した杉内俊哉、村田修一のほか、木佐貫洋、堂上剛裕、藤村大介、片岡治大はいずれも2度の原政権で獲得した選手たちで揃って指導実績は乏しい。 野球教室、原政権でのFAやドラフト、仲人した後輩まで勢ぞろいした“原ファミリー内閣”だが、このオフに引退した「育成の星」である山口鉄也にはコーチの声がかからなかった。「原二次政権が育成ドラフトで初めて1位指名した選手で、三度の最優秀中継ぎ投手のタイトルを手にするなど原政権の功労者です。後輩選手からの人望は厚く、ブルペンの調整法も熟知している。間違いなくコーチとしてユニフォームを着ると思っていましたが……。球団は子供たちを指導するジャイアンツアカデミーのコーチを用意する意向のようですが、現役時代の結果に乏しい選手が就く役職で“コーチも育成からやれ”というメッセージに受け止められる」(スポーツ紙デスク) 山口本人はどう感じているだろうか。自宅に直撃するとインターホン越しで対応した。──アカデミーのコーチになられると。「まだ何も決まっていません」──コーチとして残られるのかと思っていましたが。「……」──スポーツ紙やテレビの解説をされる気持ちは。「まだ考えていません。今はゆっくりしたいので……」※週刊ポスト2018年11月9日号
2018.10.31 07:00
週刊ポスト
巨人で高年俸ベテラン勢リストラも 阿部が清原に見えてきた
巨人で高年俸ベテラン勢リストラも 阿部が清原に見えてきた
 巨人に光が差してきた。待ちに待った若い力が台頭してきたのだ。岡本和真(21)が “覚醒”し、開幕からわずか4戦で両リーグ最速となる10打点に到達。その時点では打率4割超の大爆発だ。岡本を筆頭に、2番セカンドの吉川尚輝(23)、立岡宗一郎(27)、中井大介(28)など、生え抜きの若手が台頭している。一方でそれは、高年俸のベテラン勢の“リストラ”にもつながってくる。 その先駆けは、昨秋に巨人から戦力外通告を受けた村田修一(37)だった。巨人担当記者が語る。「村田を放出したからこそ、岡本の出場機会が確保されるようになった。岡本自身は、自主トレに誘ってもらうなど村田から目を掛けてもらい兄貴分として慕っていたので、村田の放出で胸に期すものがあったようです。村田がつけていた背番号25を受け継ぎ、開幕前から“今年は二軍落ちするわけにはいかない”と気合いが入っていた。 その結果の大活躍ですが、皮肉なことに、それによってさらなる“ベテラン斬り”が加速しそうです」 真っ先に対象になりそうなのが、岡本に一塁の定位置を奪われた阿部慎之助(39)だ。今季は年俸2億円超(推定、以下同)の代打の切り札という位置に甘んじている。「去年は4番を打っていた主力がいきなり、ずっとベンチにいるのだから、当然、周囲も戸惑います。とくに今は、二軍調整中のベテランが多いためにベンチは若手が中心。6回あたりで代打の準備を始めるまでの間、どうしても阿部が浮いてしまっている。巨人ではこれまでも清原(和博)をはじめ、過去の実績があって年俸の高いベテラン選手に出場機会がなく、ベンチを温めるケースがありましたが、そうした系譜に阿部も重なって見えてくる」(同前) 億単位の年俸をもらいながら一軍で活躍できていない“リストラ候補の元主力”は豊富にいる。 投手ではかつてのエース内海哲也(35)がその筆頭格である。2016、2017年オフに2年連続で年俸が野球協約上の減額制限を超えた50%減となったが、それでも今季の年俸は1億円だ。「開幕時の先発ローテーション6人には入ることができず、さらに昨年6勝を挙げた2年目の畠世周(23)、内海と同じサウスポーでイースタン最多勝、最優秀勝率を獲得した今村信貴(24)ら若手が控えているため、簡単には一軍での登板機会は回ってこない」(スポーツ紙デスク) 現在、コンディション不良を訴えて三軍にて調整中の山口鉄也(34、年俸2億2400万円)も同じような状況だ。「2008年から9年連続で60試合に登板し、肩も肘も消耗しきっている。救援陣は層が厚く見えるものの、左腕がいないので本来なら山口(鉄)に任せたいところ。球団にとって、“育成の星”である山口(鉄)は簡単には手放せない事情もある。ただ、すぐに復活する見込みが薄いと判断されたから、野球賭博に関与したとして一度は解雇した左腕・高木京介(28)の支配下登録が開幕直前になって決まったと考えられる」(スポーツ紙デスク)※週刊ポスト2018年4月20日号
2018.04.10 16:00
週刊ポスト
巨人・岡本和真が覚醒、大爆発したことの大きな意味
巨人・岡本和真が覚醒、大爆発したことの大きな意味
 V奪還を期す勝負のシーズンとなる読売巨人軍で、若手のホープ・岡本和真(21)が開幕直後から“覚醒”し、周囲を驚かせる活躍を見せている。開幕からわずか4戦で両リーグ最速となる10打点に到達。その時点では打率4割超と、中日から移籍してきた昨年のホームラン王・ゲレーロ(31)を遥かに上回る“右の大砲”としての存在感を見せている。 ヤクルト、巨人、阪神で4番を打った広澤克実氏は、「この活躍は本物」と太鼓判を押す。「昨年まではスイングの力がバットに伝わらず、芯に当たっても飛ばなかった。インパクトの際に体重がほとんど左足に移っていたんです。今年は右足に体重を残した状態で体を回転できるようになったため、しっかり捉えれば間違いなくスタンドまで届く。あのバッティングを見ているとシーズンを通しての活躍が期待できる」 同じく開幕から「2番セカンド」に吉川尚輝(23)が名を連ね、3日の中日戦で左手甲への死球による骨折で早々に戦線を離脱することになった陽岱鋼(31)の穴を埋めているのは立岡宗一郎(27)や中井大介(28)だ。 V9時代のエースで引退後はスカウトを長く務めた“エースのジョー”こと城之内邦雄氏が語る。「チームの若返りは見ていて嬉しいですよ。昨シーズンの一、二塁間は阿部慎之助(39)とマギー(35)だったのが今年は20代前半の岡本と吉川ですからね。 さらに生え抜きの起用も増えた。開幕戦のスタメンに名を連ねた投手・菅野智之(28)、捕手・小林誠司(28)、一塁手・岡本、二塁手・吉川、遊撃手・坂本勇人(29)、右翼手・長野久義(33)はいずれもドラ1で獲ってきた選手たち。このメンバーで戦えているのだから、スカウト陣も嬉しいだろうと思う」 生え抜きの若手の台頭によって、昨季と比べて大きく変わったのがスタメンの総年俸額だ。「昨シーズンに主力として出場した面々を見ると、内野では年俸2億6000万円(推定、以下同)だった阿部、2億2000万円の村田修一(37)らがポジションを占めていた。それが今季は岡本が年俸1200万円、吉川(尚)が1300万円ですから、相当安上がりになっている。さらに外野で年俸3億円の陽が抜けて、2400万円の中井が入った。 巨人には、FAで獲った選手や外国人選手の存在によって生え抜きの若手が活躍の機会がないという“構造問題”がある。首脳陣もそれは認識しているから昨年も、開幕時点では岡本をスタメンに起用するなど若返りを図っていた。ただ、結果を出せないとみるとすぐに使うのをやめてしまった。岡本も昨季は4月中旬には二軍送りになり、一軍出場15試合にとどまった」(球団関係者) だからこそ、開幕直後から岡本が“大爆発”したことには大きな意味がある。これで一気にチームの新陳代謝が進む可能性があるのだ。城之内氏はこういう。「峠を越えたベテランから若手への切り替えは、いつの時代もチームの監督を悩ませるものです。一気に切り替える最大のチャンスは、今回の岡本のような選手が出てきた時です。うまくいけばチームは力強く生まれ変わる。 私が入団した1962年は2リーグ分立後初の4位に沈み、川上哲治監督はそこで選手を19人も入れ替える大改革を実施。その若手を鍛え、1965年からのV9が生まれた。高橋(由伸)監督も、岡本だけでなく、足がある吉川(尚)も使い続けてほしいし、昨年のドラフト3位の大城卓三(25)や同5位の田中俊太(24)といった選手も積極的に使ってみてほしいですね」※週刊ポスト2018年4月20日号
2018.04.09 16:00
週刊ポスト
阿部慎之助、今季は代打として年間2ケタ本塁打で合格か
阿部慎之助、今季は代打として年間2ケタ本塁打で合格か
 常に結果が求められ、活躍できないものは去るしかない。ところが開幕早々にして、そこそこやってくれればいい、と陰で言われている大物選手がいる。3月26日、高橋由伸監督が発表した開幕スタメンから外れた、巨人・阿部慎之助(39)はその代表格。「一塁手のレギュラーを入団4年目の岡本和真(21)に明け渡した。ケガ以外で開幕オーダーから外れたのは初めてで、相当なショックを受けていたようです。 それもオープン戦の成績を見れば当然で、岡本が17試合で打率.267、本塁打4本、チーム1位となる15打点を記録した一方で、阿部は打率.107、本塁打1本、1打点。かつての面影はなく、“年俸2億1000万円の代打男”になった。 下手に活躍されても岡本を使いにくくなるから、“ほどほどの切り札”になればいいという扱いになりそうです」(巨人番記者) 今季の巨人は岡本に加え、入団2年目の吉川尚輝(23)が二塁手として台頭。昨オフに村田修一(37・BCリーグ栃木)を放出して野手陣の世代交代が進んでおり、ベテランに求められる数字に変化があるようだ。「昨年は開幕10試合で5本塁打と大暴れした阿部ですが、今季は代打として“年間2ケタ本塁打”を打てば合格というのが首脳陣の相場観でしょう。 投手陣も相変わらず“給料ドロボー”だらけ。かつての開幕投手・内海哲也(35)は、“自己ワーストタイに終わった昨年の2勝(7敗)を超えれば御の字”と囁かれるが、それで年俸1億円ですからね」(同前)※週刊ポスト2018年4月13日号
2018.04.03 16:00
週刊ポスト
期限は7月末 村田修一を獲得するのはロッテかヤクルトか
期限は7月末 村田修一を獲得するのはロッテかヤクルトか
 今季が勝負となる、BCリーグ・栃木への入団が決まった村田修一(37)。現役にこだわり、支配下登録期限の7月末までの期間限定で栃木に所属、プロ球団からのオファーを待っている。 村田が守るポジションは、ファーストとサード。主軸の外国人選手が多いポジションでもあり、村田へのオファーの妨げにもなっている。「脈がありそうなのは、ロッテかヤクルトでしょう。ロッテはドラ1で獲得した安田尚憲(18)をサードに起用する構想があるが、オープン戦で結果を残せず二軍落ち。じっくり育てることも考えれば、“繋ぎ”としてのワンポイント獲得もあり得る。 ヤクルトのファースト・畠山和洋(35)とサードの川端慎吾(30)はケガに泣かされてきたので、若手の育成次第では村田が必要になる局面も出てくると言われています」(スポーツ紙デスク) 様々な期待と思惑が交錯するなか、プロ野球の長いペナントレースが3月30日、幕を開ける。※週刊ポスト2018年4月6日号
2018.03.29 16:00
週刊ポスト

トピックス

謝罪をする田中聖(公式YouTubeチャンネル)
田中聖容疑者、覚醒剤所持でまた逮捕 芸能人が“やめられない”根本的な問題点
NEWSポストセブン
『ぴったんこ☆カンカン』スタート時の安住アナ(時事通信フォト)
泉ピン子が語る安住紳一郎アナ「とても負けず嫌い。すごい強さを秘めている」
週刊ポスト
結婚を発表し、お相手を「建築会社」とした滝沢。「一般男性」とは言っていない
滝沢カレン結婚!「テラハ」出演“肉食系”ハーフモデルのどこに惹かれたのか
NEWSポストセブン
盗難被害を告白した木下
TKO木下隆行がベトナムで270万円の盗難被害、防犯カメラにおさめられた悪質手口の一部始終
NEWSポストセブン
TBS・安住紳一郎アナウンサーの魅力の源は?(時事通信フォト)
TBS安住紳一郎アナ、恩師や先輩アナが明かす“天才的なしゃべり”“のスキル
週刊ポスト
眞子さまの箱根旅行のお姿。耳には目立つイヤリングも(2018年)
小室圭さんの妻・眞子さん 華やかだった4年前の「箱根・女子旅ファッション」
NEWSポストセブン
メディアの前に久しぶりに姿を現したブラザートム(撮影/黒石あみ)
ブラザートムが不倫騒動・事務所独立からの今を語る「娘にはよくハガキを書いてあげるんです」
NEWSポストセブン
日本は世界が憧れる国だと思っていたが……(イメージ)
在日経験のある外国人たちが「日本の没落」を口にし始めているという厳しい現実
NEWSポストセブン
小室圭さんと眞子さん
小室圭さん妻・眞子さんがNYで行きつけのスーパーから見えてきた“妻の気遣い”「日本でいえば『成城石井』」 
NEWSポストセブン
高橋真麻
高橋真麻「おでんの卵8個食べても太らない」女性が憧れる美スタイルの理由
NEWSポストセブン
SDGs(持続可能な開発目標)についてテレビが取り上げる機会が激増していた(イメージ、時事通信フォト)
テレビ局が一斉に発信していた「SDGs」、最近見かけなくなった理由
NEWSポストセブン
結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
NEWSポストセブン