国際情報

韓国紙 日本の豪潜水艦受注敗退や東京五輪を腐しまくる

日本の一挙手一投足に注目している

 まるで「日本の不幸は蜜の味」。日本が失敗すれば嘲笑い、成功すれば難癖をつける。それが韓国メディアの報道姿勢だ。在韓ジャーナリスト・藤原修平氏が韓国紙の社説やコラム記事から、その傾向を分析した。

 * * *
 ここ数年、韓国では、「我が国の品格を貶める行為を慎むべき」という風潮が急速に広がりつつある。その一環で、「他国を罵ったり、嘲笑するのは恥ずべきこと」という意識が、遅まきながら国民に浸透しはじめたのだ。

 しかし、相手が日本となると、韓国人は一瞬にして理性を失ってしまうことがよくある。反日報道の源泉が日本への畏怖と嫉妬心であることは間違いないが、日本の失敗に思わず小躍りしてしまうのもまた、韓国人の性なのだ。「日本の不幸は蜜の味」なのである。

 そうした国民の心の機微を読み、反日感情を煽る韓国メディアの報道を抜粋・要約の上、検証する。近年の韓国メディアのトレンドは「日本の右傾化」と「軍国主義復活」をキーワードに、歴史問題や竹島問題で安倍政権に集中砲火を浴びせることだ。

 たとえば4月28日付の『東亜日報』電子版は、日本のオーストラリア海軍次期潜水艦の受注失敗を、次のように報じている。

〈オーストラリアの次期潜水艦を受注して軍事大国化に弾みを付けようとした安倍晋三総理の夢が、中国の圧力で水泡に帰した。戦後初の大規模武器輸出を成功させ中国を牽制し、米・日・豪の安保同盟を強化しようとした安倍の野望にも支障が生じた〉

 潜水艦を建造するのが三菱重工と川崎重工ということもあり、日本の“潜水艦商戦”の失敗に、ガッツポーズをしながら書いているかのように見える。韓国で両社は、“朝鮮半島出身者を強制労働に従事させた戦犯企業”の代表格とされているからだ。大手紙の中には、旭日旗を先端につけた「そうりゅう型」潜水艦の進水式の写真を掲載し、日本の“軍国主義化”を印象付けるものもあった。

 最近の話題では、やはり2020年東京五輪の注目度が高い。日本での開催が不愉快で仕方ないらしく、各メディアは五輪招致を巡る日本の「裏金ゴシップ」を嬉々として報じている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

復興状況を視察されるため、石川県をご訪問(2025年5月18日、撮影/JMPA)
《初の被災地ご訪問》天皇皇后両陛下を見て育った愛子さまが受け継がれた「被災地に心を寄せ続ける」  上皇ご夫妻から続く“膝をつきながら励ます姿”
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
武蔵野陵を参拝された佳子さま(2025年5月、東京・八王子市。撮影/JMPA)
《ブラジルご訪問を前に》佳子さまが武蔵野陵をグレードレスでご参拝 「旅立ち」や「節目」に寄り添ってきた一着をお召しに 
NEWSポストセブン
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
オンラインカジノの件で書類送検されたオコエ瑠偉(左/時事通信フォト)と増田大輝
《巨人オンラインカジノ問題》オコエ瑠偉は二軍転落で増田大輝は一軍帯同…巨人OB広岡達朗氏は憤り「厳しい処分にしてもらいたかった。チーム事情など関係ない」
週刊ポスト
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
NEWSポストセブン