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医師の風邪対策 経口補水液を飲みながら43度の湯に入浴

医師が風邪を引いた際に実践する入浴法とは

 1月14日から16日にかけて、日本列島は厳しく冷え込んで東北や日本海側をはじめとした全国各地で大雪に見舞われた。こうなると増えるのは風邪を引いてしまう人。では、引いてしまった風邪を一刻も早く治すには、どうしたらいいのか。7人の医師に自ら実践している風邪対策を聞いた。

 風邪薬にはさまざまなものがあるが、7人中4人の医師が指名したのが漢方の葛根湯だ。

「体温を少し上げる方向に動き、免疫力を高めるからです。私自身、風邪の引き始めには必ずのんでいます」(横浜クリニック院長の青木晃さん)

 このほか、対処療法として市販されている総合感冒薬をのむという医師もいた。池袋大谷クリニックの大谷義夫さんはのどの働きを回復させる薬「龍角散ダイレクト」を愛用している。

「声が出にくくなるなど、のどが怪しくなったとき、1時間だけ乗り切りたいというような時に使います。鎮痛剤にありがちな、眠くなるとか胃が痛くなるといった副作用がほとんどありません」

 いざというときの救世主になりそうだ。

 かつては風邪のときの入浴は禁物とされていたが、今やその常識は過去のもの。

「体を温めることで免疫力が上がるので、38度以上の高熱やぐったりしているなどの理由がない限りは入っても構いません。ただし、お湯の温度は41~42℃にして長湯はしないこと。また、入浴後はすぐに着替えて湯冷めしないようにして、水分補給をしっかりするなど、充分に注意しましょう」(女性医療クリニック・LUNA・ANNEXグループ院長の小林愛さん)

 前出・横浜クリニックの青木さんには、風邪を引いたときに行う独自の入浴メソッドがある。

「43℃くらいのお湯に経口補水液を飲みながら10分から15分くらいつかります。それから、暖かい寝室で寝る。たっぷり汗をかいたらまた風呂につかる。これを2~3時間の間に3回ほど繰り返す。私はだいたいの風邪は1日で治ります。心臓や腎臓、肝臓などに持病があるかたや高齢のかた以外は、ぜひ試してみてください」

 とにかく、体を温めて免疫力を上げ、感染リスクを遠ざけることが重要。プロの風邪対策をまねすれば、この冬は元気いっぱいで過ごせそうだ。

※女性セブン2017年2月2日号

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