まだまだいる。準決勝でチームの全2打点をあげた三塁手の山田健太。愛知出身の彼は昨秋、大阪桐蔭の4番に座り、選抜では初戦で同級生の誰よりも早くスタンドにアーチをかけた。スタメン出場する一塁手の中川卓也もいる。2015年の選抜で青森の八戸学院光星のエースだった兄・優は大阪桐蔭に敗れたが、兄のリベンジよりも、「激戦区大阪で日本一を目指したい」と入学を決めた。
過去、同一年に同一高校からドラ1が複数出たのはPL学園のKKコンビなど2人が最多。来秋、それを塗り替えるのは大阪桐蔭かもしれない。
●取材・構成/柳川悠二(ノンフィクションライター。著書に『永遠のPL学園 六〇年目のゲームセット』など)
※週刊ポスト2017年4月14日号