父・貴乃花親方とは全く違う道を歩んでいただけに、結婚相手となる一つ年上の女性の父親が相撲の親方だったことは関係者に驚きを与えた。それが八角理事長(元横綱・北勝海、53)率いる八角部屋付きの陣幕親方(元幕内・富士乃真=ふじのしん、56)の娘であったことがさらに衝撃的だった。
「昨年3月の理事長選挙は八角理事長と貴乃花親方の一騎打ちで、両陣営が熾烈な多数派工作を繰り広げました。2人はいわば不倶戴天の敵。角界の常識からすれば、あり得ない組み合わせです。貴乃花部屋の関係者は“2人が知り合ったのは偶然”と説明していますが、にわかには信じがたい。
目下の関心は、近いうちに開かれるであろう2人の結婚式に八角理事長が出席するかです」(相撲記者)
今回の結婚報道がここまで注目を集めるのは、貴乃花親方を支持する親方衆が水面下で急増しているとみられているからだ。
角界には現在、出羽海、時津風、伊勢ヶ濱、高砂、二所ノ関、貴乃花という6つの「一門」が存在し、事実上の派閥組織として機能してきた。冠婚葬祭をはじめ、出稽古や連合稽古、綱打ちなど、角界の行事はすべて一門を基本単位として行なわれてきた。
そうしたなかで、土俵改革を掲げる貴乃花親方には、一門を超えた親方衆の支持が集まっているというのだ。
「一門のくくりに縛られない“貴乃花グループ”は定期的に集まりを開くなどして結束を深めている。陣幕親方にしても、高砂一門である八角部屋の部屋付き親方でありながら、早い段階から貴乃花グループの集まりに顔を出していた。最近になってその集まりの席に、陣幕親方のお嬢さんと優一くんが一緒に姿を見せ、親方衆に挨拶を済ませたといいます」(後援会関係者)