「現在3位のDeNAがいまいち波に乗れないのも、昨季62登板の須田幸太が不調で2軍落ちし、61登板の田中健二朗、59登板の三上朋也に昨年ほどの安定感がないからでしょう。ただ、それを見越したのか、今年は砂田毅樹をシーズン当初から中継ぎで起用し、パットンを補強したため、何とか大崩れしないで踏ん張っている」(同前)
昨季、60登板以上した投手のいなかった阪神は、マテオ、桑原謙太朗、髙橋聡文、岩崎優が防御率1点台以下と相手に隙を与えていない。藤川球児も昨年の不調から復活した。つまり中継ぎ陣の好不調が、チームの順位に直結しているといえる。一方で、こんな見方もある。
「今の野球はどの球団も判を押したように、先発投手は中6日で100球と決まっているため、中継ぎ陣に負担がかかりがち。でも、そんなルールに必然性はないわけですよ。中継ぎが手薄なら、先発を中5日で回して1人を中継ぎに回したり、先発に130球投げさせたりするような球団が1つくらいあってもいいはず。巨人の高橋由伸監督のような若い監督が、違う価値観を打ち出してもいいと思います」