高須:今回はモンゴル人力士の会合で起きたことだから、日本のマスコミには分からなくても朝青龍には分かることもたくさんあるんだろうね。でも、日馬富士は当事者だから、なんでもかんでも思ったことを言えるはずもない。だから、朝青龍が立ち上がったんだよ。いわば日馬富士の代わりに声を上げてくれたわけだ。
朝青龍は本当にステキな男だね。困っている人がいたら助けたくなるし、間違ったことがあったら許せないという人だ。嘘もつかないし、卑怯なこともしない。朝青龍もチベットを支持しているんだよ。是非ともモンゴルの大統領になって、国をあげてチベットを支持してほしい。そうしたら、高須平和賞をあげると約束しているんだよ。
──実際問題として今回の暴行騒動の真相はどうだと思いますか?
高須:僕は現場にいたわけでもないから分からないし、貴乃花親方が何を考えているのかも分からないけど、誰かが嘘をついているのは間違いないだろうね。そして、その嘘がバレた時は、ひどいしっぺ返しを食らうことになるだろう。僕が願うことは、嘘をついている誰かが報いを受けること。それが何より正しいことだろうからね。あと日馬富士もそんなに大相撲にこだわらなくてもいいじゃないかな。それこそプロレスに転向すれば、プロレスも大いに盛り上がるはず。プロレスファンにも歓迎されると思うけどね。
でも、何より残念なのは、この騒動が本場所中に起きてしまったということ。特に今場所は、安美錦が幕内に復帰して面白いんだよ。
──39歳0か月という幕内復帰最年長記録を更新した安美錦ですね。
高須:そう。しかも僕が会場に観に行っている時に目が合うと勝てるって言うんだよ。嬉しいことを言ってくれるじゃないか。だからねえ、今場所は安美錦の全取り組みに3本ずつ懸賞金をかけたんだ。すごく見どころいっぱいの本場所だったのに、暴行騒動ばかりに注目されてしまうのはもったいないよなあ。
──安美錦は、伊勢ケ濱部屋で日馬富士の兄弟子にあたるんですよね…。
高須:それもまたなんともツイていないと思っちゃうよ。報道陣からも暴行騒動に関する質問があるみたいだし。いやあ相撲だけに集中できる環境で戦ってほしかった。とにかく今は頑張っている力士たちが報われるような決着を望むばかりだね。
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大の相撲好きの院長にとっては、なんとも残念な横綱の暴行騒動が果たしてどういった結末を迎えるのか気になるところ。そして、朝青龍が高須平和賞を受賞する日が来るのかどうかも、気になります!
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)など。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)。