〈郭文貴の言葉は虚々実々。目的は党高官への報復か、共産党内の誰かの政治的意図を受けた活動か、それとも真の中国民主化か。一代にして3000億円以上の資産を築いた政商の謎は深まるばかりだ。 だが、中国当局は郭を強く警戒。またトランプ政権は情報機関を繰り出して彼を保護し、バノンを通じて深い関係を結んでいる。それゆえか、郭の日本観も尖っている〉
「日本が親米路線を一層進めて改憲・再軍備を実現すれば、日本は再び偉大になれる。メイク・ジャパン・グレイト・アゲインだ(笑)」
カネと情報と弁舌を武器に米中の両大国を渡り歩く怪物・郭文貴。彼は今日も、YouTubeの動画で声を張り上げている。
■取材・文/山久辺参一(ジャーナリスト)
※SAPIO2018年1・2月号