大谷の年俸は、メジャーリーガー最低年俸の54万5千ドル(約5830万円)。大谷見たさに、ホームゲームはすでに二度の満員御礼。今月8日の日曜日には1998年の改修以降、デイゲームでは最多となる44742人のファンが、本拠地初登板を見るために詰めかけ、日本でも「エンゼルス」の名前が連日メディアで連呼される現象は続いている。
29年前の「あの日」を知る人間としては、今回の大谷フィーバーには隔世の感を禁じ得ない。
【PROFILE】古内義明(ふるうち・よしあき)/立教大学法学部卒、同時に体育会野球部出身。1995年の野茂英雄以降、これまで二千試合を取材。著書に、『メジャーの流儀~イチローのヒット1本が615万円もする理由』(大和書房)など、14冊のメジャー書籍を執筆。(株)マスターズスポーツマネジメント代表取締役、テレビやラジオで高校野球からメジャーリーグまで多角的に分析する情報発信。立教大学では、「スポーツビジネス論~メジャーの1兆円ビジネス」の教鞭を執る。