海外に目を向けると、長編名作ドラマの脚本はたいていチーム編成で、時間をかけてアイディアをじっくりと練り上げ、プロデューサーや制作スタッフもブレストに参加し、いわば大建築物を作るジョイントベンチャー方式のように「組織/チーム」で作り上げていくことが多いようです。実際、『24-TWENTY FOUR-』や『LOST』などの話題作には2桁の数のライターが参加したとか。まるで立体的な建造物を作るようにして物語の柱を立て、横軸や壁や床といったものを細部まで作り込んでいった結果、優れた大ヒット作が生まれ出てくるのでしょう。
2019年は、いよいよ朝ドラが注目される年となりそうです。前期の『なつぞら』は広瀬すずさんが主演し、後期の『スカーレット』は戸田恵梨香さんが主演に決まった。もはや新人女優の登竜門ではなくなり、人気俳優の勝負の場としての大プロジェクトの観あり。脚本の作り方にも新たな改革が求められているのかもしれません。